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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1250(2011/07/20)

 今年は例年より半月遅れで、昨年に当センターが扱った出版物の目録「あなたはこの本を知ってますか? NO.27−地方・小出版流通センター取扱い 2010年図書目録」700円(ISBN978-4-8123-0520-1)が出来ました。今年の掲載書籍は467社、3.133点で、前年の480社、3,108点より若干増えています。雑誌は105社628点で前年の113社686点より60点ほど減少しています。雑誌の刊行が小規模でも苦しくなっていることが伺えます。また書籍においては新刊を出す出版社が減少し、一社当たりの平均点数は昨年の6.47点に対して、今年は6.71点に点となっています。地方出版・小規模出版の活動記録として、また書店・図書館等の選書資料として活用して下さい。

 今年もすぐにお盆の季節になります。広島・長崎の原爆記念日があり、そして終戦記念日を迎え、この時期がお盆休みと重なります。今年も12日(金曜日)から16日(月曜日)となります。毎年帰省時期に合せて「ふるさとの本」のフェアーなどを行ってきましたが、今年は難しいようです。帰る「ふるさと」が放射能汚染のために戻れない福島太平洋沿岸の人々、地震や津波で家や生活基盤を失った方々が多くいることが引っ掛かっています。お盆に生れた地を離れたの多くの人々が「故郷に戻る」=「帰省する」という普通の日本的な暦が成り立つ国土に戻すことが必要です。

 かっては、地下一階から地上3階までが売場で、お茶の水の駅前で様々なジャンルの本をユニークに揃えて賑わい、ファンも多かった「茗渓堂」さんがこの21日で3階の売場も閉じるとのことです。今は山の本の専門店として(また山の本の出版社でもあるのですが)3階のみで営業していましたが、諸般の事情で閉店されます。出版社としての茗渓堂出版は継続されるとのことです。私共の扱う地方出版社の刊行する「山の本」を当社設立以来、36年間、沢山売って頂きました。感謝!感謝!です。

新刊・これから出る本

●中国人、朝鮮人、そして与論島の人々。過酷な労働と差別にによって支えられた三井三池炭鉱108年の歴史を聞き取りした硬質なドキュメンタリー。井上佳子著「三池炭鉱『月の記憶』」1,800円 石風社は、懸命に働き、泣き、笑い、踊り、強靭に生きた人々の姿を甦らせます。ISBN978-488344-197-6

●毎年刊行の夏書館編・刊「おたすけ進路-俳優編2012年度版」1,224円(ISBN978-4930702-95-1)と「おたすけ進路-声優編2012年度版」1,224円(978-4930702-44-9)同時発売されます。入門から所属、デビュー、仕事の相談などの疑問に的確にアドバイス。読者の悩みに答えるQ&A集です。

●江戸時代の文化文政時代から庶民の旅行ブームの乗って盛んになった「大山詣」は、現代も関東一円・四方八方から旅する人が増えています。そのガイドブック、中平龍二郎著「キャー!大山街道!!」2,100円 風人社は、普通の道なのに、そこにいろいろな発見のある旅、その「大山詣」の醍醐味をくまなく紹介。ISBN978-4-938643-36-2

●日本の忠犬ハチ公のスコットランド版。ディビッド・ロス著/ヴァージニア・グレイ画/樋口陽子訳「グレイフライアーズ・ボビー−心あたたまる名犬の物語」1,200円 あるば書房は、飼い主のおまわりさんのお墓を14年間も見守り続けた犬の物語。死後お墓の近くに墓標がたてられ、今もお参りする人が絶えないといいます。ISBN978-4-9904076-3-6

●自らの稲むらに火を放ち、高台へ導いた長老の献身の実話。ダイナミックなコラージュで描く小泉八雲原作の絵本化。小泉八雲原作/キミコ・カジカワ再話/エド・ヤング絵。「TUNAMI!津波」1,600円 グランまま社は、津波から命を守ためにすべきことは高台に走ること、それを伝えるのがこの本の使命。ISBN978-4-906195-63-3

●新規加入のエンブックスの処女出版葉、ぶん・え/そのだえり「こわくないもん」600円はエンブックスのペーパーバック絵本。2007年度ボローニャ絵本原画展入選。なんといっても絵がかわいいと読者の声。ISBN978-4-905287-00-1

●小説「囚われの魂」(共同通信社刊)などで知られ、1980年に亡命先の米国でノーベル文学賞に輝いたポーランド詩人の生誕百年記念出版です。関口時正・沼野充義編「チェスワフ・ミウォンシュ詩集」2,000円 成文社は、詩集としては本邦初の邦訳出版。17名のポーランド文学研究者・歴史・言語学者の協力で翻訳が成されました。 ISBN978-4915730-87-0

●久しぶりの発行です。「酒とつまみ 第14号」381円 酒とつまみ編集部編刊の特集は、<山の手線一周ガード下酩酊マラソン>、<酔客万来=東陽片岡(畳職人漫画家)>です。他に輝け!2010年酒バカ大賞、私の履歴酒などの連載も注目。ISBN978-4903143-15-6

●今回の東日本大震災は科学の本質を暴き出しました。真理は永遠という大いなる「神話」は本当なのでしょうか。それを問う「談 no.91 特集-理性の限界...今、科学を問うこと」800円 たばこ総合研究センター編刊、アルシーブ社販売は、自ら尻拭いできない科学技術をどうするのかを説きます。ISBN978-4-924349-25-4

●店頭に並ぶ魚はもちろん魚、エビ、カニ、貝、ウニ、海草など550種類と、とてつもない種類を紹介。大富潤著「九州発 食べる地魚図鑑」3,800円 南方新社は、水産学部の教授の著者が、実際に食べてみた「おいしい食べ方」、簡単レシピ75、とっておきレシピも。ISBN978-4-86124-225-0

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