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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2016年05月号発行分)

『大村智博士の一期一会 −次代へつなぐ30の言葉』●山梨日日新聞社編

書影

2015年度ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智博士が大切にしてきた30の言葉を選び、多くの写真とともに披露する楽しい本。「実践躬行」「失敗は成功のもと」「微生物は無限の資源」「人のまねはしない」等々、ノーベル賞受賞にまつわるエピソードを随所にはさみながら紹介する。「人のためになることをする」のを信条とする大村博士は、土の中の微生物が生んだ抗寄生虫薬イベルメクチンをつくり、毎年2億人もの熱帯の人々を失明から救った。大村博士のこれらの研究の仕方は、必要とする研究費は自らまかなうということだ。製薬メーカーから資金を引き出させたり、自らの特許料等をその財源としてあててきた。
また博士は、一流絵画のコレクターでもある。そのコレクションの中から350点を北里病院に飾って患者さんへの癒しとした。女子美術大学に基金や賞を創設して若い女流画家を支援し、故郷の山梨県韮崎市には自身のコレクションを展示する美術館を建て市に寄贈している。
◆1620円・A4判・64頁・山梨日日新聞社・山梨・2016/2刊・ISBN9784897109145

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『日々、フェイスブック』●神山睦美著

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吉本隆明論や漱石論、小林秀雄論で知られる団塊世代の文芸評論家の著者だが、3年ほど前に、知人の誘いでフェイスブックに登録してみたものの勝手がわからず、時々開いて見るくらいだった。そのうち物書きらしき「友達」を見よう見まねで文章をポストしてみたら、すぐに「いいね」の反応があり「感動」を覚えたという。「三十年以上文章を書いてきて、即座に『いいね』などといってもらったことは一度もない」。それからというもの著者は本格的にフェイスブックを利用し始め、実際の原稿の下書きのようなものもポストしたことがあるという。
本書に収められているのはこの三年間に投稿された文章のうち「いいね」の反応が比較的多かったもの。「宮沢賢治と蝦夷」「東大闘争・全共闘へ」「村上春樹とカフカと3.11 」等テーマ別に並べ替えられている。幼いころを過ごした花巻の大沢温泉の情景や、東大闘争の記憶、友人の死など自伝的要素が織り込まれた文章は、どれも胸に沁みるものばかりである。
◆1944円・四六判・331 頁・澪標・大阪・2016/4刊・ISBN9784860783303

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『More Better Life 豊かに暮らすということ』●眞木健一著

書影

日本人のモノづくりの技術力は今や世界中から高い評価を得ている。自動車などの工業製品から染め物や鍛冶、木工技術など分野は多岐にわたるが、それには江戸時代からの職人気質を大切に受け継いできた歴史があり、こうして日本の産業は発展してきた。かつて日本人は昔ながらの職人技の光る道具に囲まれて暮らしていたが、戦後、生活は目まぐるしく変化し、消費が美徳とされ、本当に大切なものを見失ってしまった。
注文住宅を通じて職人が家を守り続ける文化を遺そうとする著者はそんな現代に疑問を持ち、生活の見直しを提案する。美しい写真と共に紹介される生活の道具、自然食品、住まいの数々。一年中花を絶やさず、旬の野菜や魚を味わう。体に優しい木の家の中心に置かれたテーブルに家族が集い、愛用の椅子でゆっくりとくつろぐ。食と住を通じて暮らしのあり方を示し、家づくりに食づくりに真面目に取り組む職人たちを応援している。
◆1620円四六判・172頁・書肆侃侃房・福岡・2016/2刊・ISBN9784863852105

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『仙台藩の参勤交代 −仙台から江戸へ360キロ』●渡邊洋一著

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参勤交代という制度は有名でも、その実像はあまりよく知らないものです。本書は薄いブックレットの体裁ではありますが、東北の大藩である仙台藩の参勤交代についてまとめています。仙台から江戸までは七泊八日もしくは八泊九日、一日あたりの移動距離は40キロに及びます。お供の人々も少ない時で百人以上、多い時には三千人ということも。当然その費用も馬鹿になりません。各大名家が江戸幕府に背く力を持てないように参勤交代の制度が定められたというのがよくわかります。しかし行き過ぎて結局は幕府の崩壊まで招いてしまったようですが…。
それらを著者は多くの史料を用いて解説してくれていますが、その史料自体も興味深いものばかりです。仙台藩の行列は派手好きだと指摘されたり(『東遊雑記』)、五代藩主伊達吉村から子の伊達宗村に宛てた微に入り細を穿つような参勤交代のための覚書(『獅山公治家記録』)があったりと、史料を読む楽しみも本書には多くあります。
◆864円・A5判・87頁・歴研・東京・2016/2刊・ISBN9784865480344

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『鮎川義介 日産コンツェルンを作った男』●堀 雅昭著

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 「日産」と聞いても今では自動車メーカーしか浮かんでこないが、戦前は、現在の日立製作所、損保ジャパンなど製造から石油・鉱工業、金融・商事部門まで文字どおり「日本産業」として、三菱、三井をも凌ぐ巨大財閥であった。その総帥で、岸信介、東條英機などと共に満州を支配した「二キ三スケ」と呼ばれた鮎川義介は、「事業は創作であり、自分は一個の創作家である」と語り、アメリカ資本やユダヤ人労働者の移植までを視野に入れ、次々と新事業に挑戦し続ける産業ユートピアンであったという。戦犯で収監されながらも高度経済成長のリーダーとして返り咲く。
成功事例だけではない。国立国会図書館憲政資料室所蔵文書によって明らかにされた昭和27年の大分化学工業と湯布院ダム計画、テレビ普及を目的とした31 年の新宿六丁目への円形ドーム型野球スタジアム建設構想。いずれも幻に終わるが、鮎川の先進性と特異な経営哲学が如実に示されて興味が尽きない。
◆2376円・四六判・332頁・弦書房・福岡・2016/3刊・ISBN9784863291317

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