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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2016年02月号発行分)

『親子でたのしむ福岡子鉄おでかけガイド』●高田 勉著

書影

「子鉄」とは鉄道の大好きな子供のこと。本書は福岡県内の親子で楽しむことの出来る鉄道鑑賞スポットを紹介しています。九州鉄道記念館のような定番スポットから、粕屋町立図書館といったマイナーなところまで幅広く取り上げています。ガイドというだけあって、トイレの有無やブランコなどの遊具の有無、あるいは周辺の飲食店情報など、実際に遊びに行く際に知っておきたい情報も盛り込まれています。これで子供さんに「電車を見に行きたい」と言われても怖くありません。
新幹線や特急列車を眺めるもよし、コトコト一両で走る列車もまたよし、モノレールやケーブルカーに廃線跡(子供には渋すぎる?)、福岡の鉄道風景のバラエティは豊かです。そして最近子育てが大変で鉄道趣味から離れがちな親御さんは、逆に本書を導き手にこうした場所で子供さんを遊ばせて、自分の「鉄分」補給に勤しむのもよいかもしれませんね(くれぐれも子供さんから目を離さないように)。
◆1404円・A5判・128頁・書肆侃侃房・福岡・2015/10刊・ISBN・9784863852020

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『小説 小泉セツ』●寺井敏夫著

書影

「わたし、おセツのためならイギリスの臣民を捨て、日本国の臣民になります」。「怪談」でお馴染みの小泉八雲ことラフカディオ・ハーンにこう言わしめたのは、のちに彼の妻となる小泉セツ。慶応4年に島根県松江市で武家の娘として生まれたセツは明治と共に歩む人生を送る。
昔話が好きで聡明な少女だったが、版籍奉還で家禄は減り、窮乏生活を余儀なくされ、女工として働き始める。一方のハーンも両親と離れて育ち、厄介払いのような形で渡米、貧困にあえぐ中、一人の印刷業者と出会い、文才を花開かせていく。日本の紀行文を依頼され来日するが、内容に疑問を感じて契約を破棄、松江で英語教師の職を見つける。セツがハーンの借家で住み込み女中となり、出会った二人。
偏見にさらされながらも、徐々に愛を育んでいく。セツが語る昔話がハーンの再話文学の基となっており、幾多の困難を乗り越えた二人の軌跡がわかりやすく描かれている。
◆1296円・四六判・176頁・山陰文芸協会・島根・2015/9刊・ISBN・9784921080150

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『私の軍艦島記 −端島で生まれ育ち閉山まで働いた記録』●加地英夫著

書影

軍艦島(端島炭坑)の世界遺産登録は、2015年の大きな出来事だった。軍艦島は長崎を代表する観光地として、後世に残っていくことだろう。その傍ら、島が無住化して42年、往時の島民の高齢化は進んでいる。島民がもつ記憶も、後世に残すべきに違いない。
本書では、端島で生まれ育ち、炭坑に勤務した著者が、自分史という形で端島の暮らし、炭坑の盛衰の様子などを記している。船頭として炭坑と係わる父のもとで生まれ、中学生のとき長崎市で被爆し、高校卒業後炭坑に23年間勤務し、閉山とともに長崎市の造船所に転職した著者の人生を見ると、その時代の変遷が浮かび上がってくる。
また、「島の傾斜面に造られた主要道の呼び名は山道で、緑道ではない」に代表されるように、「正確に軍艦島の歴史を伝えたい」という著者の思いが伝わってくる。多くの情報が渦を巻く昨今、歴史伝承の大切さを感じさせる一冊である。
◆1728円・A5判・247頁・長崎文献社・長崎・2015/12刊・ISBN・9784888512480

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『佐々木京極氏と近江清瀧寺』●西村清雄著

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佐々木氏といえば、宇治川の戦いにおいて梶原景季と先陣を争った高綱、あるいは南北朝期にバサラ大名として名を馳せた道誉(高氏)が有名である。さらに中世後期には京極氏と六角氏とに名を改め、近江国を南北二分して支配したことでも知られる。だが、頼朝の挙兵から室町幕府の崩壊まで、断絶することなく守護であり続けたことについてはあまり注目されることはない。京に近く、また交通の要衝でもあった近江は、政治・経済・文化が絶えず躍動してきた地域である。その地を四百年の長きにわたって支配してきた佐々木氏を、中世史家の高橋昌明氏は「奇跡」と評した。現在、米原市柏原にある菩提寺・清瀧寺(徳源院)には京極氏歴代の墓があり、中世の宝篋印塔が多数残っている。
本書は、京極氏の祖・氏信から幕末の朗徹まで27代の事績を簡潔にまとめたものである。佐々木京極氏が中世を通じていかに生き抜いてきたか、その全体像を把握するには格好の書である。
◆1296円・四六判・160頁・サンライズ出版・滋賀・2015/10刊・ISBN・9784883251803

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『統合失調症をたどる −中井久夫と考える患者シリーズ1』●中井久夫監修・解説

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本書を企画した精神科医の森本まや氏は、統合失調症は不治であるという悲観論が支配的であった時代、心重く道を見失う時、いつも中井久夫の言葉に救われてきたという。本書はそんな中井の著書を、患者と治療者がともに読むという試みを本にしたものである。中井はこれまで統合失調症の経過を表す独特の概念を生み出してきた。〈無理の時期〉〈焦慮の時期〉〈いつわりの静穏期〉〈繭の時期〉等々。
そして、〈一念発起〉〈心の生ぶ毛〉〈統合指向性〉等の詩的とも言える言葉で患者の症状や思考の特徴を表現してきた。本書の考える患者≠スちの体験ノートを見ると、それら中井の言葉を道具として自分の体験を振り返り、再構成していることが読み取れる。そして、「今回病気の経過を知り、そうだったのか、と腑に落ちた」あるいは「中井先生の本との出会いがもっと早ければ…」といった言葉を漏らしている。この読書会の記録が、今後様々な場所で統合失調症の予防や治癒の契機になることは間違いない。
◆2700円・四六判・245頁・ラグーナ出版・鹿児島・2015/11 11 刊・ISBN・9784904380468

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『日本領樺太・千島からソ連領サハリン州へ 1945年−1947年』●エレーナ・サヴェーリエヴァ著/小山内道子訳

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 1940年の千島列島には約3万人、1941 年の樺太には約40万人の日本人が居住していた。1945年8月、ソ連軍の侵攻により約10万人が脱出したが、なお30万人余がソ連軍占領軍と民政局の統治下に居残り、引き揚げが完了する1949年7月まで、従前の仕事を続けながら、戦後に移住してきたソ連人との共住生活を送った。
この特異な社会構造と生活状況を、ロシア人研究者が、およそ20年前に公開された国立サハリン州歴史文書館保管の極秘資料に基づいて解明したものである。新体制下で真っ先に行われた日本語名からロシア語名への地名変更、学校教育、医療、住宅、宗教、イデオロギー教育、新聞・ラジオ、文化活動など日本人を抱えながら社会主義国家ソ連領サハリン州が形成されていく過程が詳細に記録されている。ロシアの立場からであるため、やや難解な点もあるが、日本人研究者2名の、植民・戦争の歴史と、旧住民の回想記などを検証した解題が理解を助けてくれる。
◆2376円・A5判・190頁・成文社・神奈川・2015/11 11 刊・ISBN・9784865200140

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