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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2014年02月号発行分)

『吉本隆明 孤独な覚醒者』●上村武男著

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没後1 年、吉本隆明(1924-2012、詩人、思想家)に強い関心を持つ人は今なお多い。関連本の出版も続き、本書もその一冊である。著者上村は20歳で吉本の作品に出合い、「深い感嘆とおおきな感化」を受ける。早くも25歳で「吉本隆明に関する手紙」を書きあげ(1968年)、吉本についてのまとまった論考としては最も早かったという。
本書は、「吉本さんとわたしとのあいだの、ほんの束の間の対話集みたいなもの」で、吉本あるいは吉本作品とのきわめて私的で濃密なかかわりを漂わせており、著者吉本論の集大成となっている。その一方で、吉本および著者の伝記的な側面も見られて面白い。なお、吉本講演「人間にとって思想とは何か」と、その討論を収載する。
◆2415円・四六判・332頁・白地社・京都・2013/11刊・ISBN9784893592699

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『原発事故とこの国の教育』●武田邦彦著

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東電福島第一原発事故で我が国の教育界は子どもたちを十分に守れなかった。この事実から見つめ直さなければならない。こうした問題意識から事故の全容を整理し、事故が教育界に及ぼした影響と今後の在り方を検証する。
大切なことは、事故で何が起こったのか、被曝等について法律はどのように決まっていたのかを正しく把握することであるとし、政治、科学、報道による誤った情報の発信や、法整備がされていたにも拘わらず被曝回避が機能しなかったことを指摘。原発事故という困難な問題に対処するには、科学的で冷静な判断力を涵養する教育が必要であり、それには現場の教師に期待するところが大きいと述べる。
◆1260円・四六判・269頁・ななみ書房・神奈川・2013/11刊・ISBN9784903355344

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『漱石・東京百句』●坪内稔典・三宅やよい編

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既刊の『漱石・松山百句』『漱石・熊本百句』に続く東京編。漱石の東京在住時代の前期は、第一高等学校時代に子規宛書簡に初めて書き留めた句(帰ろふと泣かずに笑へ時鳥)を始まりとして、松山に赴任するまで。後期は英国滞在を経て帰国し、小説家として生涯を終えるまで、となる。
それぞれの句には、坪内稔典、三宅やよい、ねじめ正一ほか現代俳人詩人の各氏が鑑賞文を付し、句の背景や語句の意味等を解説し、読者を導いてくれる。合間には現代俳人たちの漱石にまつわるエッセイが挟みこまれている。巻末の年譜は、漱石の句作に焦点をあてたもので、漱石はその生涯において俳句を作る楽しみを手放すことがなかったとわかる。
◆840円・文庫判・133頁・創風社出版・愛媛・2013/12刊・ISBN9784860371999

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『勧請縄−個性豊かな村境の魔よけ』●西村泰郎著

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勧請縄とは、注連縄に似た大縄を、村の出入り口の街道を横切るように両側の大木に吊るした村境の儀礼で、悪霊や疫病除けの結界として吊ったのが始まりだと言われている。年頭行事として、地区により1 月から3月頃にかけて村中総出で縄をなって吊り上げる。
現在も近畿地方を中心に多く確認できるが、本書は滋賀県内の勧請縄をカメラで撮り集めた写真集であるとともに、形状や分布等々の詳細を精査した勧請縄百科となっている。一つとして同じ形状がないとも言われる個性的な勧請縄を、ほぼ滋賀県全域に渡って網羅し、時期や場所、形状までを一覧化、統計資料としてグラフ化している。著者は在野の研究者である。
◆2520円・210mm×185mm判・125頁・サンライズ出版・滋賀・20131210刊・ISBN9784883255207

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『橘孝三郎の農本主義と超国家主義−もう一つの近代』●菅谷務著

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一高中退ののち農民として生きた思想家、橘孝三郎。その思想は戦前期における下からのファシズム思想として、北一輝・大川周明などと共に語られることが多かった。橘の天皇制や日本の中国侵出に対する見方などに批判されるべき点は確かにある。
しかし本書は、そういった点にも配慮しつつ、橘の思想からラディカルな面をすくいとろうと試みている。特にその農本主義や共生の思想には見るべきものが多い。自然との調和、生産本位でなく生きがいや喜びに基づく労働観など、橘の構想した社会像は、資本主義社会の行き詰まりを感じさせる現代においてこそ、もうひとつの社会への契機を孕んだものとして興味深い。
◆3150円・A5判・224頁・岩田書院・東京・2013/11刊・9784872948332

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