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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2012年11月号発行分)

『出版屋の考え休むににたり』●福元満治著

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福岡の出版社・石風社の社主が、日々の出来事や思う事などを書きとめ、まとめたものである。圧巻は「石牟礼道子ノート」の章だろう。水俣病運動を通じて石牟礼氏や渡辺京二氏と面識のある著者にして書き得た、その内面を照らす好エッセイだ。戦後日本文学最高の収穫と言う人もいる石牟礼道子『苦海浄土』の作品世界へ入ろうとする読者へのプレゼントだ。
本書のもう一つの山は「なぜかアフガニスタン」だろう。アフガンの地で医療、井戸掘り、そして灌漑用水路25キロを開削して3000ヘクタールに及ぶ緑の沃野を甦らせたNGOペシャワール会(代表中村哲医師)の活動を知れば、真に有効な海外援助とはどういうものかが分かるというものだ。著者はこの会の事務局長でもある。
◆1890円・四六判・284頁・石風社・福岡・2012/7刊・ISBN978-4-88344-215-7

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『先生も生徒も驚く日本の「伝統・文化」再発見』●松藤 司著

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日本の伝統文化について聞かれて、答えに窮してしまったことはありませんか。例えば日本人はいつから正座するようになったの? 寺子屋では子供たちはどんな風に勉強していたの? といったことは、学校で習ったような気がするけど、あんまり細かいことは教わらなかったような…。
この本は住居・言語・食・自然との関わり・江戸文化などの話題ごとに、私たちが普段は見過ごしがちな部分を易しく解説してくれます。本の構成は教員向けの授業のネタ帳という趣がありますが、解説は決して子供向けではなく、一般の方も興味深く読めるはず。知っていると思っていたことでも、意外な再発見があるかもしれませんよ。
◆2100円・A5判・166頁・学芸みらい社・東京・2012/8刊・ISBN978-4-905374-10-7

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『島尾敏雄を読む −「死の棘」と「死の棘日記」を検証する』●比嘉加津夫著

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夫の不倫がもとで妻が神経に異常をきたし、夫婦は壮絶な「日常の中の戦争」を繰り広げていく。愛とは夫婦とは家族とは何かを読み手に迫る島尾敏雄の「死の棘」。彼の小説の手法は小説の前段に日記や細かい記録のメモ類が手元にあることで、「死の棘」についても没後に日記が出版された。
著者はまず夫婦と愛人から小説を読み解き、さらに新たな視点で日記を検証していく。長男伸三氏の著作も引用し、子どもの思いをも絡め、夫婦の問題を越えて子どもの精神上にまで描写の目を向けたところが群を抜いていると論じている。暗いのにもかかわらず、ほのかにユーモアも漂うこの小説の今後の読まれ方が楽しみである。
◆2310円・四六判・222頁・ボーダーインク・沖縄・2012/7刊・ISBN978-4-89982-226-4

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『幕末の魁、維新の殿 −徳川斉昭の攘夷』●小野寺龍太著

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明治維新の実現に最も功績があったのは西郷、大久保、木戸の三傑、あるいは逆説的に井伊などではなく、誰あろう水戸藩主徳川斉昭であり、光圀以来の尊皇攘夷の気風によるとの立場から、藤田幽谷の水戸学が醸成された歴史的風土と、尊皇攘夷運動の理想に殉じた人々の思想と行動に光を当てる。
一方、これに反対の立場や、老中安藤正信、長州藩士長井雅樂といったこれまで余り語られることのなかった人物にも目を配る。維新の立役者たる水戸藩が、明治政府の中で地位を得られなかったのは、藩内の激烈な内部抗争故であった。書名はこの光と影を表している。薩長を中心とした従来の維新史研究に一石を投じたものといえよう。
◆2520円・A5判・294頁・弦書房・福岡・2012/8刊・ISBN978-4-86329-078-5

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『ことでん 仏生山工場』●GABOMI著

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香川県を走る私鉄、高松琴平電気鉄道。通称「ことでん」。地方私鉄の例に漏れず経営は厳しく、2001年には経営破綻も経験しました。そんな「ことでん」も昨年で開業100年。この写真集はその記念として生まれました。その舞台は仏生山(ぶっしょうざん)工場、車両の点検・整備などを行う場所です。
そして主役はそこで働く人々や道具たち。普段は表に出てこない彼らの仕事が、日々の安全運行を支えているのです。年季の入った工具や後輩に技術を伝えるベテランの姿などからは、鉄道マンの誇りが伝わってきます。困難を乗り越え沿線の人たちと新たな100年へと歩みだした、「ことでん」の想いがつまった一冊です。
◆2625円・297mm×210mm判・112頁・赤々舎・東京・2012/7刊・ISBN978-4-903545-82-0

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