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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2014年06月号発行分)

『日露交流都市物語』●沢田和彦著

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本書は、江戸時代から戦前にかけての日本とロシアの交流を、ゆかりのある都市ごとに紹介したものである。新潟や敦賀といった都市からは、当時ロシアがまさに対岸の国であったことを実感させられる。そしてその両岸をロシア革命から逃れた亡命ロシア人も、ソ連のスパイと疑われた者も行き交った。
最後はソ連でスパイとして刑死したネフスキーの生涯などは特に印象深い。日本人ではロシア語教師の松永信成や、通訳の市川文吉など、歴史の表舞台には出てこないけれども、ロシアに魅せられ日露の間で生きた人々の軌跡を丹念に追跡している。当時の雑誌や新聞記事などを博捜しまとめあげられた労作である。
◆4536円・A5判・422頁・成文社・神奈川・2014/2刊・ISBN978-4-86520-003-4

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『「二十歳のエチュード」の光と影のもとに −橋本一明をめぐって』●國峰照子著

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戦後間もない昭和21 年、自ら命を絶った原口統三。その遺稿集「二十歳のエチュード」の編纂者として名を馳せた橋本一明。原口の友人でもあった彼は原口の精神を受け継ぎながらフランス文学研究や、さらには映画台本の執筆など幅広く活動した。詩人である著者は、一明の姉にピアノを師事したことから橋本家と知り合った。
国学院大学教授となり、まだまだ仕事を残しながら道半ばで病に倒れ、四十代で亡くなった一明だが、本書は文学者の友人たちが語る彼のドキュメントであると共に 一明の母の回想記も引用され、他の文学資料とは異なった視点が光る。原口の強烈な個性に影響されつつも、出会うもの全てと真摯に対峙した生き様が伝わってくる。
◆1944円・四六変形判・155頁・草場書房・佐賀・2014/3刊・ISBN978-4-902616-62-0

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『天神への道 菅原道真』●松本 徹著

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全国に天満宮や天神(雷神)と名のつく神社は1万2千社あり、八幡、伊勢に次いで多いという。祀る神は、平安時代に実在した人物・菅原道真(すがわらみちざね、845-903年)で、漢文・漢詩に優れ、右大臣にまで上り詰めた。しかし突然左遷、九州・大宰府に流されて不遇のうちに死去。死後、その無念は雷神となって都を襲い、落雷、豪雨、洪水、旱魃、大火、疫病をもたらしたという。
この道真の怨霊を鎮めるため、太宰府や京・北野に天満宮ができ、広まっていった。著者は、道真の生涯をたどりながらゆかりの地を訪れ、京都から大宰府へと道真の足跡を追う。こうして、道真が天神となって各地に天神信仰が広まっていった理由を解いていく。
◆2592円・四六判・341 頁・試論社・東京・2014/4刊・ISBN978-4-903122-16-8

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『北京と内モンゴル、そして日本 −文化大革命を生き抜いた回族少女の青春記』●金 佩華著

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1952年北京の少数民族回族(イスラム教)の家に5人姉妹の末っ子として生まれた少女。差別と貧困、過酷な政治に翻弄されながらも、学問で身を立てる志を貫いて壮絶に生きた青春を描く自伝小説。父は危険人物とみなされ小学校教師として次女を連れ内モンゴルに。断絶された家族を守り続けた母も強制労働で連行される。
文化革命に少女の心は高揚し、一心に毛思想を学んで内モンゴルの農村に向かう。だが、そこで見たのは理想と現実との余りにも大きな乖離。葛藤の日々。それでも挫けず前を向き、僅かなチャンスを引き寄せて日本に渡る。彼女は今、日本人男性と幸せな家庭を営み学究生活を送る。日中相互理解の架け橋になることを胸に刻みながら。
◆2808円・四六判・366頁・中国書店・福岡・2014/3刊・ISBN978-4-904213-19-3

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『地産地消大学 −オルタナティブ地域学の試み 序章』●湯崎真梨子著

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地域資源を活かした生産物を地域内消費することで経済の循環を目指そうという取り組みが地産地消。そんな中で今、大学もこれまでの教育、研究という機能に加えて“社会貢献”すなわち地域と大学が連携するという試みが始まっている。
そのコーディネーターとしてパイオニア的存在であるのが和歌山大学教授の著者。長靴をはき、つなぎに身を包み、山林や農村など現地に入り、生産者の声を学生と共に肌で感じ取る。本書はわかやま新報に連載されたコラムをまとめたものだが、冒頭で紹介される水車小屋のエピソードはまさに大学の地域創造支援と言える。大学の研究資産を還元し、地域再生を模索する大学の未来像が描かれている。
◆1620円・四六判・175頁・南方新社・鹿児島・2014/2刊・ISBN978-4-86124-293-9

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