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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2016年06月号発行分)

『奇跡のシェフ』●神尾哲男著

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著者が末期の前立腺ガンと診断されたのは2003 年、51 歳の時だった。飲食店の店長を任され、忙しく働いていたある日、仕事中に腰に激痛が走って動けなくなり、救急病院に運ばれた。余命数ヶ月などという次元ではなく「死んでいてもおかしくない」という深刻な状態だった。即刻入院し、手術。そして放射線治療、投薬が続けられる。当時は藁にもすがる思いで勧められるままに治療を受けていたが、徐々に治療への疑問を抱くようになり、やがて医師と決別、「自分は料理人だ。だったら〈食〉でどうにかしよう」と決断する。以来自らの体を実験台とした食事療法を実践することになる。
本書では、そんな実践から生まれたレシピの数々が紹介されている。素材より調味料、「雑食」という名のバランスが大事、大食は大敵等々…料理に込められた多くの知恵が語られるが、「末期ガン宣告から13 年、これだけ生き延びたのだから自分がやってきたことは間違いないと確信している」という言葉が最も印象深い。
◆1512円・B5変形判・135頁・上毛新聞社・群馬・2016/4刊・ISBN9784863521520

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『まんが高麗王若光物語 古代の国・高句麗から日本へ! −時空を超えた歴史ドラマ』●監修/高麗文康・まんが/比古地朔弥

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埼玉県日高市にある高麗(こま)神社に祀られている高麗王若光と、現在にまで連綿と続くその子孫たちの歴史物語を漫画で表現した1冊。この高麗神社周辺はかつて高麗郡と呼ばれ、716年に初代郡長・若光によって健郡された。若光は、戦国時代の朝鮮半島において連合した唐・新羅との戦いに破れた高句麗の王族の血を引く。
本書では、若光はもともと、日本に援軍を乞う高句麗からの使節として日本にやってきたが、その間に国が滅び、そのまま日本に残ることになったとされている。そして、国として立ち上がったばかりの日本に尽力し、貴族として認められるまでになった。その後関東各地に散った亡命高句麗人を集め、念願の高麗郡の建郡に尽力する。今年は建郡から1300 年、本書は若光を顕彰するとともに、東アジア古代史に連なる壮大な地域史的読み物になっている。因みにこの漫画の主人公は、高麗神社宮司の息子、若光から数えて60 代目にあたる少年である。
◆1080円・A5判・128頁・埼玉新聞社・埼玉・2016/4刊・ISBN9784878894497

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『征韓論政変の真相 −西郷と大久保、親友からなぜ激突へ』●伊牟田比呂多著

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倒幕・明治維新は、薩摩の西郷隆盛と大久保利通という傑出した人物なくしては実現しなかった。著者はその関係を、薩摩チームの西郷ピッチャー、大久保キャッチャーの名バッテリーと表現する。言い得て妙である、しかし、「征韓論問題」とも「明治6 年10 月の政変」とも呼ばれる韓国を巡る外交政策論争の場で決裂した二人は、やがて同10 年、西南戦争でまみえ、西郷軍約2 万、政府軍約1 万6 千もの死傷者を生む悲劇的な最期に突き進む。
人間を信じ思いやりのある西郷と、権力・地位への執念の強い大久保とでは、そもそも相容れないものがあり、大久保は年下でありながら西郷を利用したと著者はみる。この論争の直前、西郷は11年前の「寺田屋事変」で永久流罪に処せられたことが、大久保の讒言によるものであることを知る。論争は言われているような政策の違いではなく、大久保の裏切りに対する西郷の弾劾であった。西郷の真意を知ってほしいと著者はいう。
◆1620円・四六判・262頁・高城書房・鹿児島・2016/3 刊・ISBN9784887771598

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『好奇心まち歩き すみだ歴史散歩』●松本こーせい著

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東京都墨田区といえば、何はともあれ東京スカイツリーが今や一番の名所。そして下町情緒あふれる街並みも見所の一つです。しかしそんな墨田区も昭和40 年頃までは工業地帯、さらに明治時代には歌人伊藤左千夫が牛を飼ったり、幸田露伴が「長閑な別荘地」と評したり、住宅の立て込む現在とは違った光景が広がっていました。
本書はそんな墨田区の歴史を、「散歩考古学」を提唱する著者の紹介する11 のコースに沿って解き明かしていきます。途中で出会うあれこれの解説はただの歴史解説のみならず、江戸時代のゴシップや言い伝えの類も多く取り上げられます。本所七不思議や玉ノ井のバラバラ殺人事件の顛末など歴史の本には登場しないような話が興味を引きます。どこにでもあるような下町が、積み重ねてきた意外な一面を私たちに見せてくれます。本書を片手に実際に墨田の街歩きに繰り出すもよし。墨田区の歴史を調べる際には百科事典的な役割も果たしてくれるでしょう。
◆2160円・A5判・321頁・鉱脈社・宮崎・2016/3 刊・ISBN9784860616175

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『萩原朔太郎と室生犀星 出会い百年』●萩原朔美・室生洲々子・石山幸弘著

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“ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの” で有名な室生犀星の「小景異情」。北原白秋主宰の「朱欒(ザムボア)」終刊号に載ったこの詩に殊の外感動した萩原朔太郎は早速犀星にまるで恋文のような手紙を送り、二人の書簡交友が始まった。 二人は1914 年2月に朔太郎の出身地前橋駅頭で初めて出会う。互いの印象は決して良いとは言えず、予想より長い三週間の滞在で朔太郎はやきもきしたが、二人の邂逅で日本詩壇が活発化し、のちに同人誌「感情」も発行する。犀星は「利根の砂山」「前橋公園」など、前橋に因んだ詩も多く残した。
出会いからちょうど百年後の2014年、前橋市の記念行事で孫同士の対談が実現し、多くの要望で活字化された。萩原朔美と室生洲々子が身内から見た意外な日常生活や人物像を語っている。祖父のみならず母についての話も興味深い。対談の手引きとして朔太郎研究会幹事・石山幸弘の文章も掲載。
◆648円・A5判・77頁・上毛新聞社・群馬・2016/3 刊・ISBN9784863521452

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