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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1371(2016/07/21)

今回の参議院選挙の期間、私の住む横浜の東急線駅頭で、ご老人二人が「安保反対」ステッカーを持ち、ビラを配っていました。特定の政党や候補を応援するのではなく、反安保の声をこの選挙に届けたかったのではないか?ちょっと感動して通り過ぎました。

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東アジア出版人会議という団体があります。今年で設立10周年を迎えます。日本・韓国・中国・香港・台湾の出版人たちが年二回ずつ集って東アジア地域の出版活動の発展と今後について語り合い連携を深めてきました。この活動の一部として、韓国の主要メンバーが中心となって韓国・坡州市ブックシティに2012年に設立した「坡州ブックアワード」があります。この賞は東アジア5ケ国・地域の出版社、著者、ブックデザイナーを対象として、東アジア出版物発展のために重要な問題意識と偉業を成し遂げた方に敬意を表するものとして設立され、今年で5年目を迎えます。今回このブックアワードの特別賞を、沖縄・那覇で出版と古書店を営む「榕樹書林の出版活動」が受賞しました。陳捷先著「華夷秩序と琉球王国」2,800円とか僅岑玲著「清代中国漂着琉球民間船の研究」2,800円など、東アジアの海に浮ぶ貿易国家として発展してきた沖縄の特殊性を踏まえた出版が認められました。

榕樹書林の受賞を契機ということもあり、今年11月には沖縄の那覇で「10周年記念東アジア出版人沖縄会議」が行われる予定だそうです。東アジア出版人会議は主に人文社会ジャンルの出版人の連携ですが、沖縄地域の出版活動は、日本国のなかの沖縄県というより東アジアの中の「琉球」という独特の文化や産業・社会が作られてきた地域として、中国に対する<台湾>や<香港>と同じように捉えようとしているような感じもします。

新刊・これから出る本

●新規加入の<椎名誠旅する文学館>編・刊の新刊は、「とつげきシーナワールド!!5−肉にガブリつく!」1,300円です。椎名誠編集のいきあたりばったりミニマガジンの最新号で、特集1は、世界中の肉を食べ尽くした猛者が大集合、椎名誠、高野秀行、小泉武夫他が案内。特集2は、昔からあるけど良く知らないについて調べた、資格検定知ったぶり講座。ISBN978-4-908920-00-4

●数冊の本をある一つのテーマに沿って順序よく、上手に紹介して子どもを本の世界に招き入れる有効な手段へお誘い。東京子ども図書館編・刊「ブックトークのきほん−21の事例つき」600円は、基本となる考え方と実演に当たって気をつけることを具体的に論じた実践書。ISBN978-4-88569-226-0

●北日本新聞紙上で昨年4月から12月まで連載され好評だったものの単行本化。萩原大輔著「武者の覚え−戦国越中の覇者 佐々成政」1,600円 北日本新聞社は、最新の第一級資料から気鋭の研究者が、かいりき(戒力)を持つ男、成政の実像に迫りました。信長・秀吉との関係やさらさら越えの真実はいかに?ISBN978-4-86175-093-9

●バッチ博士が発見した38種類のフラワーレメディを12ヒラーズ、7ヘルパーズ、せかんど19の3つのグループに分類し、各レメディの植物の詳細、エッセンスの作り方、選んだ理由、適用等を写真でたどります、ジュリアン・バーナード著/飯島真奈美訳「写真でたどるバッチフラワー」3,300円 フレグランスジャーナル社は7月末の新刊です。 ISBN978-4-89479-274-6

●暗黒通信団からLinuxの本が出ます。シ著「Linux/C++フリーライブラリの使い方」998円です。「困ったことに、C++のライブラリについて解説された日本語書籍は、標準ライブラリ(STL)とBoostについてしか見あたらない。その他膨大なフリーのライブラリが日々開発・提供されているのに、そのマニュアルとサポートは英語であり、日本語書籍もろくに提供されていないのが現状である。おかげでそ++言語は何をするにも英文読解を必要とする難解言語という扱いを受けている。本稿はそうした状況を改善すべく、日本語の実践的な参考書として書かれた。本稿ではC言語とC++の基本的な知識はあるものとし、解説書の多い標準ライブラリ(STL)については扱わない。本稿は細かい仕様よりも、できるだけ簡潔な実例を載せることに徹している」。ISBN 978-4-87310-054-8

●創業社長が急死すると中堅企業フリージアは業績ジリ貧に!そんな会社の危機に立ち上がった男が目をつけたのは左遷され落込んでいた社員。鈴木孝博著「左遷社員池田リーダーになる」1,300円 リーブル出版は、人と会社の成長を描く痛快な仕事ドラマ。ISBN978-4-86338-152-0

●未来社に30年1ケ月、影書房を創業して32年2ケ月。62年の編集者人生で出会った同時代の著者・編集者たちへの追悼の想いを込めて、松本昌次著「戦後編集者雑文抄−追憶の影」2,200円は、一葉社から。ISBN978-4-87196-060-1

●石垣・竹富・小浜など9つの島からなる日本最南端の八重山諸島の観光、情報をカバーしています。探しやすく見やすい。南山舎編・刊「改訂 やえやまガイドブック」1,200円は、初心者からリピーターまで満足できるガイドです。ISBN978-4-901427-39-5

●著者は現在の日本の農業は、生物が爆発的に進化したカンブリア紀に似て創造の激変期であると言います・斉藤章一著「農業カンブリア革命」1,500円 まつやま書房は、兵庫篠山の地域再生&活性化「丸山集落」や埼玉・所沢の農家体験古民家「Corot」など全国の先進的事業10箇所を紹介、現状とその推進力を読み解きます。ISBN978-4-89623-103-1


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