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地方・小出版流通センター通信 No.1435(2020/01/21)

書影

「なんとしても子どもたちにおはなしを届ける人を増やしたい、そのためにはまず大勢の人におはなしがどんなものか知ってもらいたい」という強い願望のもとに、大人のためのお話会が計画され、いまから47年前の1972年の1月に東京子ども図書館の「月例お話会」が2LDKのアパートの一室で始りました。1年後にお客が増えたところで事務所と同じ階にもう一部屋を借りて、最初はろうそくは使わずフロアースタンドの明りでおはなしをしていました。プログラムも自分の持ち話をつぎつぎに語るだけで、バランスや色どりを考える余裕はありませんでした。第1回から47年、500回を迎えました。後にはじめた「昼のお話会」も100回を迎えました。たくさんのお話が初めて訳されたり、再話されたりして、月例お話会で試され、その後つぎつぎに「おはなしのろうそく」に収められて大勢の語り手たちのレパートリーになっていきました。月例のお話の会は、おはなしの新しいテキストを送り出すきっかけもつくってきました。そのプログラム集が発行されました。

東京子ども図書館編・刊「おはなし聞いて語って」1,365円(ISBN978-4-88569-215-4)です。1〜500回の全プログラム(お話の題名・出典・語り手)を収録。カラー口絵、東京子ども図書館・松岡享子名誉理事長のまえがき、話名索引、出典リストから成っています

松岡さんは、「お話の会」が東京子ども図書館一館のものでなく、全国の語り手たちの”共有の場”として発展してゆくことを希望しています。物語を語るという営みは、歴史が古いだけでなく、これからの社会に働きかけることのできる潜在的な力をもっていると言います。

新刊・これから出る本

●先日の首里城火災の写真集が地元新聞社から緊急出版されました。琉球新報社からは、岡田輝夫編集総括「甦れ!首里城−報道写真と記事でたどる歴史」1,000円です。ああ、首里城 悪夢の10月31日、ありし日の首里城、収蔵品の状況、1987年復元工事はじまるなど、写真と記事。ISBN978-4-89742-254-1

沖縄タイムス社からは、「報道写真集 首里城−歴史をひもとき写真で解説する『首里城』のすべて」1,000円です。当日の火災のドキュメント写真、戦前までの首里城、沖縄戦で廃燼に、1992年・復元なる、サミット、2千円札、世界遺産登録など首里城がたどった歴史を豊富な写真で。ISBN978-4-87127-268-1

●国宝や重文の刀剣のうち4割強を占めて、戦国武将の上杉謙信をはじめ名だたる藩主の愛好家も多い備前の刀の隆盛をきわめた歴史をたどります。青井浩三著「備前刀の歴史」1,000円 吉備人出版は、なぜ備前刀は栄えたのか、新刀期になぜ急激に衰えたのか、刀工の営みは、実用から鑑賞へ、役立たぬ日本刀?等。ISBN978-4-86069-596-5

●チョウは何故ここにいるのか?幾つもの謎を追い続けて!福田晴夫著「チョウが語る自然史−南九州・琉球をめぐって」2,800円 南方新社は、チョウはどこから来て、どうなったのか?列島形成史、気候変動、植物層の変遷、ヒトの攪乱史など。世界に広がるチョウの故郷をたずねて。著者60年の集大成。ISBN978-4-86124-413-1

●児童福祉士の体験から綴られたショートストーリー50の物語。子ども虐待と児童相談所の解説で構成。青山さくら・川松亮著「ジソウのお仕事」1,800円 フェミックスは、ジソウで働く人たちの日常の姿を伝える一冊。ISBN978-4-903579-95-5

●島好きの銀行員が訪問した、延べ460回に及ぶ160の島々。小池光一著「島のてっペんから日本の今が見える−シマ好きバンカーの島学こと始め」1,636円 鉱脈社は、島のアレコレを通じてわが国の抱える課題や、未来の道筋を見つめ直します。白波の彼方の別世界、島は世界と向合う、島旅は洗心洗身、島が伝えてきたもの等。ISBN978-4-86061-742-4

●江戸城・大阪城,熊本城・佐賀城などの城史と攻防。独特の分析と推理。原口茂樹著「日本の名城紀行」1,600円 長崎文献社は、日本の城は徹頭徹尾、その地形によっており、地形の利用こそが名城の一番の条件だ。という分析・推理からその「なぞ」を解きます。ISBN978-4-88851-330-2

●明治維新の「顕彰」ではなく「検証」へと大胆にペンを振るった成果。南日本新聞社編・刊「維新鳴動 かごしま再論」1,600円は、英雄たちの活躍をたどる政治史ではなく、外交や経済(殖産興業)、文化、学問、教育、地域史、女性などあらゆる側面を検証して相対化を試みています。ISBN978-4-86074-281-2

●若い女性たちに「御朱印めぐり」が流行っているとか?下野新聞社編集局著「しもつけの御朱印-栃木県内社寺巡礼」2,000円 下野新聞社は、新聞連載の栃木県内の77社寺のご朱印を18p×12pの大判サイズ・オールカラーでを紹介。オリジナル御朱印帳(布製表紙・48頁)も付いています。ISBN978-4-88286-740-1

●戦国関東の大戦乱に関わる名将の実像と虚像を発掘。中世太田領研究会著「大田資正と戦国武州大乱−実像と戦国史跡」1,800円 まつやま書房は、江戸時代の戦国英雄=太田資正の実像と虚像を再発掘したもの。ISBN978-4-89623-128-1

●久しぶりに北海道の海豹舎から「北海道いい旅研究室17」773円が出ます。今回の特集は「北海道の廃止寸前の駅という鉄道取材」、「穴場温泉案内」、そして円谷プロと契約した「ウルトラセブン特集」です。1月末発行予定。なお前号の16号は好評につき完売しています。ISBN978-4-901336-36-9


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