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地方・小出版流通センター

地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2013年05月号発行分)

『考える人・鶴見俊輔』●黒川創/加藤典洋著

書影

ハーバード大学在学中に日米開戦となり、1942年、米・移民局から呼び出され「おまえの信条は何か」と問われた鶴見俊輔は、「アナーキストです。だから、このような帝国主義戦争では、どちらの国家も支持しない。」と答え、危険思想の敵国人として収監されて拘置所に送られ、そこで卒業論文を書く。
鶴見俊輔(1922年生)は、このエピソードにもみられるように、日本人としては非常に珍しい本物のリベラリストである。本書では、鶴見と親しく交流した二人の著者によって、考える人、書く人、行動する人として鶴見の魅力を多面的に浮き彫りにする。なお戦後、プラグマティズム哲学の実践として雑誌『思想の科学』を創刊する。
◆819円・A5判・91頁・弦書房・福岡・2013/3刊・ISBN978-4-86329-087-7

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『避難ママ −沖縄に放射能を逃れて』●山口 泉著

書影

原発事故による一次被曝の影響から唯一免れている地として新たな注目を集めている沖縄。放射能汚染から子どもを守りたいと、沖縄へ逃れた女性たちが今語り始めた。皆、「子どもはみんなで育てる」という感覚があり、子連れに優しい土地だと口を揃える。一方で移住前は意識しなかった米軍常駐による沖縄の問題にも目を向けていく。
インタビュアーの著者は男性の作家で、女性たちと同様に東電と日本政府に怒りを燃やしているが、最後の6人目に登場するFさんの“「3・11」以後の人生がその前より良い人生だったと思いたい”という力強い言葉に希望を見い出す。女性たちの思いや行動が自分の頭で考えることの大切さを気づかせてくれる。
◆1470円・四六判・249頁・オーロラ自由アトリエ・沖縄・2013/3刊・ISBN978-4-900245-15-0

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『幸せに暮らす集落 −鹿児島県土喰集落の人々と共に』●ジェフリー・S・アイリッシュ著

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薩摩半島南西部の山奥、20軒27人が暮らす鹿児島県南九州市土喰(つちくれ)。この集落にアメリカ人の著者が移り住んで15年。平均年齢77歳、65歳以下は著者を入れて3人のみ。年を取って皴も多くなれば国籍も人種も関係なくなると冗談めかして記すが、集落の人々は違和感もなく著者を受け入れ、町内会長というべき小組合長を二度も委ねた。
畑でのおしゃべりや寄合い、年中行事を楽しみながら、無理をしない程度に気合を入れ、互いを気遣い、助け合って自分たちの力で生きる平凡で幸せな日常。心豊かな暮しとはこうしたことかと気づかされる。そんな場所を「限界集落」などと呼ぶのは失礼千万というもの。
◆1890円・A5判・215頁・南方新社・鹿児島・2013/1刊・ISBN978-4-86124-250-2

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『アジア独立と東京五輪 −「ガネホ」とアジア主義』●浦辺 登著

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書名の副題にある「ガネホ」とは新興国競技大会のことで、1963年、アジア・アフリカを中心とした47か国、2564名もの選手らが参加して、インドネシアで開催された。しかし、このことが災いして、翌1964年の東京オリンピックには親日国インドネシアは参加できなかった。ガネホをオリンピックに対抗するものとして、五輪委員会が危機感を持ったためである。
本書は、それらの背景となった東南アジア各国、とりわけインドネシアと日本の関係、インドネシアと欧米各国との関係はどうだったのかを追及する。とかく無視されがちなこれらの関係について、室町・戦国の時代までさかのぼって説き起こし詳述している点が出色である。
◆1890円・四六判・184頁・弦書房・福岡・2013/2刊・ISBN978-4-86329-086-0

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『久留米 かすり 本』●エフ・ディ編

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福岡県の筑後地方、そこに200年以上続く伝統の織物、久留米絣があります。その工程や、それに携わる人たちの姿をまとめたのが本書です。久留米絣では、図案をもとに糸を染色し絣が織り上がるまでの工程の一部が文化財にもなっています。柄も特徴的。伝統的な藍色をはじめ様々な色に染められた糸が織り成す柄は、伝統的なものから現代的なものまで幅広く、美しい。
そして何よりそれに携わる人々。図案・染色・織り・流通など各工程に携わる人たち、大ベテランから若手まで、共通する思いはもっと良いものを作り、絣の良さを伝えたいということ。本書は全編カラーで、より久留米絣の魅力が伝わってきます。
◆1890円・A5判・127頁・エフ・ディ・福岡・2013/2刊・ISBN978-4-904342-09-1

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