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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2012年02月号発行分)

『僕は本をつくりたい。』●荒木スミシ著

書影

著者は小説家、兵庫県加古川市で出版社を営む。自分の本を出すため出版社を立ち上げた経緯、体験した失敗や努力を等身大で描いているのが本書だ。本が売れないと言われる時代に、なぜ自分の本を出版したいひとが多いのか。「本をつくりたい」は「自分を発信することにより、繋がりたい」からだと著者。甘ったるくも聞こえるこの思いを、真正面から捉え本や出版に関わってきたのが著者なのだろう。
処女作の成功、突然の病による挫折、一から始めた出版業。小さいからこそ工夫があり現場を読者を捉えられる。「穴ぼこに落ちた時の人間の希望を書きたい」。だから本をつくる。本書は2011年に亡くなったウィンドチャイム・ブックスの永井宏氏に捧げられている。
◆1365円・115mm×182mm・231頁・ノンカフェブックス・兵庫・2011/11刊・ISBN978-4-9905303-1-0

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『未踏の野を過ぎて』●渡辺京二著

書影

日本近代史家として80歳を過ぎてなお旺盛に、熊本の地から近代文明に対する根源的な問いかけを続ける著者。長く世にあった者として、人間とは何者なのか、社会はどうすればいくらかでもましなものになるのかを考える責任があるとの強い信念から、経済、近世社会、言葉と文章など多方面に及んで世相を論じたエッセイ集。
今回の震災には沈黙を守ってきたが始めて筆を執り、メディアや人びとの反応を、人類史は災害史であり無常は隣人であったのに、人類の記憶を失い人工的世界の現在に安住したが故のうろたえと指摘。質実で心が伝え合え、生きることが喜びである社会にしたいとの思いが滾るメッセージである。
◆2100円・四六判・229頁・弦書房・福岡・2011/11刊・ISBN978-4-86329-063-1

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『海岸林との共生 −海岸林に親しみ、海岸林に学び、海岸林を守ろう!』●中島勇喜著

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「白砂青松」は、佐賀の「虹の松原」や京都の「天の橋立」をはじめ、日本列島各地の海岸林の象徴的な風景を示す。海岸林は、江戸時代から現在まで人の手によってつくられたクロマツを主とする人工的な林である。その役割は、海岸地帯の畑や集落を飛砂や潮風、津波から守るための減災、防災である。加えて景観を良くし人々に快適な環境を与える。現在、松くい虫による松の枯死、林内のジャングル化やゴミ捨て場化、開発による海岸林の消滅など多くの問題に直面している。
 今後は、地域の共有財産として海岸林をとらえ、クロマツ一種の単純林から広葉樹を入れた混植化を進める。また海岸林は生物の保全活動や環境教育の場としても最適で、その活用が期待される。
◆1500円・A5判・218頁・山形大学出版会・山形・2011/10刊・ISBN978-4-903966-10-6

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『慈悲の聖母病棟』●イヴァン・ツァンカル著/佐々木とも子訳

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作者イヴァン・ツァンカルは一八七六年に生まれたスロヴェニア人作家。本書は、丘の上に立つ修道院の付属施設である病棟の一室で療養生活を送る少女たちの視点を通して描かれる。少女たちは病気や障害を抱えていたり、家庭の経済的困窮や虐待によって居場所を失ってしまった子ども達である。
病棟の窓の外では静かに季節が過ぎ、修道女は穏やかな眼差しで彼女たちのケアにあたるが、少女たちが回想する丘の下の世界の物語には、無防備な子どもが生きるには荒々しすぎる都市の病巣が刻印され、性の脅威に曝される幼い心の無力が描かれる。しかし少女たちの脳裏に去来する〈憧れ〉に、希望が見え隠れしている。
◆2100円・四六判・205頁・成文社・神奈川・2011/11刊・ISBN978-4-915730-89-4

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『3.11を超えて −夕刊コラムのみた東日本大震災』●河北新報社論説委員会編

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震災以前と以後ではまるっきり変わってしまった東北の風景。だけど被災地の人たちは失われた風景を取り戻そうと未来に向かって前進していく。本書は河北新報社の夕刊コラム『河北抄』の中から、震災に関連する記事を抜粋して収録したもの。
一回460字の中に有名無名の人々の印象深い言葉や政治への憤り、また自然や産業や芸術など多分野に絡めたエピソードが詰まっており、短いながらも強く訴えるものがある。論説委員が日々の取材・執筆の中で特に意識したのは「希望」という言葉。出来るだけ街や暮らし、あるいは人々の心の風景を写し取ろうと心掛けた。心と心のつながりを感じさせ、確かに希望が見える風景が広がっている。
◆1260円・A5判・118頁・無明舎出版・秋田・2011/11刊・ISBN978-4-89544-553-5

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