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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1289(2012/12/20)

 選挙も終わり、今年もあと一週間を残すのみとなりました。この一年、当社扱いの本を販売いただき有難うございました。今年は、ベストセラーはミリオンがなく、阿川佐和子著の「聞く力」(840円)70数万部がトップということでしたが、先週100万部を超えるという報道があり訂正されましたが、この一冊のみというのはさびしい限りです。千円台の単行本(読み物)が本当に売れていない、ロングセラーと言われる定番本の回転も鈍いことも特徴のようです。

 日本経済新聞(12/8)によれば、2010年度に全国の公共図書館が貸し出した本は国民一人当たり5.4冊で過去最高を記録し、貸し出し冊数合計は6億6千万冊に達したそうです。2011年度、2012年度は更に増えているはずです。高齢化が進み余暇を図書館で過ごす人が増えたことが要因と見られます。とともに「団塊の世代の大量退職が始まり、空いた時間に(借りたか買ったかして)本を読んで過ごす人が増えた」と文部省・調査企画課は指適してます。借りて読む人は更に増えて、買う人は減少ということが趨勢になりそうです。2010年の書籍販売部数は7億233万部ですからその9割ほどの冊数が借りられている計算になります。当然新刊だけでなく過去の本も借りられているわけですが、巨大な数であることも事実。高齢者が増えれば図書館で借りる比率は増加せざる得ないと思います。

これから出る本・新刊案内

●最近のニュヨークの注目は、マンハッタンから橋を渡ったブルックリン地区だそうです。NY周辺に長期滞在する日本人のための生活便利帳の最新版、「ニューヨーク便利帳VOl.21−ニューヨーク・ニュージャジー・コネチカット・ペンシルバンア・デラウエア」4,200円 Y's Publishing編・刊が届きました。特集ニューヨークで活躍する日本人インタビューは、ニューヨーク・ヤンキーズの黒田博樹投手、ユニクロUSAの子竹伸CEOのお二人。ISBN978-4-8123-0056-5

●恋愛成功の言霊おまじない、おまじないで人生に奇跡をおこす。ミーシャ・コーポレーション編「願いがかなう『おまじない』」1,400円 魔女の家BOOKSは、28人の霊能者や人気占い師が明かすとっておきのおまじない。さらに世にも不思議な霊の世界の実例など/神道・眞言密教などの秘法を公開します。大人向けです。ISBN978-4-944110-66-7

●副題の<ある黄昏の生物学>は悲しいのですが!内田正吉著「消えゆく河原の生きものたち」1,200円 エッチエスケーは、河川改修・護岸・公園化などで、元あった自然がどんどん失われている河原に棲息する生き物を書き残こす労作。主にバッタ類を研究する著者が環境と生き物(バッタ・コオロギ・コウモリ・スズメなど)を。ISBN978-4-902424-13-3

●作家であり市民運動家であった松下竜一さんが亡くなって「第八回竜一忌」が行われました。小出裕章(京大原子炉実験所)著「今こそ<暗闇の思想>を」1,000円 一葉社は、松下さんに学ぼうと、小出氏が行った「<暗闇の思想>に学ぶ−福島第一原発の今と放射能汚染のこれから」という講演録。松下竜一の埋もれた2篇、「<暗闇の思想>から十七年−脱原発−原発世界の対局を考える」、「御冗談でしょ!身に覚えのない家宅捜索を受けて」も収録しています。ISBN978-4-87196-052-6

●絵本選びに悩んでいる親ごさんや保母さんへ。佐々木宏子と岡山・プー横町の仲間たち篇「すてきな絵本タイム」1,000円 吉備人出版は、長年の文庫と図書館活動のなかかから生れた、子供たちと一緒に読む絵本のガイド。初めての絵本との出会い、お父さんの登場、人生によりそっての3構成で絵本紹介。加えて佐々木宏子(鳴門教育大名誉教授)×犬飼明子(プーさん図書館)「『レ・ミゼラブル』−人生とともに歩んだ一冊」という対談。ISBN978-4-86069-338-1

●女優の栄倉奈々さんは、この作家の著作をご推薦とか?北海道在住の北大路公子著の最新作「ぐうたら旅日記−恐山・知床を行く」1,300円 寿郎社は、ぐうたら作家がダラタラ歩く、爆笑・北のパワースポット巡りと魔訶不思議なショートストリー。知床半島クルーズでいちゃつくカップルに呪いをかけ、恐山の温泉で「極楽極楽」と言ってみるとか。ISBN978-4-902269-57-4

●営々と築かれてきた豊かな自然=田んぼの存在価値を鳥の眼で見たフィールドノート。大田眞也著「田んぼは野鳥の楽園だ」2,000円 弦書房は、田んぼに平井する鳥170余種を観察。鳥たちは田んぼでなにをしているのか?人はどの様に鳥たちと交流してきたか?ISBN978-4-86329-083-9

●何度かテレビ化されていますが、来年1月26日(土)、テレビ朝日系列にて新たなドラマとして放映されるます。テレニン晃子著「ゆりちかへ−ママからの伝言」1,300円書肆侃侃房は、ガンの治療より娘を生むことを選んだ娘、そして出産を巡り対立する母と娘、出産の決断、旅立つ母が生れてくる小さな娘へと綴る想い。ISBN978-4-902108-62-0

●現代社会でも、嫁姑の闘いはあるのでしょうか?「できすぎた嫁」にも「鬼嫁」にもならない、コミュニケーションの技教えます。守帰朋子著「心が折れそうな嫁が読む本−姑と暮らすシンプルな習慣」850円 遊絲社は、おだやかに、しなやかに生きてゆくことをサポートする本。ISBN978-4-946550-34-8

●古墳時代の須恵器への施釉(ゆう)鉄釉を解明し、日本古代釉(うわぐすり)の源流と現代への系譜を考察する釉の考古学書。吉村睦志著「日本古代釉の系譜−廃釉・鉛釉・鉄釉」2,000円 アットワークスは、古窒跡から出土したやきものに塗布された釉の性状・相互関連について科学的な成分分析を行った成果です。ISBN978-4-939042-87-4

●貧者と富者、価値と反価値、強者と弱者、オスとメス、ウソと真実、一切の差を等価にした世界、それが<バサラ的世界だ>。1969年に長尾みのるが発表し、注目された作品の復刊。長尾みのる著「定本 バサラ人間−イラストストリー」1,800円 よるひるプロは、ストーリー(物語)とイラストレーション(さし絵)の大胆で、自由な結合を示し新領域を開いた画期的作品と言われます。ISBN978-4-903108-10-0

●雌蛾が分泌する性フェロモン物質の分子構造の解明とともにその化学合成が可能になり、そのフェロモンを使い、有害な蛾類を防除する日本の研究者によって開発された技術の解説書。望月文昭・渋谷達明著「匂いで害虫をコントロールする−性フェルモンかく乱剤による防除」1,400円 フレグランスジャーナル社は、合成農薬に頼らない、害虫防除の画期的な紹介。ISBN978-4-89479-226-5


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