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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1381(2017/01/10)

新しい年を迎えましたが、昨年に続き不透明な時代が続きそうな2017年です。本年も宜しくお願いします。年末・年始の売上げはいかがでしたでしょうか?

全国各地でラッピングされたバスや電車が走っています。学校や商品広告が多かったのですが、最近は地域広報や観光資源としてのラッピング電車が増えています。11月25日から、東武鉄道が「クレヨンしんちゃんラッピングトレイン」という電車を走らせています。クレヨンしんちゃんの舞台は、東武沿線の春日部だそうで、クレヨンしんちゃんが25周年を迎えたことを記念して、埼玉県と春日部市が「オラのまち春日部にくればー」の一環として来年の5月まで走らせるとか。それぞれ、赤、青、黄色、緑の車体に、クレヨンしんちゃんに登場する「かすかべ防衛隊」のキャラクターである、風間くん、ねねちゃん、ぼーちゃん、マサオくんが描かれていてなんとも楽しい電車です。ホームを挟んで上りと下りの双方に下色も描かれたキャラクターも違う電車が揃うと壮観です。地方(埼玉)の東武線から東京メトロ半蔵門線(都心)を経て神奈川の東急田園都市線まで5編成の「しんちゃん電車」が11/25、11/29、12/13、12/20と順次運行が開始されています。子どもたちがめずらしそうに見送る姿が目につくようになっています。神奈川から都心を経て埼玉まで人々の往来の活性化に一役買う試みです。

新刊・これから出る本

●香りで五感の機能と有用性を増進するがサブタイトルです。外池光雄編著「香りと五感」3,800円 フレグランスジャーナル社は、視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚の基礎研究と応用研究の最前線を網羅しています。五感の衰えは人の危機で五感喪失などと指摘されます。感覚間の相互作用研究はじめ、センサーフュージョン、マルチモーダル、クロスモーダルなど第一線の研究者が執筆してます。ISBN978-4-89479-281-4

●マンションの大規模修繕のタイミングと過不足ない工事を、管理組合の立場にたって専門家がわかり易く解説します。大槻博司著「大規模修繕どこまでやるのいつやるの」2,000円 天地人企画,は、調査診断によって裏付けある計画を立てて、修繕積立金の無駄遣いをさけます。マンション再生の展望も提起します。ISBN978-4-908664-02-1

●園芸愛好家必読の書。頴川隆著「ガーデンへようこそ」2,778円 国分進行堂は、九州鹿児島で園芸愛好家・モダンボタニカルアーティストとして活躍する著者による、人生に寄り添うように咲く花々、その花々に人がしてあげられるアーティスティックパラダイスの提案。ISBN978-4-9908198-5-9

●島根県の隠岐の島出身で、西郷隆盛の弟、従道や中岡慎太郎など幕末の志士たちに思想的影響を与え、天皇家の信頼を得ていた儒家の生涯をたどる、中沼郁著・中沼了三先生顕彰会編「中沼了三伝」1,500円 ハーベスト出版は、幕末から明治維新を駆け抜けた先駆者で、近代日本への道を先導した日本を代表する人物の生誕200年記念の出版です。ISBN978-4-86456-214-0

●歴史を紐解くと、そこには壮大なロマンが展開されています。高杉治憲著「馬頭温泉物語」1,500円 下野新聞社は、栃木那珂川町の温泉郷の成り立ちと水戸藩主・徳川光圀とのかかわりを物語に描く表題作をはじめとして、その他、那須烏山市の大金クジラ、温泉水を利用したトラブクの養殖など郷土に関する物語5編収録。ISBN978-4-88286-633-6

●その運命は「信徒発見」から激変。大浦天主堂でプチジャン神父に「告白」した信徒を発見。検挙した徳川幕府、処罰した明治政府。長崎「潜伏キリスタン」の悲劇を分析した意欲作。安高啓明著「浦上四番崩れ−長崎・天草禁教史の新解釈」2,600円 長崎文献社は、法制史専門の著者の新解釈。ISBN978-4-88851-268-8

●第8版=前版を全面的に見直した最新版。池田裕著「電験3種超入門(電力・機械・法規篇)第9版」2,000円 エコテクノ出版は値下げされています。ISBN978-4-904630-24-2。同じ版元・著者で第3種電気主任技術者試験の最新7年分の過去問題集である「平成29年度版電験3種超過去問」2000円も出ています。ISBN978-4-904630-23-5

●ポーラ文化研究所コレクション「浮世絵に見る江戸美人のよそおい」3,300円 ポーラ文化研究所編・刊は、江戸期のスーパーモデルから庶民まで江戸のファッションを読み解きます。カラー浮世絵77点掲載。なにげない細部の描写を詳細に解説しています。ISBN978-4-938547-99-8

●2001年に亡くなった詩人でナチュラリストの夫の詩に妻がエッセイで応える、山尾三省詩/山尾春美文「屋久島だより」1,500円 無明舎出版は、心あたたまる不思議な書簡集。ISBN978-4-89544-621-1

●要望に応え東丹沢/西丹沢縮尺1/16,500をベースに作成されています。作成・解説 守屋益男/企画・踏査 守屋二郎「登山詳細図1:25,000版−丹沢」900円 吉備人出版は、地理院1/2.5万地形図12枚分のエリア、大山から大野山まで主要部を一枚に収録。ISBN,978-4-86069-492-0

●澤田一矢著「破礼川柳艶合戦(シノビワライ575アデクラベ)」1,450円 開山堂出版は、二千余の艶笑川柳から江戸人の下半身事情を読み解く。上品な色気によってその場の緊張をほぐし、男女の性を大らかに詠い、なお情緒と色香をうしなわない「破礼句」満載。ISBN978-4-906331-67-3

●横浜は下町にこそ魅力があるという星羊社編・刊「はま太郎vol.12−横浜民衆文化誌」833円は、本物のレトロ酒場の酒肴と歴史を巡る。一人酒愛好家への横浜カウンター百景、人名図鑑は横浜ナポリタン学会会長紹介。ISBN978-4-9908459-3-3

●お料理雑誌「レタスクラブ」創刊時に「おかずカレンダー」を担当していた料理家=井口千里による130点のレシピ集。「食のアトリエ−おそうざいからおもてなし料理まで」11,800円は、学芸みらい社から。日中欧料理とオツマミ/デザート。ISBN978-4-908637-29-2

●「貴和製作所監修 手づくりアクセサリー」1,280円 repicbookは、業界トップの製作所の監修による手づくりアクセサリー本,質の高いアクセラリーが66点。完成品と材料をカラー写真で。作り方はイラストで親切に説明。ISBN978-4-908154-06-5

●琉球列島・宮古島に残された秘祭りは2003年に終焉しました。奥濱幸子著「祖神物語−琉球弧 宮古島 狩俣 魂の世界」4,000円 出版舎Mugenは、1997年を境に形が崩れはじめ終焉した秘祭「祖神祭」(うやーん)を地元に住む著者が温かく詳細にフィールドワークの記録です。著者は30年近く神女の言葉に寄り添って、集落の空気の中に佇んでいました。ISBN978-4-905454-22-9


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