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地方・小出版流通センター通信 No.1448(2021/04/13)

昨年の今頃(4月7日)から緊急事態前言が全国に発せられて、約2ケ月半続きました。この自粛指示は、経済的にも私生活的においても大きな負担・被害がありました。それが続いており、関西や宮城に続いて東京(その他数県も)も、この4月12日(月曜日)から、「新型コロナウィルス感染症防止等重点措置」が発せられ、自粛生活が1ケ月続くことになりました。先週から、学校も始まり、普通の企業活動、生活に戻りそうだったのに、悩ましい限りです。しかし教育現場が元に戻りつつあることは期待されることです。先週から、小学生から高校生に加え、新大学生・各種学校の生徒さん、そして新ビジネスマンの行き交う姿が増えています。

本の価格の総額表示について4月に入りマスコミ等が報ずることもあり、取り扱い出版社から「総額表示」に関する問合せが増えています。取引基準価格はいままで通り「本体価格」なのですが、そこが理解されず、ISBNの価格表示(バーコード表示も)を税込価格にするという間違った表示をする出版社も稀に見受けられます。

書影 新規に情報工学研究所という版元を扱います。松岡正剛監修「情報の歴史21−象形文字から仮想現実まで」6,800円(ISBN978-4-9911639-0-6)というA5版610頁余の本を出しました。本書の”キャッチフレーズ”は古今東西の「情報の関係線」がまるまる見える!ということです。旧版にあたる「情報の歴史」はNTT出版から1995年に出ています。この年は阪神大震災やオウム真理教のサリン事件が起きた年で、まだデジタルカメラやPHSが発売されたばかりの年でありました。1996年以降の四半世紀は情報にとって重要な変貌を遂げた時代だといえます。その25年はEUが変貌し、中東や中国が目覚ましく成長し躍り、複雑な電子社会がめまぐるしく変化した時期で、それらを情報アイテムによるクロニクルとして組み立てるはけっこう難しいことだったといいます。そして2020年ぎりぎりまで入れて完成したのが本書であり、情報工学研究所から独自に出版することになったということです。
本書では原始古代から産業革命をへて電子ネットワークに及ぶ「情報の歴史」全般を5点に絞って説明できるとしてます。第1は文字と記号の出現。第2は、物語という様式をつくりあげたこと。第3は活版印刷と写真技術と録音技術の登場。第4に、情報の記憶媒体として「四角形」という形状を活躍させたこと。第5は、ほとんどの計算においては十進法が、電子処理のもとでは二進法がそれぞれ君臨したこととだといいます。そのような視点に立ってこの膨大な「情報の歴史21」は組まれているということです。

新刊・これから出る本

●新規取り扱いの感覚社の新刊は、マクシミリアン・フォーテ著/山田文訳「リビア戦争カダフィ殺害誌」4,300円です。2011年、大量破壊兵器の開発計画を放棄し欧米と和していたはずのリビアの革命指導者・カダフィが、”アラブの春”の反乱と欧米諸国の人道的介入を受け、故郷の街シルテで殺害されるに至った背後にはどのような物語があったのか?豊富な資料で解き明かし、NATOのリビア戦争の本当の目的を明らかにします。国際政治を理解するための必読書。ISBN978-4-909828-00-2

●筑前勤皇党を率いて薩長連合の礎を築くことに多大な貢献をするも「乙丑の獄」により党は壊滅、月形は謹慎、入牢、そして斬首となり、生涯を閉じる。力武豊隆著「月形洗蔵−薩長連合その先駆者の生涯」3,000円 のぶ工房は、福岡藩主の命を受けた月形と朝廷・薩摩・長州・土佐などとの関わりや工作の過程を膨大な一次資料を読みといて跡づけます。ISBN978-4-901346-68-9

●バス業界を知る第一人者である交通ジャーナリスト・鈴木文彦著「JRバスのすべてT・U」各4,500円 クラッセは、省営自動車・国鉄バス〜JRバスの90年の歩みを過去・現在・未来と分析した書。T部は、前史としての国鉄バス57年の歩みからJRバスへ引き継がれた時代を、U部は、JRバスを代表する高速バス事業、車両の全て、交通事業者としてのJRバス等。ISBNTは978-4-902841-24-4、Uは25-1

●朝日新聞で大きく紹介されたのですか、初版部数が少なく品切れとなっていた、明治精神史で有名な民衆歴史家・色川大吉著「不知火海民衆史 上・下」各2,400円 揺籃社が重版されました。上巻は、「不知火海総合学術調査団」団長として調査した、共同研究『水俣の啓示』を補完する論説編。下巻は、『水俣の啓示』収載の「不知火海民衆史序説」の元となった、沿岸古老たちへの聞き書きを集成した聞き書き篇です。ISBN978-4-89708-433-6/434-3。

●民話の楽しさ、語りの楽しさを、もっと多くの人に味わってもらおうと刊行を続けている立石おじさんの昔話集の第4弾。立石憲利著「立石おじさんのおかやま昔話 第四集」1,500円 吉備人出版は、著者が採話した1万数話のなかから四季を花色で区分し、菜花色・芙蓉色・桔梗色・椿色と季節ごとに14話、計56話を収録。「見るなのタンス」はキジに化かされた若い木こりの話。「雨降り鬼」は、雨乞を頼んだ鬼に礼に娘を嫁にやることに・・・・。ISBN978-4-86069-646-7

●居場所が人と街を元気にする!80人のボランティアがつくる横浜のコミュニティカフェの活動を紹介。NPO法人さくら茶屋にししば著「さくら茶屋物語」1,800円 フェミックスは、手作りのランチや惣菜、地域住民が主人公のイベントや交流会の10年。ISBN978-4-910420-03-5

●東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」バックナンバーより、要望の高かった、お話に関する評論3編を収録。「昔話と子どもの空想−昔話はなぜ子どもを引きつける?」800円 東京子ども図書館編・刊。昔話の文体や様式が、いかに子どもの心理に合致しているか!昔話を”声”で伝えることの意味!などを。ISBN978-4-88569-228-4


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