
朝日新聞記者で、名文家といわれる、近藤康太郎氏が、「AIの時代 考えなくてもいいんです?」と疑問を呈しています。「人間は、頭の中に考えがあって、その考えを、言葉という道具を使って表現するのではない。逆。言葉がまずあって、言葉に引っ張られるように、考えが動き始める。文章を読む。文章を書く。その過程で、あらぬこと、もともとなかったものさえ想像し、創造してしまう。それが高度なシンボル(象徴)体系としての、言語の本質なのだ。『本や新聞は読まなくていい。知識はAIがためこんでいる。文章も書かなくていい。AIが代行してくれる』甘い言葉をささやく何物かが背後に立ち、肩に手をかけてくる。わたしたちはそういう社会に生きている。だからそれは結局のところ、『考えなくてもいい』と言っているのと同義だ。」〜「国会で政策論争せず、テレビ討論も出ず、だから有権者は考えることもできず、『○○でよいかどうかを選ぶ』選挙が終わった。大勝した側は、ニヤニヤ顔で笑っている。考えなくてもいいんです。一任しとけばいいんです。その方が、楽だし、速いし、強いでしょ、と。」強烈な皮肉ですが、現状を言い表しています。
上記のような皮肉を言う近藤さんは、1月末刊に、本の雑誌社から、近藤康太郎著「本をすすめる−書評を書くための技術」1900円(ISBN978-4-86011-611-8)を出しました。AIには、けっして文章は書かせない。AIにはオネスティ(発見、正確、体験)がないから。だから死ぬまでわたしが書く。書いて生きていく。という決意を詳しく書いた著作です。
●カラーをふんだんに使ったB5版・310ページの豪華本です。岡美穂子・松浦章・佐藤康明ほか著/企画カステラ本家 福砂屋「東と西の出合い カステラ文化史」5,000円 長崎文献社から創業400年を迎えた、長崎の老舗 福砂屋のカステラ物語が出ました。第一章 長崎のはじまり 第二章 江戸時代における唐船輸入砂糖と長崎福砂屋/ヨーロッパ中近世、お菓子の文化史、第三章 福砂屋とカステラの発展史」−南蛮菓子から和菓子への道のり、ルーツ(原型)を求めて−スベイン・ポルトガルを探訪。ISBN978-4-88851-433-0
●20年余、わらび座・民俗芸能資料センターに在籍し、東北地方の芸能文化を調べている、小田島清朗著「鬼剣舞考」2,600円 盛岡出版コミュニティ−は、修験と念仏聖から発生した剣舞について詳述します。そのルーツは?北東北の民の歴史と剣舞の心。我が国を代表する芸能と言います。鬼剣舞の源流から鬼剣舞の近代まで。ISBN978-4-904870-62-4
●西日本新聞連載中から、評判な子どもたちを巡る学校風景。鳥羽和久/文・植本一子/写真「それがやさしさじゃ困る」1,800円 赤々舎は、学び・進路・日常の相談と一年の日記から!関係がほどける瞬間を見つめる教育エッセイとして注目されています。新聞連載の収録と書き下ろしで。同一著者の本として「おやときどきこども」(ナナロク社)、「君は君の人生の主役になれ」(ちくまプリマー新書)など。ISBN978-4-86541-210-9
●「科学」と「文学」の対立を越えて、すべての思考の基礎に「文学的思考」があることを様々な科学的思考から説きます。大嶋仁著「言葉と手仕事の心 複眼的思考で学ぼう」1,700円弦書房は、著者の3部作『メタファー思考は科学の母』、『生きた言語とは何か−−思考停止への警鐘』、『森を見よ、そして木を−−科学者ゲーテの眼力』への入門書と言います。言葉と手仕事=技術、この双方の本質を見きわめ、身体感覚にひきよせながら、小さな手がかり、支えとなる確実なことを見つけようと言います。ISBN978-4-86329-323-6
●孤独とともに創作する韓国の詩人イ・ジェニが綴るエッセイ集。夜の闇に流れる、長く静かな時間に立ち上がる静謐な26編。イ・ジェニ著 橋本智保訳「夜明けと音楽」2,000円 書肆侃侃房は、母の最期に立ち合い、イヨネスコやボードレールなど文人たちの足跡をたどり生まれた、詩と散文の境界を往き来するような言葉の記録。 ISBN978-4-86385-703-2
●地方衰退の時代。遠隔、外海島しょ群という、さらなる逆境にて地方公務員の知恵の戦い様をドキュメント。東美佐夫著「島づくり まちづくり」2,500円 南方新社は、南の島の行政マンたちの挑戦。ユニークな地域づくりは、全国レベル10の賞に輝きました。ISBN978-4-86124-546-6
●46年間、大阪・神戸・京都の書店で児童書担当として勤務した書店員=高木すえ子著「とっておきの絵本」2,200円 リーブルは、高木さんのおすすめの絵本を見開き画面でコラム風に紹介。2017年からスタートした、週刊京都民報の連載をまとめたもので、絵本作家のエピーソードなどを盛りこんだコラムも。ISBN978-4-910310-11-4
●80年〜90年代、活気にあふれていた朝市で調査された、市をとりまく人々の生業や根づく文化の記録。溝口常俊編「輪島朝市−人々の生業と暮らし」2,600円 桂書房は、写真とデータで構成された一冊。地震・火災関係の新聞記事と、25年4月の奥能登景観の写真とコラムも掲載。ISBN978-4-86627-172-9
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