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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2012年12月号発行分)

『淡水魚の放射能 −川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』●水口憲哉著

書影

東電福島第一原発事故が沿岸漁業に与えた打撃は誰もが知るところだ。だが、事故から1年、淡水魚のヤマメから体重1キロ当たり18700ベクレルという海産魚ですら見られなかった高濃度セシウムが計測されたとの報告に言葉を失う。
しかも、これに近い値は既にチェルノブイリ原発事故後にノルウェーのマスで計測されていた。さらにそれ以前、米、ソ、英、仏の核実験は北半球全域に及ぶ淡水魚被害をもたらし、多くの研究もされていたのだという。わが国の川と湖で起きている深刻な事態、著しい対応の遅れ。これからどう魚と付き合い続けるのか。即ちそれは原発をどうするのかの問題であると問いかける。
◆1200円・A5判・104頁・フライの雑誌社・東京・2012/9刊・ISBN978-4-939003-52-3

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『文学的思考の振幅』●梶木 剛著

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明治以降の日本文学を真正面からとらえて堂々と論ずる文芸評論家・梶木の没後2冊目の評論集である。今回は、自然主義文学、転向論、性表現、『北越雪譜』、短歌、稲作起源論ほか身辺雑記など広範囲なジャンル29篇を収載する。
なかでも、柳田國男や折口信夫の民俗学に強い関心を寄せる梶木は、西日本の基本的な林である照葉樹林という概念を紹介し、なぜか東日本の東北地方にも神木としての椿とタブノキ(いずれも照葉樹)がセットで各地の海岸地帯に群生している様を確める紀行を載せている。なお、ウーマン・リブやシングル・ライフなどの女性論をとり上げて、向きになって反論しているところが少々おかしくも、本書に彩りを添えている。
◆3150円・四六判・367頁・深夜叢書社・東京・2012/8刊・ISBN978-4-88032-402-9

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『星地名 −縄文の知恵と東北大震災』●森下年晃著

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星地名とは何か? それは著者が星にまつわる地名の分布から見出したもの。縄文人は山々を結んだ線の中心に道しるべを置き、そこに星にまつわる地名を名づけた。それが星地名。それは次第に音を変化させ、現在に伝わっている。星野・星田などは言うに及ばず、細野・金田一といった地名も星地名だという。
そしてそこには縄文の遺跡や神社などがあることが多いという共通点もある。そして昨年の東日本大震災においても、津波の浸水範囲をみると星地名はことごとく浸水を免れていた。著者は今こそ星地名に込められた縄文の知恵を生かす時であると主張する。また東北の星地名の土地を巡る手引きともなる。
◆1890円・A5判・191頁・無明舎出版・秋田・2012/8刊・ISBN978-4-89544-568-9

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『明日からは百姓になります −海の特攻兵の恋文』●小笠原久雄著 小笠原美奈子/水谷眞理編

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“嬉しいに付け、悲しいに付け思い出されるのは君の事ばかりです”終戦一年前に突然召集された著者は産後間もない妻に118通の手紙を送り続けた。両親の没後に手紙を見つけた長女は二人の戦争体験を残そうと考えた。
本書は愛知から広島の陸軍船舶暁部隊に入営した著者の手紙を全文掲載。妻子に対する愛情が伝わる一方で「レ」や「レカ」などが暗号のように使われている。連絡艇を略したと見られ、爆雷を積んで敵艦に奇襲を仕掛ける特攻隊を指しており、当時の軍隊生活を知る上でも貴重である。タイトルは最後の手紙の中から引用されたもの。長女の手記も前後に挟まれ、戦中戦後を生き抜いた夫婦の姿が胸を打つ。
◆1575円・A5判・256頁・これから出版・愛知・2012/8刊・ISBN978-4-903988-04-7

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『まんが 田中正造 −渡良瀬に生きる』●水樹涼子・原作 文星芸術大学・まんが

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田中正造(1841-1913)没後100年を記念して、その波瀾万丈な生涯がまんがとなって刊行された。足尾銅山(栃木県)から排出された鉱毒は渡良瀬川(わたらせ川)を死の川に変え、その流域一帯の農作物に甚大な被害を与え、人々の生活をどん底に陥れた。国はその解決策として谷中村の村民をすべて立ち退かせ、そのあとを渡良瀬遊水地とした。
これら一連の足尾鉱毒事件に対し、田中正造は農民を組織し、わが国初ともいうべき公害反対運動を起こして献身したが果たせず、国会議員の職を辞して天皇に「直訴」した有名なエピソードもある。「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず村を破らず人を殺さざるべし」という田中正造の遺した言葉は現代に生きる。
◆1260円・A5判・239頁・下野新聞社・栃木・2012/9刊・ISBN978-4-88286-491-2

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