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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1292(2013/02/06)

 ピークの1994年6万ケ所あったガソリンスタンドは毎年一千店づつの減少がこの15年続いているそうです。そして、地下タンク改修の義務づけで、資金のない業者の撤退が相次ぎ今年の廃業店は2千になるだろうと報じられてます。当社の周辺(新宿区)もスタンドはめっきり少なくなくなりました。

 書店の状況を調査しているアルメディアによれば、この1月は新規開店がとうとう一店もなかったとのことです。消費は冷えこみ、景気が後退局面にある現れでしょう。可処分所得が減っている状況で書店に足を向かわせ、読書を促すには、発想の転換が必要だとは思いますが、「解答」がなんとも見つけられません。

 この出版ジャンルも日本独特のものとして発展してきて限界を迎えてきているのではないでしょうか? 中川裕美著「雑誌に見る『少女』像の変遷」2,400円 出版メディアパルは、「少女雑誌」というメディアに表象された「少女」の分析と歴史的考察。近代少女雑誌における「少女」像を原典にあたりながら解明し、文学・マンガが描いた「少女」像の実像と虚像を立証し、「女性の、女性による、女性のためのメディア」である「少女マンガを分析、その少女マンガが恋愛や性をどのように描いているかを分析し、近代以降の日本の社会のジェンダーを通史的に明らかにして「少女像」を紐解くという、注目すべき考察です。4月刊。ISBN978-4-902251-24-1

これから出る本・新刊案内

●料理教室が開発した、おいしさそのままでカロリーダウンするレシピを紹介。「料理教室ベターホームが考えたカロリーダウンおかず」1,200円 ベターホーム協会編・刊は、無理なく、ずっと続けられるカロリーをとりすぎないヘルシーな食生活が楽しく続けられないか?と考えて作られた本。カロリーダウンのコツ3か条は、「食材のチェンジ」、「油脂のコントロール」、「カサ増し」だそうです。ISBN978-4-904544-27-3

●長らく品切れであった地元民話本の新装改訂出版。酒井薫美著「島根県・鳥取県 さんいんの民話とわらべ歌」1,500円 ハーベスト出版は、山陰各地の語り手を訪ね聞いた、心に残る民話18編とわらべ歌18編を収録。祖先からのメッセージが伝わり、聞こえます。ISBN978-4-938184-67-4

●映画・テレビ・ゲームでブームの3D映像は、目の錯覚を利用して立体感を表現するのですが「脳」に大きな負担がかかり、長時間見続けると「酔い」の状態になります。伊福部達監修/鈴木康夫他共著「3D映像が危ない!?−VR環境構築指針に向けて」2,000円 バックステージカンパニィは、その人体にもたらす影響を探り、その対処方法を人間の視覚情報処理の観点から明らかにします。ISBN978-4-905189-05-3

●北海道最古の文献資料の現代語訳。松前景廣著/木村裕俊訳「現代語訳 新羅之記録」1,700円 無明舎出版は、1646年幕府の命により、松前藩の初代藩主の子、景廣が編んだ家系図とそれに関わる多くの記述を補筆したもので、現存する北海道最古の文献資料といわれます。奥尻島に残っていた原本は上下八六丁の巻本です。ISBN978-4-89544-570-2

●東京オリンピックの年、欧米主導のオリンピックと対峙してインドネシアが主導しアジア・アフリカを中心にしたもう一つのオリンピック「ガネホ」があったことを初めて知りました。浦辺登著「アジア独立と東京五輪」1,800円 弦書房は、この動きから日・欧米・東アジアの関係史を読み解く労作。ISBN978-4-86329-086-0

●染め物の原料として藍は良く知られますが、多くの薬効を持つ植物としては、なかなか注目されてきませんでした。北原晴男著「藍日米対訳 津軽の藍」1,800円 弘前大学出版会は、同大学が藍の抗菌成分実用化の国際的共同研究を目指し出版します。カラー画像を使い化学的な色変化などめずらしい事柄もわかり易く紹介。ISBN978-4-902774-97-9

●第3種電気主任技術者試験(電験3種)の最新3年分の過去問題集。「電験3種超過過去問−平成25年版」1,000円 エコテクノ出版編・刊は、解説はその問題に正解するために必要なことだけをていねいに解説しています。ISBN978-4-904630-10-5

●幼児期から在米の著者が故郷長崎を訪ねたのは8才のとき。その資料館での衝撃を、原爆の恐ろしさを世界の子どもたちに絵本で伝えたいと、上野梓作・絵・ピアノ演奏「August9,1945」1,200円 リーブル出版は、絵・英語詩で、そて自演のピアノの伴奏をバックに朗読したCD付です。ISBN978-4-86338-056-1

●フィンランディア・ジュニア賞受賞作家・画家である、リーッタ・ヤロネン文/クリスティーナ・ロウヒ絵の新作。稲垣美晴訳「オーロラの雪」2,000円 猫の言葉社は、たった一人の雪の世界で、サリーは何を見て、考え、思い出したか?おとうさんが亡くなったいま、サリを見守って暮れるものは…。ISBN978-4-904196-10-6


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