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地方・小出版流通センター通信 No.1497(2023/12/28)

 日本では、ほぼ全滅しつつある夜行列車ですが、ヨーロッバでは、5月にベルギーの首都ブリュッセルとドイツの首都ベルリンを結ぶ夜行列車が走り始めたのに続き、12月、フランスの首都パリとベルリンを結ぶ夜行列車が9年ぶりに復活したそうです。欧州では、格安で乗れる航空機が増えたことでいったん廃れた夜行列車が見直されつつあります。2011年12月には、パリ−ウィーン間に14年ぶりに復活。いまではウィーンから欧州20都市に向けて走っているそうです。

 背景にあるのは、「飛び恥」(フライト・シェイム)という意識の拡がりだといいます。温室効果ガスを多く排出する航空機での移動を恥じる一方、排出量が少なく、ゆったりと移動できる夜行ならではの旅が見直されているそうです。日本でもリタイア組が増えて、ホテル代が高騰し、インバウンドの外国観光客が増え、需要が戻る可能性は大きいのではと鉄道ジャーナリストの原武史さんは言います。コロナが落ち着き、スピード一辺倒の雰囲気も脱しはじめている昨今、夜行列車の復活を望む声が拡がりつつあるように感じます。

◆年末・年始の予定です。12月28日(木)終業、1月5日(金)始業です。

新刊・これから出る本

●コントでは津軽弁のおじさんや熟女などを演じ、川嶋佳子名義で執筆した日記小説「甘いお酒でうがい」(KADOKAWA)などを出している、青森の弘前市出身の人気芸人にして俳優や脚本家として活躍する鬼才のルーツと素顔を伝える初エッセイ集。シソンヌ・じろう「シソンヌじろうの自分探し」1,400円 東奥日報社は、2月7日発売です。東奥日報の連載に、書き下ろし「お笑い癖地からお笑いの道に」を加え1冊に。ISBN978-4-88561-275-6

●松本清張原作のミステリー小説「砂の器」の映画化の舞台になった、木次線沿線ロケを追い、風土・人・時代と作品の関わりの記憶をつなぎます。村田英治著「『砂の器』と木次線」1,800円 ハーベスト出版は、「プロジェクトX」「NHKスベシャル」などに関わった元NHKプロデューサーの著者が、公開から50年を経た日本映画の名作の膨大な資料と証言から、1974年昭和49年の島根・木次線の実相に迫ります。ISBN978-4-86456496-0

●庶民を支えるユイマール(相互扶助)か、それとも、ただの飲み会? 平野(野元美佐)著「沖縄のもあい大研究 模合をめぐる、お金、助け合い、親睦の人類学」2,200円 ボーダーインクは、沖縄にしかない模合(モアイ)の過去、現在、未来をさぐるユニークな現代史。文化人類学者がフィールドワークで出会った驚きの数々。ISBN978-4-89982-455-8

●雷の温度は約3万度Cです。音が伝わる速さは秒速331bで、雷が光って、音が鳴るまでの時間に331を掛けると距離がわかります。3秒たって聞こえたら雷までおよその距離1000m(1q)です。監修東京理科大学教授・藤島昭、責任編集・松下清「地球のびっくり!数の図鑑」1,800円 北野書店は、地球の形、動き、部位などを数で解析して紹介。地球は日本のある北緯35度では時速1,374qで回転(自転)。人間が掘り起こした石油は富士山約1/2杯分。ISBN978-4-904733-14-1

●ユネスコ無形文化財に指定された近江の風流踊の華やかで多様な世界。監修/滋賀県民俗文化財保護ネットワーク、写真  /辻村耕二「近江湖南のサンヤレ踊り 近江のケンケト祭り長刀振り−神を囃し 人が舞う」」2,400円 サンライズ出版は、オールカラーで、今に伝えられる伝統芸能を紹介、解説します。ISBN978-4-88325-793-5

●江戸時代、人口の80%を占めていた村の百姓の実態を明らかに。渡辺尚志著「城跡の村の江戸時代−大谷口村大熊家文書から読み解く」1,400円 たけしま出版は、江戸時代の百姓たちは、けっして「物言わぬ民」ではなく「もの言う民」であり、時代の陰の主役だった有様を千葉の松戸周辺の村を舞台に語ります。百姓が財政を管理し、時には様々な要求をしていたそうです。ISBN978-4-925111-72-0

●仏教説話「三尺三寸箸」の教えをモチーフに小さいお子さんにもわかりやすいようにアレンジした令和版躾絵本だそうです。文/原田たけし 絵/あぶらこうじにくまろ「エンマちゃんのソーメンじごく」1,500円 リーブル出版は、えぐ泣き系絵本作家原田たけしの最新作。絵本を読んだあとは、自分も周りも大切にしようと考えさせられる物語。ISBN978-4-86338-397-5

●我妻俊樹と平岡直子の対談に耳を傾けながら短歌の作り方、読み方が良くわかるよそ者(ストレンジャー)のための短歌入門書。我妻俊樹、平岡直子共著「起きられない朝のための短歌入門」1,700円 書肆侃侃房は、「最初の一首」をどうつくるか、スランプののりこえ方、いい批評とは何か、作中主体とは?等の疑問に答えます。ISBN978-4-86385-583-0

●今年入植59年を迎える大潟村開拓地。湧井徹著「大地を起こし、農を興す」800円 秋田魁新報社は、その地で農政に抗して「反減反」のリーダー的存在だった湧井徹の歩みの聞き書きです。「コメ余りの時代を生き抜き」、「コメの産直」、「米ぬかで循環型農業に」、「無洗米で新たな一歩を開く」など。ISBN978-4-87020-435-5

●応用昆虫学を専門とする著者が栃木県内の昆虫を調査した報告書。稲泉三丸著「わくわく野山に虫を追う−とちぎの森・自然公園昆虫記」1,800円 下野新聞社は、スルドイ 観察眼を持ち、初めて見る虫や、綺麗な昆虫に出会った時は最高にうれしいと感動を隠さない虫採り紀行。オールカラーです。ISBN978-4-88286-855-2


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