初夏らしくなってきました。今年の連休中の人出はコロナ前に戻った感じですが、感染が増えないといいのですが。
例年のことですがこの一年間に当社が扱った新刊の統計数字を紹介しておきます。雑誌は63誌409点でした。書籍新刊点数は別表の通りですが、20年はコロナにも拘らず前年より増えていましたが、昨年=21年は、−5%強の2,177点でした。
地域別では、ほぼ前年並みの比率と言えます。中国地方は一昨年新規出版社があった関係で若干の増でしたが、昨年は戻りました。ただ、東京及び地方とも、休業・廃業出版社は増えています。
ジャンル別では、哲学・宗教、生活・実用、児童・学参が増えて、歴史・地理、産業・工業・技術、自然科学、語学・文学が減少しています。新規取り扱い出版社は一昨年が最低だったようで、昨年は3社増えて13社を扱い始めました。解約社は20年10社、21年13社で増えています。
★統計数字の推移は別表を参照下さい。
●40年間自然農法にたずさわる「ガッテン農法」=みたから庵を主宰する三浦伸章氏が語り、ゆっくり小学校のようむ員・上野宗則が聞き取り編集する、小さな大地から始まるプランター菜園ガイド。「やさいがよろこぶ なちゅらるプランター」2,100円は山口県の素敬から。”自然な栽培方法”で始めるガイドブック。ISBN978-4-9910816-3-7
●注目の特集は<北海道の気になる温泉と廃止駅&廃止寸前駅2022>。舘浦あざらし責任編集「北海道いい旅研究室18」791円 海豹舎が、2年3ケ月ぶりに出ました。他に「デスモスチルスとカイギュウ(古生物)に出会う旅」、「ルパン三世が好きすぎる旅」など興味津々の記事が満載。ISBN978-4-901336-40-6
●中国のめざす「小康社会」とは、日本人なら「病気が一時良くなる」とか「世の中が少し治り、しばらく落ち着くこと」を連想しますが、中国人にとつては「ややゆとりのある生活を維持できる家庭の経済状況」を「小康」あるいは「小康人家」といいいます。辛向陽著、蒲田啓世訳「中国の小康社会とは何か」2,980円 グローバル科学文化出版は、この思想の形成と発展を解説しながら、中国が小康社会建設の現状や未来に向けて解決しなければならない重大な問題にも焦点を当て本質に迫ります。ISBN978-4-86516-072-7
●国民的名作童話には<謎>がいっぱい。賢治が遺したことばを頼りにその謎解を解く。三浦幸司著「『銀河鉄道の夜』の謎を解く」1,800円 寿郎社は、いじめられているジヨバンニをカムパネルラはなぜ助けない?「鳥捕り」が列車の乗り降り自由なのはなぜか?などという謎を解く、新感覚の文芸批評。ISBN978-4-909281-41-8
●池田家32万石の居城として山陰最大の城であり、戦国、江戸時代と連綿と続き、近代では学校が建てられ、軍事防御施設から学校として開放されています。中井均著「鳥取城−山陰名城叢書3」1,800円 ハーベスト出版は、「城郭の博物館」と称される日本屈指の名城の歴史、築城技術、構造と縄張り、城下町の形成、保存と整備などのすべてを紹介。ISBN978-4-86456-414-4
●豊富な森林資源に恵まれ、蝶が多数棲息する、岡山県久米南町。岸清巳著「くめなんの蝶−蝶遊撮影記」2,400円 吉備人出版は、モンシロから絶滅危惧種のシルビアシジミまで73種の439点を掲載。農地環境の維持されている地元で育ち、昆虫採集をはじめて、2013年から蝶の撮影を開始した成果。ISBN978-4-86069-678-8
●渡辺京二発言集2「肩書のない人生」2,000円 弦書房は、昭和5年生れの独学者の限りなく広い視角。近代と現代、この世ともうひとつの世、その狭間を往来し続ける思索。ISBN978-4-86329-237-6
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