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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター通信 No.1391(2017/07/07)

西の方面は、台風と梅雨前線による豪雨で悩まされている、今年の「七夕」です。天の川は見えるでしょうか?
今年4月末に刊行されたニコリ編・刊「じぃじとばぁば ようこそ数独!」500円(ISBN978-4-89072-900-5)が話題となっています。高齢者からの注文が多くきています。

じぃじとばぁば ようこそ数独! 数独とは、3×3のブロックに区切られた 9×9の正方形の枠内に1から9までの数字を入れるペンシルパズルです。日本では主に1980年代後半以降に愛好され、2005年、英紙タイムズの掲載を機に、世界で「数独ブーム」が起こりました。

現在では、全世界100カ国以上で愛好されています。今回の出版は、東日本大震災に遭った大槌町の仮設住宅に住む高齢者のアドバイス・ヒントによって生まれました。同地で仮設住宅に住む高齢者の自立支援に取り組む、NPO法人ソーシャルハーツ代表の川上誠さんが高齢者に数独、その他のパズルを勧めたところ、笑顔が増えていったそうで、その効用を知りました。ニコリでは易しい数独は作っていたものの、高齢者対象の数独ははじめてで、それはスラスラ解ける優しさではなく、高齢者にとって数独の醍醐味を内包した易しさであり、気持ちよくなる数独、「バリアフリー数独」といったものだそうです。

そしてこの大槌町から生まれた「数独」を全国の高齢者に届けたいと企画されたのが、この「じぃじと〜」というわけです。本書は一般社団法人日本数独協会(以下、数独協会)監修のもと、高齢者の認知症一次予防および生涯学習を目的とした数独問題集になっています。ネットではなく、お年よりが全国の書店に注文し、その電話注文が多いのも特徴です。やってみると初心者でも容易に解けて、楽しめるように工夫された問題が作られています。

新刊・これから出る本

●「Linuxのコマンドをポイントを押え、最低限だけ説明する」持ち歩ける入門のための入門の書。茗荷さくら著「Linux入門の入門」300円が暗黒通信団からでました。ISBN978-4-87310-094-1

●長らく品切れだったものの普及版としての刊行です。光成滋生著「パターン認識と機械学習の学習」556円 暗黒通信団は、略称PRML=パターン認識と機械学習(丸善刊)に登場する数式を理解するために必要な数学をまとめたもの。いくつかの定理は証明せずに認めますが、可能な限り自己完結を目指しているそうです。ISBN978-487310-093-7

●戦後GHQによってテロリスト集団と決めつけられた政治団体「玄洋社」の虚像を是正し、自由民権団体という実像へと修正してゆく労作です。浦辺登著「玄洋社とは何者か」 2,000円 弦書房は、近代史の流れを正確に掴むための一歩だと主張します。ISBN978-4-86329-154-6

●鬼籍に入っても多くのファンのいるSF界に異彩を放った作家=光瀬 龍。その人生を婦人との800通に及ぶ往復書簡や日記など膨大な資料をベースに、エピソードや作品の真意に迫る労作。立川ゆかり著「夢をのみ−日本SFの金字塔 光瀬龍」2,000円は、岩手のツーワンライフから。ISBN978-4-907161-89-7

●悩める俳優のたまごたちからの50の質問に答える。夏書館編・刊「おたすけ進路−俳優編2018年度版」926円は、入門から所属、デビュー、仕事の相談などの疑問に的確にアドバイスします。ISBN978-4-930702-59-3。姉妹編として「おたすけ進路−声優編」926円 ISBN978-4-930702-59-3も同時発売です。

●考古学の視点から「出雲風国土記」の世界を読み解く新しい試み。ダニエル・フェスティ著、山本淑子監訳「発掘された出雲風土記の世界」1,400円 ハーベスト出版は、杵築大社の創建伝承にせまるなど、新しい視点をもたらします。ISBN978-4-86456-245-4

●明治維新で宿敵の仲になった会津と長州。しかしその前は仲睦まじい関係があった。槍の名手であった会津藩士・志賀小太郎は長州に赴き、槍の稽古をつけていた。河野十四生著「幕末を駆け抜けた天馬−いまに甦る会津の鬼小太郎」1,300円 歴史春秋社は、歴史小説という語り口で、戊辰戦争前の交流を描きます。ISBN978-4-89757-904-7

●前近代から戦後における、マイノリティの関係性から新たな視点を提示します。石純姫(ソク・スニ)著「朝鮮人とアイヌの歴史的つながり−帝国の先住民・植民地支配の重層性」2,200円 寿郎社は、近代におけるアイヌ史の見直しとともに、在日コリアンの形成過程においての新しい視点を提示します。ISBN978-4-902269-99-4

●湯のまち・別府を走り抜ける痛快ユーモア小説。市内の温泉を駆けずり廻る苛酷なレースを湯太郎は完湯できるか?沢西祐典著「別府フロマラソン」1,300円 書肆侃侃房は、別府八湯など、温泉・名所がふんだんに登場します。ISBN978-4-86385-271-6


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