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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2015年04月号発行分)

『折口信夫&穂積生萩 −性を超えた愛のかたち』●鳥居哲男著

書影

折口信夫唯一の女弟子である歌人・穂積生萩。その存在が世間一般に知られるきっかけとなった彼女の著書『私の折口信夫』が刊行されたのが1978年(2001 年に文庫化)。36年後の昨年、装いも新たに再び世に出た。原本のダイジェストに加え、直接彼女に取材した著者による解説付きである。女嫌いで同性愛者、さらに気難しく近寄りがたいというイメージの強い折口だが、本書によりそうしたイメージが多面的人間・折口のほんの一部でしかないことを認識する。
ねちっこい愛しかたをする折口と猪突猛進的で天真爛漫な性格の穂積という対照的な二人、年齢差40年の開きがあるにもかかわらず彼女だけが折口の内面に潜む複雑怪奇さというか深い情念を理解することができた。あくまで彼女の主観によって語られる折口像であるが、変に客観的になっていないのが読んでいて潔く感じられ、その卓越した文章力と驚嘆すべきエピソードの数々に圧倒され思わずのめり込んでしまう。
◆2916円・四六判・287頁・開山堂出版・東京・2014/9刊・ISBN978-4-906331-80-2

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『親なき家の片づけ日記 信州坂北にて』●島利栄子著

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信州に暮らした両親が亡くなって10年。家の片づけに、夫を伴って千葉から毎月通い続けた。食器ひとつ鍋ひとつに母の思い出がこびりつき、どうしてもっと良くしてあげられなかったかと涙がこぼれる。夫は野菜作り、夏には子供たちの田舎体験の場となる。代表を務める勉強会の合宿所となり、東京の友人たちも訪ねてくる。無口な夫が、畑仕事の世話をしてくれる隣家の主人と酒を酌み交わし、女房の悪口を言い合う仲に。この古い家が、思いもよらぬ新たな交流の場に甦っていく。旧知の写真家に遺品の撮影を依頼する。
写真家は宮本常一の生家のある山口県周防大島から、1000キロの道のりを、フィルムカメラを抱えてやってきた。柔らかい自然の光で、主張しない写真を撮りたいと、何日でも待ち続ける。
その10年間のよしなしごとを綴った日記に、明るく優しい写真がさり気なく寄り添う。人と自然の温かい営み、人として大事なもの。心がしみじみと充たされる。
◆4536円・228mmx190mm・191 頁・みずのわ出版・山口・2015/1 刊・ISBN978-4-86426-027-5

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『生類供養と日本人』●長野浩典著

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高校教師であった著者は郷土史研究部という部活動の顧問を務めていた時、近くの神社にウミガメの墓があることを知る。それを皮切りに大分県内にどれくらい動物の墓があるか生徒たちと調べ始めた。すると鯨や魚、鹿や熊、蚕や蝗等の供養塔が県内にあることが次々と判明する。そのフィールドワークは西日本を中心としているが、猪や鹿の供養塔を訪ね歩きながら、この国の動物歴史民俗学とでもいうべき考察が展開されていく。そして「生類供養」とは、生き物の殺生なしには生きていけない罪悪感を消去するための「装置」であるとの本質論を抽出する。
この日本人の心性は動物ばかりではなく、植物、ひいては縫い針など道具類にも及ぶ。またそういった生類供養は古来からのものだが、供養塔や慰霊碑の建立は近世以降である事実が産業史との関連で述べられる。さらに、西南アジアからヨーロッパに見られる「供儀」が、動物殺生罪悪感消去のもう一方の「装置」であると、比較考察されている。
◆2160円・四六判・238頁・弦書房・福岡・2015/2刊・ISBN978-4-86329-11 2-6

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『小さいことはいいことだ −グリコおもちゃデザイナー物語』●樋口須賀子著

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“豆玩”と書いて“おまけ”。おまけと言えばグリコキャラメルについていた小さなおもちゃを連想する人は少なくないはず。そのおもちゃのデザイナーとして昭和10年にグリコに入社した宮本順三。大正4年に大阪で生まれた順三は幼少時から祭りや縁日に親しみ、駄菓子屋で玩具を手に入れ、小学生の頃から絵画が得意だった。
戦時下ではおまけも軍事色が強くなり、果ては物資不足でおまけ自体がなくなってしまう。退社はしたものの、戦後も広告宣伝とおまけ製造に協力し、おまけ文化の担い手となって、子ども達の夢を育んだ。1998年には長年の夢だったおもちゃ館「豆玩舎ZUNZO」をオープンし、友の会として「おまけ文化の会」も発足。以前出版された自叙伝を基に再構成し、2004年に順三が他界した後から現在に至るまで、館と会の活動が記されている。おまけの写真や順三のイラストも多数収録され、児童文化の資料としても貴重である。
◆1944円・四六判・239頁・アットワークス・大阪・2015/1 刊・ISBN978-4-86580-100-2

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『ベトナムの謎』●片岡利昭著

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ベトナムは古くから阿倍仲麻呂や平群広成といった日本人が訪れ、中世には多くの日本人が住み、今もその墓地が残されているなど、日本との関係も浅くない国です。しかしベトナムはその歴史の上では、外国との戦争に長く苦しめられました。特にアメリカとのベトナム戦争はよく知られています。それ以上に隣国中国の影は大きく、ベトナム戦争の始まりも、フランスとの戦争後のジュネーブ協定での中国の態度が大きく関わっていると著者は述べています。
また1979年にはベトナム軍のカンボジア侵攻をめぐって、中国とベトナムで軍事衝突が起きました。本書の記述もベトナム戦争やその後のカンボジアとの戦争、中国との抗争に多くの記述が費やされています。また日本軍の進駐時代やその後ベトナムに残った日本兵など、あまり知られていない話も多くあります。幾多の戦火を潜り抜けながら、なお笑顔を忘れない国ベトナムの近現代をコンパクトに知ることが出来る一冊です。
◆3240円・四六判・219頁・エヌ・エヌ・エー・東京・2015/1 刊・ISBN978-4-86341-031-2

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