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地方・小出版流通センター通信 No.1486(2023/05/26)

 アメリカNYの地域誌「週刊NY生活」の最新号でリアル書店復興の興味深い記事が届きました。発行人兼CEOの三浦良一氏によれば、

「ひと頃、電子書籍ブームで、猫も杓子も本が発行されれば電子書籍化というムードがあり、個性溢れる街の独立系書店、個人経営の書店がどんどんと看板を下ろして、さらにここ3年のコロナ禍のパンデミックの波で大型書店の閉店が続いていました。
 ところが最近、そんなここ数年の流れに逆行するように、NYを中心に米国で書店復活の兆しが鮮明になってきています。大手書店のバーンズ&ノーブルが、コロナ禍で閉店したアッパーイーストサイド店を新たなロケーションで7月12日に再オープンすると発表しました。同社の出店規模は、2009年から19年まで年に1、2店舗程度でしたが、今年すでに16店舗が開店し、NY市内で年内に新たに30店舗をオープンする予定です。
 NYタイムズの報道によると米国内で過去数年に新規オープンした個人経営の書店は300店舗を超え、今後2年間でさらに約200店舗がオープンすると推定されているそうです。そういえば、最近は、朝、夜のメトロノースの郊外通勤電車の中で、タブレットやキンドルではなく、本を開いて座席でゆっくり読書している人の姿を以前よりも多く見るようになりました。本を開くと活字がある。それは英語であれ、日本語であれ、紙に印刷(プリント・印字)されていて、今この文字、文章を見ているのは自分しかいない。誰かと同時この文章を共有はしていない。まるでレコード針を落として音楽を一人で聴いているような気分になります。きっと読書は個人的な愉しみなのかもしれません。そんなせいか、書店の棚の品揃えにも変化が見られるようです。」

 リアル書店が増加しているアメリカの動きが日本に伝わってきてほしいのですが。


新刊・これから出る本

●宮沢賢治の原作をますむらひろしが三度目の漫画化。ますむらひろし著「銀河鉄道の夜・四次稿編 第3巻」1,900円 風呂猫は、綿密な考察の元、新解釈を加え、猫の姿に託して描かれる宮沢賢治の世界。銀河鉄道の車内に現れた難破船のおさない姉弟と青年。さまざまな出会いや出来事にジョバンニの心は揺れ動く。ISBN978-4-904732-86-1

●対象に痛烈な「毒霧」をみまい、快刀乱麻を断つがごとく相手をばったばったと切り捨てる画風は、300年経った今でも、皮肉とユーモアが好きなイギリス人に愛されいます。中村隆編著「ホガースの時代−版画で読むイギリス」1,100円 山形大学出版会は、ホガースの風俗画を多角的視点から見つめ直し斬新な「読み」を提供します。ISBN978-4-903966-36-6

●答えはフィールド(現場)にある! 現秋田赤十字病院勤務・遠田耕平著「WHO医師のアジア放浪記」2,800円 無明舎出版は、WHO予防接種医務官として25年。スラムや紛争地を歩き続けた熱血医師の記録。インド・ベトナム・カンボジアからの手紙。公衆衛生は一人一人の患者を診ることからはじまるという。ISBN978-4-89544-683-9

●いまだに一般人に向けた埼玉の戦争遺跡の書籍がないと嘆く著者が、現状の様子などを自身で調査し分りやすく報告。関口和也著「埼玉の戦争遺跡」1,600円 まつやま書房は、埼玉県内に残る航空基地、訓練学校、軍需工場、地下壕など草木に覆われ人目から遠ざけられている遺跡なども。ISBN978-4-89623-189-2

大高利一郎著「新版 街道を歩く 甲州街道」1,800円 揺籃社は、日本橋から信州下諏訪まで210キロ。五街道の一つとして賑わっていた街道を詳細な地図と歴史的見所を一冊に。ISBN978-4-89708-501-2

●解説編/資料編同時2冊刊行です。江平憲治著「鹿児島県のトンボ 解説編」3,800円 南方新社は、全国最多の多さを誇る鹿児島県の120種の生活史を含めた全容を明らかにします。トンボ目120種、5亜種の解説。ISBN978-4-86124-495-7
同じく江平憲治著「鹿児島県のトンボ 資料編」3,800円は鹿児島県産トンボ類総目録、地域分布表(県本土・離島)、その特徴、調査研究史、120種5亜種の種別採集記録など。ISBN978-4-86124-496-4

●文芸書であり児童書でもあります。言葉を失った少年が島に戻り、自然の神々や先祖と呼応する暮しから再生する物語。鳥居真知子著「アマミゾの彼方から」1,500円 海風社はあえて平易な表現にこだわり、幅広い世代に読んでいただけるよう心掛けたとのこと。「アマミゾ」は水平線のこと。ISBN978-4-87616-067-9

●私の地方紙奮戦記。井口幸久著「陸に上がって記者になる」1,700円 忘羊社は、抱腹絶倒の船乗り時代を過ごした著者が向こうみずに飛び込んだ地方新聞社。その青年が己のペンを羅針盤にメデイアの海を泳ぎまくり、特ダネの修羅場から巷の揉めごと、はたまた"電脳"との戦いまで、人間の実相を追い求めた40年の悲喜交交。ISBN978-4-907902-33-9


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