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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1339(2015/01/19)

新しい年を迎えましたが、年末・年始の売上げはいかがでしたでしょうか? 今年は結構長い正月休みだったのではないでしょうか。関東地方はまあまあの天候に恵まれました。

年末・年始のテレビ放送で、<ドキュメント72時間>「巨大書店・活字の森の歩き方」という番組が放映されてました。新宿・紀伊国屋本店の72時間を定点観測したものですが、お客=読者の姿は、「本を買ってワクワクしながら読むのが楽しみ!」という雰囲気は少なく、なんかさびしく店を後にする人が多いのは、時代なのでしょうか。かっては、お客の多くは、いま買った本をこれから読むことにワクワクしながら店を後にしていたような記憶があります。この番組の紹介に、〜店頭に並ぶ売れ筋本から今の日本が見えてくる。「自分を変える」。そんな言葉で次々売り出される啓発本に仕事帰りの人たちが群がり、日々の暮しに疲れた人たちが「スピリチュアル関係」の本を手に取る〜とありますが、この風景は一面であって欲しいなあ〜とつくづく思いました。

一方、1月12日にNHKが放送した「コミケ特集」は良くできたドキュメントでした。先日、広島・福山の書店がコスプレスタジオを開設したという地元紙の記事を見ましたが、その背景にあるのはこの番組に出てくるコミケを支える読者及び表現者なんだ!と納得しました。3日間で56万人が来場し、毎日お店が変わり、出店料が一万円というのはなんともリーズナブル。コスプレ参加の人は入場料と更衣室の使用料くらいでしょうから大した負担ではないでしょう。自己表現をしたい人々の熱気が伝わってきます。でも昔のように、これがコミック売上げ人口を大幅に拡大させることはなかなか難しいようです。

これから出る本・新刊案内

●北海道の温泉ガイドを中心に出している北の編集人の目で見る、南の島々のガイドブック。館浦あざらし著「北海道人のための南の島ガイドブック-北海道いい旅研究室別冊T」1,200円 あざらし舎は、石垣島・竹富島・小浜島・波照間島・黒島・西表島・屋久島・沖縄本島を紹介しています。ISBN978-4-901336-31-4

●昂揚せる詩的融合体と化した、シュルレアリズム不朽の傑作の日本語監訳版。アンドレ・ブルトン著 アンドレ・マッソン押し絵松本完治訳「マルティニーク島 蛇使いの女」2.250円 エディション・イレーヌは、マッソンのデッサン9点と、詩と散文の対話が奏でる目くるめく魅惑と憤怒のアンドレ・ブルトンのエクリチュール。ISBN978-4-9901234-8-2

●奇跡を起こすセラピードッグ物語を写真絵本で。大木トオル・森本ちか著「チロリのまなざし」1,500円 リーブル出版は、捨て犬チロリがセラピードッグとして生きたすばらしさ、そのアイコンタクトのすばらしさを伝えたいと編まれた本。ISBN978-4-86338-101-8

●「出口王仁三郎 聖なる英雄のドキュメント」2,000円 みいづ舎編・刊は、類まれなる出口王仁三郎の知恵や親しみ、一つの枠に収まりきらない多様な言動、感性の豊かさの中から、恒久世界平和の大秘策が生まれた記録集。ISBN978-4-908065-05-7

●才田孝夫著「天地の道理-いのちの法則ー私の神様論」800円 金光教徒社は、物理学者として物の世界における通常の観察可能性を超えた「向こう側」の世界、その神秘を見つめる著者の情念が浮かび上がり、読み取れます。ISBN9784-4-906088-33-1

●本とベトナムの交流、ベトナム戦争の謎など、激動の,時代をベトナムに駐在する商社マンが読み解きます。片岡利昭著「ベトナムの謎-日本人はなぜベトナムに惹かれるのか」3,000円 エヌ・エヌ・エーは、アジア諸国のなかで、いま飛躍的に成長するベトナムをビビットに語ります。ISBN978-4-86341-031-1

●日本海の但馬、瀬戸内海の淡路島から神戸、芦屋など広い兵庫県をぐるりと訪ねたカフェ廻り。塚口肇著「兵庫カフェ散歩」1,300円 書肆侃侃房は、街から田舎まで幅広くその土地に根付いたお店を紹介します。ISBN978-4-86385-171-9

●民衆に慕われ、民衆とともに生きた立派な代官のおはなし絵本。吉田美江文/長野美穂画「長安さまのまちづくり」1,800円 揺籃社は、東京都下、八王子のまちをつくった長久保長安のおはなし絵本。ISBN978-4-89708-346-9

●大正末期から昭和初期の十数年、最も困難とされた「油滴天目」という花器作陶に挑戦した浮田佐平と佐平焼の全容を内部資料を駆使して解明します。浮田順子他著「幻の佐平焼」1,400円 吉備人出版は、岡山津山市の鶴山城の東山麓に大規模な「階段状連房式登り窒」を築いた男を描きます。ISBN978-4-86069-409-8

●昔話の宝庫といわれる鹿児島に残る昔話は3000以上にのぼります。下野敏見著「鹿児島ふるさとの昔話3」2,000円 南方新社は、その中でも代表的な昭和30年代から50年代を中心に、語り手を訪ね、聞き取ったもの。話者はほとんど他界しています。ISBN978-4-86124-307-3


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