今年も営業の最終週になりました。例年賑やかなクリスマスソングも控え気味な年末です。戦後70年、震災4年目を迎える来年はどんな社会・世界になるのでしよぅか?不透明さが増しているように感じます。年末・年始の営業は12月26日(金)終業、1月5日(月)始業です。
年末ギリギリに、20周年を迎えたY's Publishing編・刊の「ニューヨーク便利帳20周年特別記念号−通巻23号」(ISBN978-4-8123-0073-2)4,000円が届きました。編集・発行所の所在地はニューヨークですが、印刷は中国で、そこから届きます。いままで、アメリカ、ベトナム、韓国など様々な地で印刷され20年を迎えました。本書は、ニューヨークに長期滞在する日本人のための生活便利帳というもので、1977年6月に創刊され、7号までは創刊者である小用さんという方が発行し、その後、現社長の吉田仁氏が滞米5年の29才の時に、創刊者から版権を譲渡され、現在の会社を立ち上げ、踏襲する形で出発して20年。”紙の復権”をモットーにかかげ、全米17都市のエリア別の便利帳シリーズや、海外滞在者の帰国子女向けの帰国便利帳を世界10ケ国30都市に展開するまでになりました。3年前から始まった、電子版の発行、教育事業としてのオンライン学習塾も大きく成長しているとのことです。
ちなみに今回の便利帳はA4判でトータル602頁、全カラー印刷、重さ1.5キロ、広告スポーンサー346社で、売上げ、経費とも過去最高と誇ってます。小さな事業を幾度も失敗しながら、なんとか”根性”でやってきた。世間が羨む成長産業には決して手を出さず、常に隙間産業だけを追いかけるのが変わらない方針で、時代は変われど、小さな社会貢献の積み重ねが、アメリカンドリームに繋がると信じているということです。20周年記念号の目玉は編集部が総力取材したNYの全290軒のワールドレストラン。いまはやりのヘルシーな料理店、そしてさすがNYとうなるスイーツ店の数々。もう一つ<NYの100年を振り返る>もためになります。
●大正から昭和にかけて九州小倉を拠点に活躍した俳人の悲運な物語。増田連著「久女<探索>」2,000円 櫻の森通信社は、近代女流俳人の先駆、杉田久女の悲運な物語をあくなき実証で探索、埋もれた作品群をここに残します。ISBN,978-4-9905053-7-0
●新規取引きのジュピター書房の新刊は松尾一泰著「圧縮性流体力学の基礎」2,100円です。,機械工学の研究者・技術者を目指す人が、圧縮性流体力学=熱流体力学)の基礎を学ぶための入門テキストです。ISBN978-4-9907483-3-3。もう一点、SI単位系への移行と原動機の項を追加した、初めて内燃機関を学ぼうと考えている人、大学、高専、専門学校のテキストとして最適な、竹花有也著「内燃機関工学入門」(第2版)1,700円 ISBN978-4-9907483-4-0も扱います。
●尾道=ソメイヨシノ、草津=シャクナゲ、知床=ハマナス等という、香りの植物素材を生かした地域活性化の試みを紹介して香り産業を育てます。相良嘉美著「故郷、緑なれー佐賀発−香りで街おこし」3,300円 フレグランスジャーナル社は日本の香りの素材に着目して、あなたの故郷を元気にしましょう!という本。ISBN978-4-89479-252-4
●暗黒通信団の新刊は、黄金比に似た性質を持っているオメガ定数を扱った、真実のみを記述する会著「オメガ定数1,000,000桁表」567円です。Ωexo=1で定義される数学定数でおよそ0.56714329…と続きます。ISBN978-4-87310-217-7
●もう一冊は、UNIX系のOSとC++の環境下で使えるライブラリーの一部を概説したもの。あくまで一部であり網羅的とは言い難いそうですが?仲条蘭、シ(シ)著「C++フリーライブラリーの使い方」600円 暗黒通信団刊です。ISBN978-4-87310-221-4
●半世紀にわたって多様な地図の楽しみ方を発信してきた著者・堀淳一著「北海道地図の中の鉄道」6,000円 亜璃西社は、地形図でたどる、北海道全鉄道の沿線案内。気になる不思議な地形や歴史を秘めた線路の形など豊富なカラー図版で味わえます。いま乗車できる北海道内全線をのべ200枚の地形図で走破し、その歴史と車窓風景を綴る圧巻の書。ISBN978-4-906740-13-0
●政治家を引退した石原慎太郎は都知事の当時、「鋸山に原発をつくればいい」と発言したとか。忍足利彦著「鋸山完全ガイド」1,800円 冬花社は、首都圏を代表する房総の低名山。古くは、1674年徳川光圀が訪れ、甲寅紀行にも足跡を残した山のガイドブックです。ISBN978-4-925236-99-7
●19世紀末の英国。天才劇作家オスカー・ワイルドの美貌の妻コンスタンスは、オスカーの同性愛発覚と投獄によって奈落の底へ。ふたりの栄光の日々とその後の苦悩に満ちた生涯を描きます。フラニー・モイル著/那須省一訳「オスカー・ワイルドの妻 コンスタンス」2,500円 書肆侃侃房は、膨大な手紙と資料発掘により明らかにされた夫妻の真実。ISBN978-4-86385-165-8
●バレエ書籍の新しい出版社、新規加入のチャイコのヴァーレー・オコナー著 鵺子訳「ミスター・βの女神」2,250円は、日本のダンサーたちの憧れる天才振付師・ジョージ・バランシンの最後の妻・クラークとの数奇な運命と愛の物語。ISBN978-4-9907661-0-8
●出雲の地を代表する郷土史家・藤岡大拙著の名著の再刊。「『改訂版 出雲人』新装版」1,400円 ハーベスト出版は、暗い、内向的、消極的…そんなイメージで語られる出雲人の本質論を語るロングセラー本です。ISBN978-4-86456-108-2
●計良光範著編「アイヌ文化の実践[下巻]」3,000円 寿郎社は、和人とアイヌが敬い助け合う会(ヤイユーカラの森)20年の活動から生まれたアイヌの知恵を伝え実践する記録。現在のアイヌの状況がわかる本です。ISBN978-4-902269-74-1
●蔡素芬著(Suh-Fen Tsai)/黄愛玲訳/林水福監修「明月 クリスタルムーン」2,000円 桜出版は、激動の台湾史を背景に純朴な愛を貫く女性の壮絶な半生を描く小説です。台湾で「塩田児女」としてドラマ化され、10万部のベストセラーの邦訳出版です。ISBN-903156-17-0