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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2015年10月号発行分)

『炭都 ときの欠片と追憶の光 −三池、三島、太平洋から』●岩崎拓郎著

書影

近代化を支え、高度経済成長期以前には活況を呈した炭鉱が、わが国から消滅して久しくなった。この本に取り上げられている、福岡・三池炭鉱(平成9年3月閉山)、長崎・池島炭鉱(平成13年11 月閉山)、北海道・太平洋炭鉱(平成14年1 月閉山)は、わが国で最後まで存続した3つの炭鉱である。炭鉱の消滅により、それにかかわる暮らしも消滅した。往時の写真を見ていると、「かつてどんな暮らしがあったんだろう」と想像することができる。どれもとても人間くさく感じられるのは、石炭の採掘には多くの労働力が必要だったからなのだろうか。
しかし、それは特別なものではない。2015年7月、世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の23の構成資産には、三池炭鉱(宮原坑、万田坑、専用鉄道敷線)が含まれている。大牟田や荒尾には、「かつてあった大きな炭鉱街の雰囲気」が色濃く残る。そんな匂いを探す旅もよいかもしれない。
◆3024円・B4判・93頁・リーブル出版・高知・2015/8刊・ISBN978-4-86338-120-9

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『若勢 −出羽国の農業を支えた若者たち』●須藤 功著

書影

若勢(わかぜ)とは、出羽(秋田、山形県)で大地主の農家に雇われて働いた若者をいう。江戸時代後期から昭和30年代頃まで続いた。多くは農家の二、三男で、米俵数を報酬に、半年、一年、あるいは秋の収穫期間で契約した。一方的な雇用ではなく、働こうとする若者が朝市の一画に立ち、雇主と直接交渉した。これを「若勢市」といった。この労働力が出羽の農業を支えたといわれる。
それにも拘わらず、記録や研究文献は少なく、歴史も実態も殆ど知られていない。著者は江戸時代の地誌、随筆、菅江真澄の見聞録、近代の農事調査、新聞記事、農林大臣の回想録、郷土史、民俗調査報告、農民日記など限られた資料を丹念に紐解き、成り立ち、勞動の様子、雇主との関係など全体像を明らかにしていく。若勢から戸主になった者もいる。戦争と満州開拓移民で若勢が望めなくなった昭和10年代の時代状況や、玄海の「女中市」など農民の各地の類似の労働形態にも言及する。
◆1944円・四六判・238頁・無明舎出版・秋田・2015/8刊・ISBN978-4-89544-594-8

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『フロイスとの旅を終えて今想うこと −日本の戦国時代を生き抜いたポルトガル人宣教師』●川崎桃太著

書影

ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスは、戦国時代の日本を記録した『日本史』を書き上げたことで知られています。『日本史』は外国人の視点で書かれ、他の同時代の記録とはまた異なる戦国時代像を私たちに伝えてくれます。著者はそんなフロイス『日本史』を完訳しています。
本書第一部ではフロイスの日本での活動の記録や日本のキリシタンについてなどを、『日本史』からの引用を中心にまとめています。織田信長や豊臣秀吉といった時の権力者との交渉、高山右近や和田惟政等畿内の親しい豪族とのつきあい、そして仏僧を論破し教えを説き布教をしている姿など、常にフロイスの冷静な観察眼が光るとともに異邦人ならではの目の付け所が興味深い。翻訳は文庫で全12巻の大著ですが、本書を一読するとそれにも挑戦しようかという誘惑に駆られてしまいます。第二部は今年百歳を迎えた著者の随想、特にキリスト教徒の視点から見た現代日本の姿がまとめられています。
◆1404円・四六判・124頁・三学出版・滋賀・2015/6刊・ISBN978-4-903520-98-8

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『古代学の風景 折口信夫・琉球・日本』●保坂達雄著

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本書は、著者が以前、同出版社より刊行した2冊の本(『神と巫女の古代伝承論』『神話の生成と折口学の射程』)に収載されなかった事典類の解説・随想・書評などを集めて、テーマごとに配列したものである。著者は折口学に精通しており、「まれびと論」「貴種流離譚」などの解説はこれから折口学を学ぼうとする人にも手ごろな入門書といえる。なかでも「折口信夫の仏教観」は啓発されること大である。仏教=外来文化が浸透・定着するには、在来の古代信仰の中にそれを受容する基盤・素地がすでに存在していたとの見解から、仏教と民俗信仰との習合を小説の形で表したのが、『死者の書』であったとされる。
また、謡曲・説教節・浄瑠璃によってさまざまに脚色された「高安長者伝説」の原型を考察する手段として、小説『身毒丸』が創作されたという。とくに後者は、謎解きをしていくように神人・唱門師・田楽法師と「唱導」との関係を説明するくだりは興味をそそる。
◆3240円・A5判・245頁・岩田書院・東京・2015/7刊・ISBN978-4-87294-916-2

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『Be!120号 −特集/見えてきた驚きの実態!トラウマと依存〈脳の最新研究〉』●今成知美編

書影

様々な依存症と回復のための情報誌「Be!」がこの秋の120号で創刊30周年を迎えた。今でも大学生のイッキ飲みによる急性アルコール中毒死という痛ましい報道に接することがあるが、『アルコール・シンドローム』という誌名だった創刊当時は、イッキ飲みブームの只中だったという。中高生の飲酒コンパも社会問題化していた。満を持しての創刊だったはずだが、取次業者には「3号続いたらまたおいで」と言われたという。生まれてすぐに消えていく雑誌の方が多いのだから、と。
さてその記念すべき120号の特集は「トラウマと依存〈脳の最新研究〉」。虐待やDV等、過酷な環境下では脳の中で何が起きているのか。最新の脳科学で言われているのは、心の傷、と言うが、実は脳というハードウェアが傷ついているのだということだ。  しかし、脳は、それで壊れてしまったわけではない。環境を整えることで神経細胞を再生させ、回路を修復させる可塑性をもっている。
◆864円・A5判・105頁・アスク・ヒューマン・ケア・東京・2015/9刊・ISBN978-4-901030-97-7

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