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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1297(2013/04/02)

 新規に「なんとなく、クリティック」(創刊号、1000円 ISBN978-4-9906933-0-5/なんとなく、クリテイック編集部編・刊)というリトルマガジンを扱い始めました。<「サブカル」の文化現象が終わった現在に問う>というテーゼを引っ提げて編集されています。編集者の森田氏によれば、「サブカル」とは、音楽・映画・ファッションなどを横断したポップカルチャー全般−ある種の(マイナーな)流行−を消費するゲームだったと言います。「サブカル」と「サブカルチャー」についても微妙ですが大きな差異があると言います。70年代は「カウンターカルチャー」や「アングラ」の時代で、80年代から90年代後半までが「サブカル」の時代と捉えています。

 「サブカル」という文化現象が終わった現在、それに変わる役割を担うのは「批評」と編集者は述べ、「なんとなく、クリティック」というリトルマガジンは、「サブカル」が終わった時代に「カルチャー誌」の限界と可能性を探る実験場にできれば〜ということで発刊されました。創刊号は、それなりに受入れられて、ヴィレッジヴァンガード、タワーレコード、ジュンク堂、紀伊國屋などで追加が出ています。雑誌不振の時代に一石を投じることを期待しています。

これから出る本・新刊案内

●日本野鳥の会から、2012年の9月に改訂された「日本鳥類目録 改訂第7版」に対応した、薄くて軽くてポケットサイズのハンディな野鳥観察図鑑が新しく出ます。「新・山野の鳥 改訂版」(ISBN978-4-931150-54-6)、「新・水辺の鳥 改訂版」(978-4-931150-55-3)各600円の2冊です。新しい知見を採り入れて解説を更新、イラストを追加し、近年野外で良く見られるようになった外来種やコウノトリやトキなどの野生へ復帰の鳥種も追加されています。野鳥の声が聞ける「鳴き声タッチペン」で再生できる音声コード付

●広大な大台山系の大自然の中の奈良は野鳥の宝庫です。日本野鳥の会奈良支部編「奈良の野鳥ものがたり」1,600円 トンボ出版は、45年に渡る野鳥観察の記録です。野鳥の危機と課題を訴える内容にもなっています。サシバの渡り観察、イヌワシの川上村での観察、数千羽のオシドリのいる十津川など。ISBN978-4-88716-178-8

●全国やきとり連絡協議会・やきとり文化研究所所長/土井中照著「やきとり王国」1,100円 アトラス出版は、やきとりの謎、やきとりの歴史、やきとりの街の事情、やきとり業界の人物など、あなたが知りたいことがわかる本。北は美幌から南は宮崎までやきとり屋めぐりも。ISBN978-4-906855-06-3

●20世紀で最もハードボイルドな男と呼ばれた小説家・レイモンド・チャンドラーの探偵小説の世界を徹底解説。後藤稔著「フィリップ・マーロウ」1,400円 書肆侃侃房は、<名探偵を推理するシリーズ>の3冊目。チャンドラーの生み出した探偵マーロウの作品を長編7、短編27に加え、映画やテレビドラマの魅力も。ISBN978-4-86385-105-4

●1987年発売以来改良を重ねた国産建築CAD−DRA−CADの独習書。構造システム編・刊「こんなに簡単!DRA−CAD11 2次元編」2,400円は、独習用データ・図形・部品を利用して体験出来ます。プログラムを持たない方は、体験版をダウンロードして学習を。ISBN978-4-87735-052-9

●フランス革命前夜の1785年に、フランスの宮廷で起こった「首飾り事件」という、当時人々に驚かせたスキャンダルと、稀代のペテン師とされるカリオストロの事件を題材とした五幕からなる喜劇。J・W・ゲーテ作/森淑仁訳「喜劇 大コフタ」2,000円 鴎出版は、「失敗作」との烙印を不当に押されたゲーテの自信作の日本初の翻訳。ハンブルグ版「ゲーテ全集」にも収録されていない作品です。ISBN978-4-903251-10-3

●少し昔の本ですが、最近顕著になっている受粉出来ない果実問題の参考となります。ミツバチの生態に見る環境再生の課題。桑畑純一著「たかがハチ、されどミツバチ」1,200円 鉱脈社は、団塊世代による泣き笑い養蜂記。毎年同じ事の繰返しのように見えるミツバチの生態ですが、実は、それぞれの個体は毎年生れ変わり、養蜂家は、その「一期一会」を大切に共有しているのだと言います。ISBN978-4-86061-406-5

●数字パズルの傑作、遊び心のフレッシュシリーズ。「フレッシュ カックロ4」620円 ニコリ編刊。解けてスッキリ、だから「フレッシュ」。やさしいものから難解までの100問。解き方をジックリ説明の頁もあるので、初心者でも安心。ISBN978-4-89072-314-0

●「自由は土佐の山間より」の言葉が象徴するように、自由民権の発祥の地として、この時ほど高知県が光輝き、活気あふれた時代はなかったと言います。高知の幕末期史跡探訪の必携書。公文豪著「史跡ガイド 土佐の自由民権」2,200円 高  知新聞社は、自由民権運動の始まり/高知の大獄と反立志社勢力/民権結社/運動の衰退/三大事件建白運動など歴史の流れを追って史跡を案内します。ISBN978-4-906910-11-3


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