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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2015年07月号発行分)

『熊野の廃校』●中島敦司/湯崎真梨子著

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和歌山県南部、熊野地方は全国的に見ても山が深く、山間には多くの小さな集落が点在する。これら小集落において、学校は文化の中心であり、暮らしの中に必要不可欠な公的施設だった。しかし昭和40年代、高度経済成長の中、人々が山から里へ下りて行くとともに、学校は閉ざされていき、多くの廃校校舎が残されるに至った。そして平成20年代、少子高齢化の進行とともに、廃校は中規模集落や市街地近辺でも当たり前のように出現している。
この本の主役は、平成の廃校ではなく、昭和高度経済成長期の山間小集落の廃校である。著者はともに大学の教授であるが、「廃校探しはトレジャーハンティング」というキャッチコピーなどから、研究的探究心に加えて、趣味的探究心を持ちながら廃校を探索していることがうかがえる。表紙を飾る畝畑(うねはた)をはじめ、樫山、大桑、大瀬、兵生(ひょうぜい)など、集落自体が廃村になるような辺境の廃校ほど、お宝の輝きが際立つように感じられる。
◆4320円・A5判・253頁・南方新社・鹿児島・2015/4刊・ISBN978-4-86124-317-2

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『会津学 vol.7 −特集・災害の記憶』●奥会津書房編

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雑誌「会津学」は、2005年の創刊以来、聞き書きという手法をもって福島県会津地域の文化の掘り起こしと発信を続けてきたが、3年ぶりに発刊された本号をもって終刊となった。誠に残念なことだ。その最終号の特集は「災害の記録」。東日本大震災のあった2011 年の7月、新潟県とまたがる阿賀川、只見川沿いに甚大な洪水被害をもたらした豪雨災害を取り上げる。
只見、金山両町の被災住民、災害現場で活動した消防団員、民生委員らから、災害の状況、被害、当日の行動、避難所及び避難解除後の生活、困ったこと・大変だったこと、復旧作業、ボランティアの様子、今後の課題などが語られる。金山町の記録は、県立川口高等学校の3年生たちが授業として聞き書きしたものだ。こうした生の記録こそが後世に伝えられるべきであると思う。末尾に、会津学研究会代表の菅家博昭氏が、自らの経験を踏まえ、聞き書きの作法と調査のための備忘録を寄せており、大いに裨益される。
◆1543円・A5判・256頁・奥会津書房・福島・2015/3刊・ISBN978-4-9011 67-22-2

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『神在月−神々集う出雲の國』●錦田剛志監修

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陰暦の10月、日本列島の神々が会議をするため一斉に出雲国にやってくる。各地の神がいなくなるということで、10月は「神無月」と異称される。逆に神々を迎える出雲国では「神在月」となる。さながら神々のサミットといった観があるが、12世紀半ば以降、中世の歌学の世界で広まった説らしく、もともと十月を「かむなづき」と言っていたのが、いつしか「神無月」と漢字を当てたため混乱がおこった。
「かむなづき」は「神の月」で神々を祭る月という意味であろう。現在の出雲地方では、この月に出雲大社・佐太神社など10社で神在祭が行われる。別名「御忌祭」とも称するごとく、土地の人びとは期間中慎んだ日常生活を送らなければならないという。佐太神社ではウミヘビを龍蛇神と見立てて神前に奉納する。八百万の神を迎える使いだ。本書は、各神社で行われる儀式や風景を長年出雲を撮り続けてきた写真家による作品で綴る。神々が集う神秘で厳粛な世界が立ち現れる。
◆1944円・A4判・111頁・山陰中央新報社・島根・2015/4刊・ISBN978-4-87903-185-3

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『京都の市電 昭和を歩く −街と人と電車と』●福田静二著

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かつて日本の多くの都市に路面電車が走っていました。京都市でも碁盤の目状の街路を縫うように京都市電が走っていました。最後の路線が廃止されたのは約40年前の1978年です。本書は晩年の市電を記録し続けた著者の写真を中心に、京都に路面電車のあった頃の風景をまとめています。まだまだ古い建物も多かった当時の京都の街並みに、道路をトコトコ走る市電はよく似合います。そんな懐かしさもさることながら、驚かされるのは利用者の多さです。残された写真の多くは停留場で市電を待つ沢山の利用者を写しています。
大学が多い学生の街であり、また観光都市でもある京都。そうした中で市電が重要な交通機関として使われていたことがわかります。地下鉄に取って代わられる形で姿を消した市電ではありますが、本書の写真からは人と市電が寄り添って織り成す風景の魅力が伝わってきます。路面電車が見直されつつある昨今を待たずして全廃となったのが惜しまれます。
◆2808円・B5判・191 頁・トンボ出版・大阪・2015/4刊・ISBN978-4-88716-132-0

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『老いと幼なの言うことには』●小沢牧子/エリザベス・コール著

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1937年生まれで息子2人と孫4人を持つ"引退母"と、その1人の息子の連れ合いで1976年にアメリカで生れ1歳半の子を持つ"現役母"が、異なった文化体験から、生まれ、育て、老い、やがて来る死までを語り合う「対談・めぐるいのち」。写真家として、開発の進んでいない世界は美に息をさせると、メキシコ、ベネズエラ、沖縄、バングラディッシュ、ネパールなど第三世界を経巡り、子どもと老人を被写体にした"現役母"のフォトエッセイ「幼なの世界、老いの風景」。
せっかく歳をとったのだから、やりたいことはできること、オレオレ詐欺の電話もウイットでからかい、生れてからいちばん古くていちばん新しい毎日を綴った"引退母"の「老いの場所から」の3部からなる。「育ちゆく幼い者への希望と、去りゆく老いた者の安心を探しながら、それぞれの場でできることをつなげていきたい」と結ばれる。困難な社会の未来に、じんわりと希望が涌いてくる、不思議な本である。
◆1620・円・B5変形判・93頁・小澤昔ばなし研究所・神奈川・2015/4刊・ISBN978-4-902875-68-3

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