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地方・小出版流通センター通信 No.1457(2021/10/12)

なんでだか要因は分らずにコロナ感染者が減少して、緊急事態宣言や蔓延防止〜が10月初旬から解除されていますが、このままコロナが下火になるのでしょうか?今週始めの通勤人口は、急に増えたような感じがします。若年層へのワクチン接種はまだ道半ばで、10代の感染者が増えていることは不気味です。このままインフルエンザのようなものになって収束してくれればいいのですが甘いような気がします。
しかし、コロナ対策のために国や自治体が支出したや金は誰が負担するのでしょうか?無償のワクチン代や接種費用、様々な補償・協力金支出は膨大な金額になりそうです。いまも払い続けている3.11東日本大震災の復興税のようなものが追っかけてくるのではないでしょうか?付け加えて言えば、日本の国力の低下は多くの経済人が指適するところで、この傾向から脱する道も示されずというのが現状です。岸田内閣の言う「新しい資本主義」「成長と分配の好循環」の具体像も可能性なる根拠も見えません。

新刊・これから出る本

●遠州常民文化談話会という民俗研究団体が加入しました。2018年の刊行ですが、同会編「佐久間の民俗」2,200円を扱います。花の舞、湯立て神事、祇園祭り等、昔から特色ある民俗を大事に伝承してきた、佐久間ダムで有名な天竜川中流域の祭礼などを聞取調査したA5判・464頁の報告書です。この会は、民俗学者後藤総一郎の提唱した「身銭主義」「生活者の学び」の精神を受け継ぎながら学び、約5年間の調査・聞き取りの成果が本書です。ISBN978-4-9912243-0-0

●絵本学会機関誌17号を書籍にしました。編集・発行絵本学会「絵本BOOKENDO2020」1,200円 ぶんしん出版は、特集/ケイト・グリーナウェイ賞作品を楽しむ。特集/絵本モニターによる次世代に伝えたい絵本2019/作家の証言・いわむらかずおなど。編集者に聞く/BL出版代表取締役・落合直也氏に聞くなど。ISBN978-4-89390-150-7

●発行が1ケ月余遅れましたが、年金問題研究会編著「2021年度版DCプランナー1級合格対策問題集」2,727円 経営企画出版が発行となりました。DC1級はDC2級合格者だけが受験可能の資格です。設例問題による回答のポイントを詳述。過去10回の実地試験状況と出題の特徴など分析しています。ISBN978-4-904757-32-1

●国家は絶対的なものではく、「国家なき社会」もありうる。フランスの人類学者・ピエール・クラストル著/酒井隆史訳・解題「国家をもたぬよう社会は務めてきた」2,600円 洛北出版は<国家に抗する社会の分析>。政治は国家以前に存在するのであって、国家は政治のとりうる形態の一つであるという。ISBN978-4-903127-32-3

●「山城」ではなくて平地に作られた「平城」というものも多くあったが、そのほとんどが年月とともに埋もれてしまっています。滋賀県にあったとされる1310の中世城館の中から40の、「山城ではなく」て遺構の残っている「平城」=平地城館を探しだし紹介した、高田徹著「近江の平城」2,100円 サンライズ出版は、貴重であるしめずらしい城案内。ISBN978-4-88325-735-5

●イタリアフレンツェの工房内に伝えられた絵画技法とその心構えを1400年頃にまとめたチェンニーニの名著「絵画術の書」という歴史的文献に啓発され書かれたトンプソンの実技書を東京芸大が完全和訳し200余の実技工程写真を付した、ダニエル・バーニー・トンプソン著/佐藤一郎監訳「トンプソン教授のテンペラ画の実技 第3版」1,900円は、美術書の三好企画から。ISBN978-4-908287-39-8

●外来織物文化と在来文化が同化し残存する世界で最も精巧、緻密な大島紬の由来進化を明らかにします。西之園君子著「大島紬の源流を探る」1,800円 南方新社は、一章、大島紬の源流を探る、二章、大島紬の織りなす洋装ライフスタイル、三章、パターンメーキング製図から成ります。ISBN978-4-86124-454-4

●現在は絶版になっている大阪の保育社刊の「原色日本両生爬虫類図鑑」の改訂版。日本爬虫類両生類学会編「新日本両生爬虫類図鑑」8,000円 サンライズ出版は、同会が10年の年月を費やして完成。最近までに日本で記載された爬虫両生類全種を網羅し、分類・形態の詳細と生態・生活史の概観を示しています。前の図鑑と比べて、両生類99種・亜種1.94倍、爬虫類108種・亜種で1.35倍、合計207種・亜種で1.58倍となっています。ISBN978-4-88325-734-8

●発見をテーマに全国から応募された421作品の中から選ばれた<第3回ビルボ絵本大賞>受賞作品。ふじかわたかこ著「がるる にんじゃになる」1,200円 リーブル出版は、どんなときも まわりにながされず じぶんらしさを はっけんしてほしい、そんな思いを込めた物語。ISBN978-4-86338-278-7

●馬術関係者必携の書!手塚光麿著「馬事・馬術用語事典」6,000円 揺籃社は、西洋輸入のカタカナ語、日本語に翻訳され語、地域によって異なる呼び名など多岐にわたる用語1万語を整理収録。的確な解説を付して。用語検索のみならず、幅広く馬にかかわる知識を高められるように編集されています。B5判・600頁。ISBN978-4-89708-461-9


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