酷暑がつづきます。例年のことですが、決算の報告をします。コロナの影響もあり売上は厳しい数字です。
図書館売上−10%、書店売上+2.5、取次出荷−1.5%でした。書店売上は、昨年はコロナで2ケ月余休業した書店があり、本来はもう少しの増加を期待していましたが微増という結果です。取次出荷においては、昨年5月以降のM&Jグループの楽天ブックスネットワークとの取引停止(トーハン・日販への取次変更)によって生じた返品と楽天のネット専門取次化による売上減がダブルで効きました。いままで、M&Jグループ書店の主要大型20書店が楽天扱いで、それが楽天の売上からなくなりました。
今年から、毎日新聞の共同広告が再開した売上が加わり、総売上で−1%でした。経費的には、管理合計が前年比−17.6%減となり、営業損失は1,588万円となりました。これを営業外収入1,718万円で埋めて、最終当期利益269万円という苦しい決算となりました。下記表の通りです。
●Y's Publishing編・刊「アトランタ・ノースカロライナ サウスカロライナ テネシー・アラバマ テキサス便利帳 VOL.18」3,000円は、米国南東部の工業地帯に長期滞在する邦人のための生活便利帳。アトランタのあるジョージア州は非米系企業の中で日本企業の雇用創出力が外国企業の中でトップだそうです。ISBN978-4-8123-0123-4
●西南学院大学博物館は、西洋文化の日本移入の歴史資料を多く所蔵し収集しています。下園知弥・勝野みずほ編「印刷文化の黎明」600円 花乱社は、インキュラブラ(初期の活版印刷本)からキリシタン時代に日本で印刷されたキリシタン版までを紹介。同学院研究叢書の1冊。ISBN978-4-910038-54-4
●日本最初の橋梁の三大形式、石橋・鉄橋・鉄筋コンクリート橋は長崎の中島川で発祥しました。岡林隆敏著「長崎橋物語」2,000円 弦書房は、古地図・古写真、絵葉書・設計図。橋梁台帳等の膨大な史料もとに、日本の橋450年の歴史の縮図といえる、長崎の橋の変遷を調べ揚げた画期的な一 冊。写真・図版170点収録。ISBN978-4-86329-252-9
●2022年は日中国交正常化50周年という節目の年です。それを記念して、古典文学を中心とした中日文学の双方向かつ多層的交流を世界文学・世界文化のマクロな視点で考察。王暁平著 國久健太訳「中日文学交流史(上)」4,700円(978-4-86516-070-3)/「中日文学交流史(下)」5,200円 (978-4-86516-071-0) グローバルル科学文化出版が出ました。(上)は漢字伝来から鎌倉時代前後まで。(下)は日本前近代小説の勃興から江戸期、そして明治維新志士の文学、自由民権期の政治小説まで。原著は2016年に中国で刊行され中国出版界最高賞の「中国出版政府賞」を受賞しています。
●休刊から3年目の復刊です。会津研究会/奥会津書房編集・発行「別冊 会津学 vol.2 2022」1,364円は、特集−対談・紙漉きの未来を拓く/会津の手漉き紙、紙漉きの郷を歩く等、会津の和紙作りを丹念に取材し、残そうという熱意に満ちた編集。加えて赤坂憲雄特別講座−民俗の蔵へを収録。ISBN978-4-901167-26-0
●はーえごんごん(一生懸命に走りに走る様)として生き抜いてきた沖縄女性の明治から平成までのライフヒストリー。大城道子編著/和宇慶光子+沖縄市女性史サークル(第一部監修)「人生は、はーえーごんごん−仲宗根 澄<明治・大正・昭和・平成>百年の道程」1,800円 ボーダーインクは、教師とひめゆり同窓会の一員として矜恃を心の支えとして生きた沖縄の女性の百年。夫を二十代で失い、沖縄戦中は大家族でやんばるを逃避行。収容所生活から教師生活、婦人会や福祉などで社会貢献して104歳で亡くなった沖縄女性の一生。ISBN978-4-89982-426-8
●民話の語り部・藤巻愛子が甲斐に伝わる武田氏伝説から11話を選び、お話しにしたもの藤巻愛子編・著「武田氏の伝説 信虎 信玄 勝頼 三代」1,200円 随想舎は、どの話しにも武田氏に対する崇拝の念、平和を願う思いがこめられています。ISBN978-4-88748-400-9
●「シネマのある風景」に続く極私的シネマ日誌。山田稔著「某月某日 シネマのある日常」2,300円 編集工房ノアは、「北京好日」「友だちのうちはどこ?」「イル・ポスティーノ」等懐かしい名画の数々。映画はやはり映画館で見なければ身が入らない。〜一回かぎりのつもりで一つの表情、一つの動作、一つのセリフを記憶に刻みつけておこうと暗闇に息をこらし、食い入るように画面を見つめている。一期一会の心境である〜と語ります。ISBN978-4-89271-355-2
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