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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2018年02月号発行分)

『北海道地図の中の廃線 −旧国鉄の廃線跡を歩く追憶の旅』●堀 淳一著

書影

まず凝った装丁とツカ幅の厚さ、高めの価格設定に驚かされる。少々たじろぐ方もいるかもしれない。しかし扉を開けると、それに見合って余りある地図と廃線の世界が広がっている。北海道大学理学部(物理学)の名誉教授でもある著者は、地図をテーマにしたエッセイの第一人者で、卒寿を超えてからも月に一度のフィールドワークを続けられた。まるで高級ウイスキーのようなまろやかさは、著者と出版者の情熱の重なりから醸し出されているのだろう。
それにしても、稚内から網走まで、ほぼ途切れずオホーツク海沿岸部に鉄路があったなんて、宗谷本線や石北本線の存続が議論されている今を思うと、夢のようなことだ。鉄路の歴史を知るための資料としても逸品だが、決して難しい専門書というわけではない。多くの地図と廃線歩きの記録には、わびしさ、寂しさをはじめ、のどかさ、驚き、さらには天気、寒暖、草花や湖沼の色まで、その場を包む空気が凝縮されている。
◆6480円・A5判・443頁・亜璃西社・北海道・2017/12刊・ISBN9784906740307

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『文化資本 −クリエイティブ・ブリテンの盛哀』●ロバート・ヒューイソン著/小林真理訳

書影

21世紀初頭、我が国で「クール・ジャパン」という言葉が盛んに使われ、内閣に戦略担当大臣まで置かれた。これは、「クール・ブリタニア」の受け売りだという。
その英国で、衰退し手に負えない状態にあった芸術と文化遺産を、政府のシステムに統合する政治主導の文化政策を打ち出したのは1997年のブレア政権である。政府機関アーツ・カウンシルを設置し、芸術への支出を倍増、国立博物館、美術館の入場料を全廃するなど文化インフラを整備、振興した結果、2010年にはクリエイティブ産業がGDPの10%に寄与するまでになり、世界的に見て最も成功した政策と評価された。「資本」というからには蓄積と相続、何より再分配が必要であるがどうであったのか、芸術における自由とは何か、文化資本は社会資産として如何に位置づけられるものなのか。
クリエイティブ・ブリティンの顛末を克明に検証したもので、わが国の文化政策に照らし考えさせられるところが大きい。
◆2700円・A5判・323頁・美学出版・東京・2017/11刊・ISBN9784902078480

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『廃村と過疎の風景9 −廃校廃村を訪ねて1 関東』●浅原昭生著

書影

永遠に残るものはない。子どもの頃はなくなるなんて想像もしなかった懐かしの我が家だって、幼少期を過ごした思い出の学び舎だっていつかは消えてしまうのだろう。
本書は廃村研究をライフワークとする著者が、関東の学校跡を有する廃村を巡った旅の記録であり、人々が住んでいた頃の状況や現在の風景を知れる資料集でもある。本書はこれまで8集編纂されているが、9集はよりカラーぺージが増量。現地の状況がより色濃く感じられる一冊となっている。そこに写る廃村の姿は、どこか寂しげであり、どこかおだやかにも見える。私たち人間にとっては人の営みがなくなれば廃村だが、そこに住む動植物にとって人間の住む生活こそが本来の姿を失った廃村だ。そう考え本書を見返すと、その風景はもう一度自分たちの世界を取り戻そうと必死に生きる自然の姿のように感じられる。朽ちた人間の文明と再生する自然、その融合こそが廃村の持つ不思議な魅力なのかもしれない。
◆1620円・B5判・99頁・HEYANEKO・埼玉・2017/9刊・ISBN9784990347598

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『下野国が生んだ足利氏』●下野新聞社編集局著

書影

本書は、2016年9月より翌年3月にかけて下野新聞の土曜日の紙面に連載したものが元になっている。一見、足利氏ゆかりの名所旧跡を地元出版社が紹介する観光ガイドの類かと思いきや、然にはあらず。同氏発祥の地・足利市以外の京都・鎌倉・岡崎(愛知県)・太田(群馬県)・古河(茨城県)・喜連川(栃木県)などの地域にも及んでおり、只のガイドものではない。
中身をみると、「騎馬武者像」=尊氏否定説や、義満の「七重大塔」など最新学説を紹介。マスコミ界を賑わした二体の運慶作大日如来像のエピソードなど興味尽きない話が盛り沢山。さらに峰岸純夫氏、清水克行氏という重鎮あるいは気鋭の中世史家をはじめ、各方面の専門家からのコメントも随時載せているという新聞論説ならではの質の高さ。中世史研究の最新の学説をコンパクトに知ることができる。10年前の京都「時代祭」に「室町幕府執政列」として初参加。逆賊・尊氏から英雄・尊氏へと転換した象徴的な出来事だ。
◆1620円・四六判・203頁・下野新聞社・栃木・2017/12刊・ISBN9784882866725

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『写真帖 秋田の路面電車』●秋田県立博物館編

書影

秋田とその北にある港町土崎。かつてこのふたつの町を結ぶ路面電車が走っていました。明治期に馬車鉄道として開業し、1922年からは路面電車の運行を開始。1951 年には秋田駅前〜土崎間の全線が開通しています。文字通り市民の足として走っていた秋田市電ですが、構造上頻発運転が出来ず、またバスや国鉄との競争やモータリゼーションの進展などにもついていけずに1965年限りで運行を終了、翌年廃止となりました。全線開業からわずか14年で役割を終えた秋田市電は、残された記録も少なく、人々の記憶からも消え去ろうとしていました。
そんななか秋田県立博物館が当時の写真と寄贈史料を掘り起こし、秋田市電の展示を行いました。本書はそれを凝縮した書籍版です。貴重な写真の数々に晩年の市電の姿が懐かしい秋田の風景と共に撮影されています。一瞬の光芒を放ち時代の彼方に消えていった秋田市電ですが、この本をきっかけにその歴史は再び語り継がれていくことになるでしょう。
◆1944円・210mm×148mm・114頁・無明舎出版・秋田・2017/10刊・ISBN9784895446372

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