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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2015年03月号発行分)

『評伝 赤崎 勇 その源流』●枚田 繁著

書影

ノーベル物理学賞受賞記念講演で、「目に染みるような青色の光は、私の研究人生の中でも思い出深い出来事の一つだ」と、青年のように目を輝かして語った赤崎勇氏。85年の人生と60年がかりのノーベル賞への道のりを、時々の体験、時代状況、出会いの妙を浮かび上がらせて辿る。県立第二鹿児島中時代、西郷隆盛に連なる敬天会に加わり、生涯の精神的支柱となる「議(理屈)を言うな」「嘘をつくな」「弱いものをいじめるな」を学ぶ。京大入学の日、課程の助手から、大学は何かを教わるところではなく、将来、問題にぶつかった時に解決する術を自らつかみ取るところと教わる。
勤労動員、学徒動員を経て、後のノーベル賞受賞者江崎玲於奈のいた神戸工業に就職。運命の"冷たい光"に出会う。その後、何れも先輩研究者の導きで名大、松下電器と移り"青"の実用化に挑戦。戻った名大で天野浩という稀有の弟子に恵まれる。「古風な学者」が弛まず篤実に貫いた一筋の道である。
◆1058円・新書判・219頁・南方新社・鹿児島・2015/1 刊・ISBN978-4-86124-310-3

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『丸本武 作品集』●丸本 武著

書影

6篇の散文詩と2つのルポ、その全頁にちりばめられたイラスト、そして4者の追悼文で編集された遺稿集。後半部はさしずめフォト・ジャーナルならぬイラスト・ジャーナルと言えようか。唯一とされるパレスチナ・キリスト教徒の難民キャンプでの取材力、繊細な幾何学模様の中に浮かび上がる大きな瞳と深い彫りのエキゾチックな女性のイラスト。それらからは、リスクを了解した胆力と、弱者への気遣いを惜しまない優しさを兼ね備えた人柄が伺えよう。「心と魂が結びついていないと、人生は空虚になり自尊心を失ってしまう。自尊心がないと自分を愛することができず、他の人を本当に愛することができなくなる」ヒリヒリとした散文詩も印象的だ。
自らを放浪の亡命者たるボヘミアンと定め、安寧に背を向けた生き方を歩んだ37年。時代情況を考え合わせればなおのこと、イラストレーター、ジャーナリスト、パフォーマー、その多彩な才能が惜しまれてならない。
◆2484円・B5判・71 頁・揺籃社・東京・2014/12刊・ISBN978-4-89708-349-0

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『チロリのまなざし −奇跡をおこすセラピードッグ』●大木トオル/森本ちか著

書影

わたしはチロリ、雑種犬の女の子です。わたしは人を笑顔にできるセラピードッグの仕事が大好きです。チロリの言葉やまなざしは思いやりに満ちてあたたかい。老人ホームや病院、学校などでお年寄りや病気を抱えた人たちと触れ合い、弱った心と体を元気にしていくセラピードッグ。加えて被災地や仮説住宅への訪問活動も行い、人々を励まし続けている。
本書は日本で初のセラピードッグとして活躍したチロリの絵本写真集。捨て犬で後足が不自由だったが、世界的なブルースシンガーである大木トオル氏に救われる。諦めずに目を見て心で話しかけ続け、笑えるようになったおばあさんや、歩けるようになったおじいさん。チロリが得意だったアイコンタクトの素晴らしさが写真から伝わってくる。残念ながらチロリは2006年に亡くなってしまったが、“ずっとそばにいるからね”チロリの一人称で綴られた言葉に誰しもが元気になれる。
◆1620円・215mm×275mm判・32頁・リーブル出版・高知・2014/12刊・ISBN978-4-86338-101-8

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『「北洋」の誕生 −場と人と物語』●神長英輔著

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「北洋」。聞かなくなって久しい言葉のような気もします。やはり「北洋」とくれば、「北洋漁業」でしょうか。本書はそんな「北洋」にまつわる歴史をたどっていきます。第一部ではロシアでの研究成果もふまえた北洋漁業の歴史を、第二部では北洋に関わった人々の姿を描いています。
しかし本書の最大の読みどころは第三部、「北洋」という言葉の語られ方を探っていることでしょう。「北洋」という言葉が漁業と結びついて使われるのは何故か? それは「北洋漁業」が行われている場所が「北洋」だから。具体的な場所が想定されているわけでもなく、日本人が漁業に活躍するフィールドとして「北洋」という言葉が使われていたのです。時代によって「北洋」の指し示す場所が変化していることからも、それが伺えます。ひとつの物語として「北洋」をめぐる言説を問い直すことにより、日本人の北方観も見えてきます。そしてそれは北方領土問題の語りにも繋がっていきます。
◆3780円・A5判・278頁・成文社・神奈川・2014/12刊・ISBN978-4-86520-008-9

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『橋川文三 日本浪曼派の精神』●宮嶋繁明著

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いまでは橋川文三(1922-1983)を知る人はほとんどいないが、橋川は「普通の経歴でない」(丸山眞男)、「みごとな文体の保持者」(三島由紀夫)、「めずらしい文章家」(鶴見俊輔)で、「戦後を代表する思想家」(吉本隆明)である。
大正モダニズムが衰退し、プロレタリア文学も崩壊して、マルクス主義者さらにリベラルへと弾圧の矛先が向かうなかで、その間隙を埋めるようにして日本浪漫派が登場した。近代批判と古代賛歌を支柱として、保田與重郎らが「日本の伝統回帰」を提唱した文学思想である。
これに強い関心と賛同をもった橋川の貧困と病の困難な半生を描きながら、昭和精神史研究の名著『日本浪漫派批判』が、どのように誕生したかを述べる。
一方で本書の面白さは、大塚久雄、鶴見俊輔、井上光晴、吉本隆明、竹内好、白川健三郎、瓜生忠夫、宗左近、野間宏、中村哲・・・といった錚々たる面々と橋川の交流である。とくに丸山眞男との濃密な関わりには驚かされる。
◆2484円・四六判・317頁・弦書房・福岡・2014/12刊・ISBN978-4-86329-108-9

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『「新編武蔵風土記稿」を読む』●重田正夫/白井哲哉編

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武蔵国の歴史・民俗・地理・産業などを調べようとする場合に役立つのが『新編武蔵風土記稿』である。作成されたのは江戸後期の19世紀前半。幕府直営の事業で権力統制の一環であったが、活用されることもなく昌平黌と紅葉山文庫の二か所に保管したままだったという。武蔵国内約3000(江戸府外)の町村の情報を記録した地誌(全265巻)。現在、活字本と影印本(未完)が市町村の図書館で簡単に閲覧することができるが、本書はその案内書として最適である。
とくに挿図を扱った第3章は興味をひく。寺社境内図は同時代の「江戸名所図会」同様、写実的な鳥瞰図で実に臨場感がある。中世の荘園絵図や社寺参詣曼荼羅と比較すると実に写実性に富んでいる。中世人と近世人の感性の違いか? 現代との関わり合いでいうと、渡船場図・関所図には描かれていた景観がスーパー堤防の建設により消滅したというくだりは未来に向かってどう進んでいったらいいか考えさせられる。
◆2160円・A5判・255頁・さきたま出版会・埼玉・2015/1 刊・ISBN978-4-87891-415-7

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