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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2017年06月号発行分)

『三江線の過去・現在・未来 −地域の持続可能性とローカル線の役割』●関 耕平ほか著

書影

鉄道には「乗ると便利」といった直接的な価値のほか、「地域のシンボル」などの間接的な価値がある。地域振興に一定の役割を果たしているローカル線の例は数多く見られるが、交通体系は刻々と変化しており、すべての鉄道を存続させるのは現実的なことではない。JR三江線は、広島県三次と島根県江津を結ぶローカル線で、本数は1日4〜5便しかない。江の川に沿って山間を蛇行する路線図からは「いかにも効率が悪そう」と、「のんびりしていて景色が良さそう」の二つの側面が見えてくる。
平成30年春の廃止が決まっているが、本州で100kmを超す路線の全廃は初めてのことで、廃線の動きの波及が懸念される。本書は、三江線の歴史から現況、沿線地域の将来などを、すでに廃止になった可部線や災害による休止から復旧した名松線の事例を交えながら、克明に刻んでいる。ローカル線の存廃問題は、効率や採算だけでは回らない、地方と都市部の関係を端的に表している。
◆1200円・A5判・161頁・今井出版・鳥取・2017/3刊・ISBN9784866110721

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『シーボルト『NIPPON』の書誌学研究』●宮崎克則著

書影

シーボルト(1796-1866年)はドイツ生まれの医師で、幕末、長崎・出島のオランダ商館付きの医師となり、日本人に西洋医学を伝えた。日本各地を歩き、植物の研究に没頭しながら日本の文物、植物等を多数収集して、1830年に帰国。「NIPPON」や有名な「日本植物記」他を著し、西洋における日本学の祖とも言われた。
「NIPPON」は、日本の風景、風習、人物、産業、技術、文化、地図等を詳述し、それまでの日本紹介の書物を質・量ともに凌駕した。本書タイトル中の「書誌学研究」とは、各国に残る原本や資料を渉猟してこの本がどのように制作され、印刷、出版、配本、販売されたかを明らかにすること。まず執筆を終えた項目から順次印刷し、1832年より13回にわたって刊行、1851 年に完結した。独語版のほか蘭、仏、露語の版も出た。図版367枚中、彩色図47枚もあり高価な本となる。印刷紙面は本文と図版に分けて配本、製本は購入者が行ったという。なお、図版を見るだけでも楽しい。邦訳本もある。
◆5400円・B5判・167頁・花乱社・福岡・2017/2刊・ISBN9784905327677

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『SEALDs untitled stories 未来へつなぐ27の物語 増補版』●尾崎孝史著

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2015年から翌年にかけ集団的自衛権の行使容認に反対して国会議事堂を取り囲んだ大衆。組織的動員ではなく個人の意志によって集まったことから、民主主義の新しい姿を示したといわれる。その中心にいたのが、Students Emergency Action for Liberal Democracy - s(シールズ)と称した10代から20代前半の若者たちである。リーダーを置かず、個々の思いで行動し、参院選投票の呼びかけ、沖縄、福島へと拡散した。彼等の問いかけは何であったのか、平和と民主主義にどう向き合ったのか。
写真とモノローグのスタイルによって構成する。友人に安保法制デモと聞いて「何それ?」と思った16歳の高校生。祖母から戦争体験した人でなければ気持ちは分からないといわれ、分からないから知ろうと考えた沖縄の21 歳の女子大生。自分自身と社会を正面から見つめ、思い悩み、untitledのカンバスに何を描こうとしているのか。いいなあ若者たち。彼等になら未来を託せると心底思う。
◆1620円・220mm×196mm判・167頁・Canal+・東京・2017/2刊・ISBN9784990934613

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『境線写真集』●田淵康成編

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境港は山陰の要津で鉄道もここを中心に発展しました。当地と米子を結ぶ境線は山陰で始めて敷設された鉄道ですが、貨物輸送が無くなった今では、鉄道自体に往年の賑わいがあるわけでありません。最近では漫画家水木しげるの出身地ということで、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ妖怪での町おこしが盛んです。
境線の各駅には妖怪の名前で別名がつけられ、走る車両には「鬼太郎」のキャラクターのラッピングが施されています。特産の白ねぎ畑の中ではカラフルな車体はひときわ映えて見えますし、また車両基地で休むその姿は、まるでラッピングで描かれた妖怪自身が一仕事終えて寛いでいるかのよう。様々な場面で読み手ひとりひとりに妖怪が語りかけてくるようです。利用者には「おかえり」や「いってらっしゃい」、本書を手に取る人には「境港においでよ」とか「大山がきれいだろ」といったところでしょうか。妖怪が誘うのんびりした境港への旅にあなたもぜひどうぞ。
◆2160円・240mm×250mm判・107頁・今井出版・鳥取・2017/3刊・ISBN978486611110431

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