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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2018年03月号発行分)

『屋根の上が好きな兄と私 −宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録』●岩田シゲほか著

書影

今年は宮沢賢治の没後85年にあたり、賢治の父・政次郎が息子を思いやる姿を描いた門井慶喜氏の「銀河鉄道の父」が第158回直木賞を受賞するなど、今なお国民的作家は注目を浴びている。賢治の妹と言えば夭折した二歳年下のトシが浮かぶが、五歳年下の次妹シゲの存在も忘れてはならない。シゲは岩田豊蔵と結婚し、1987年に86歳で亡くなったが、70歳を過ぎた頃から兄の思い出などを書き記し始めていた。
本書は豊蔵の三十三回忌を機に孫たちに読んでもらおうと次男夫婦が身近な親族に配布するために作った冊子を書籍化したもの。タイトル通り、いくら注意されても賢治は屋根に上るのが大好きで、星を眺めていたという。また今までそれほど具体的に語られていなかった母イチの人物像が生き生きと描かれ、さらに臨終間近のトシに食べさせた雨雪を椀に受けたのはシゲだったという新事実も光る。当時の生活を知る資料としても貴重で、妹ならではの愛に満ちた回想録となっている。
◆972円・A5判・78頁・蒼丘書林・東京・2017/12刊・ISBN9784915442339

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『越えてくる者、迎えいれる者 −脱北作家・韓国作家共同小説集』●ト・ミョンハクほか著

書影

2015年に韓国で刊行された、脱北作家6人と韓国作家7人の共同小説集である。脱北作家の作品は、国の大きな力に翻弄されて破壊される夫婦生活、不倫、堕胎、社会・経済の混乱と闇取引、飢えから山野草を口にして命を落とす浮浪児、定着地の韓国社会に適応できない日常と人間模様をテーマにする。いずれも北朝鮮体制への強い批判をベースにするが、過激な内部告発やプロパガンダというのではなく、記録文学としての味わいを持つ。
一方、韓国作家の作品は、脱北者を迎え入れた韓国の立場から、韓国社会に馴染めず息をひそめるように暮らす脱北者の生活、朝鮮戦争で南北に生き別れた夫を待ち続けて最期を迎える妻、在日コリアンで北朝鮮帰国事業に勧誘されるが結局は脱北と時代に弄ばれる男、北朝鮮に留まって社会に関心を向けず山中に質素に暮らす実在の詩人の姿を描く。韓国の人々の無関心や無理解など、迎え入れる側にも多くの困惑や苦悩が伴うことが滲み出る。
◆1490円・四六判・286頁・アジアプレスインターナショナル出版部・大阪・2017/12刊・ISBN9784904399132

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『死民と日常 −私の水俣病闘争』●渡辺京二著

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近代がもたらした諸悪を追及してきた著者・渡辺京二(毎日出版文化賞、和辻哲郎賞・大佛次郎賞等受賞者)が、報告者としてではなく運動者としてかかわった水俣病闘争を語る。(株)チッソの水銀垂れ流しによって起きた水俣病に対する闘いは、それまでの反体制運動とはまったく位相を異にする、それらを越える闘いだった。近代社会の論理では動かない下層生活民すなわち水俣病患者らによる自立した闘いだった。見舞金、補償金、裁判。そして患者川本氏らによる自主交渉闘争へと展開・飛躍していった。
ここに近代のルールにはのらない患者らの闘いの本質が潜む。チッソ水俣工場前座り込み、東京本社占拠・座り込みによる自主交渉を、「義によって助太刀いたす」という言葉どおりに、著者・渡辺らはあくまでも支援者として担い続けた。本書は、1970年から73年にかけて、この自主交渉闘争の生々しくも詳しい経過と、著者内部の気持ちが書かれており、読む者にひしひしと迫るものがある。
◆2484円・四六判・281 頁・弦書房・福岡・2017/11刊・ISBN9784863291461

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『おしえてカラスさん』●おしえて編集室著

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ゴミ袋を破り、生ゴミを散らかし、追い払うと襲って来る迷惑な鳥。そんなイメージで捉えられているカラスだが、実は誤解されていることが多い。そもそも毎日大量に出る生ゴミや残飯がカラスの食料に打ってつけであり、日本の街がカラスにとって暮らしやすい環境となっている。他でもない、私たち自身がカラスを養っているのだ。それにカラスはとても臆病で、人が不用意に卵や雛のいる巣に近づかない限り、襲って来ることはない。本来カラスにはいくつかの種類があり、それぞれに生活圏が異なり、特徴がある。
日本で見かけるのは基本的にハシブトガラスとハシボソガラス。その二種を中心にカラスに関する素朴な疑問にわかりやすく答えている。鳥類は紫外線も見えるため、紫外線をカットする顔料を使用して黄色いゴミ袋を開発し、中身をわからなくさせているなどの科学的な情報もある。水彩画タッチのイラストに心がなごみ、カラスのイメージも変わってくるはず。
◆1728円・A5判・109頁・ヴィッセン出版・京都・2017/11刊・ISBN9784908869037

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『ドイツ観念論物語 −カントとヘーゲルの哲学』●久田健吉著

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もともとヘーゲリアンである著者は自身が住む知多の地域で「知多の哲学者たち」と銘打った哲学講座を開講しているが、そこでは以下のようなスローガンをかかげているという。…@哲学とは理性の心、そは隣人愛の実践A哲学とは先人の知恵を学び、自らを鍛える道B感動するところに隣人愛あり。深く味わうようにしよう…純朴とも言えるこの理念は高校教師時代の著者の苦難の経験から生まれたものだ。この理念を自身が拠ってきたカント、ヘーゲルの思想とすり合わせるという志向で講座で話した内容が本書の元になっている。
その「隣人愛」の理念にふさわしく、本書はカントの「道徳律」からヘーゲルの「人倫」へと至る道徳思想を中心に辿っており、それらを独自に解釈しまた自身の理念と重ね合わせる。著者の面目躍如たるのは、通常ヘーゲル読者が止揚という言葉を使うはずのところで、「陶冶」という道徳思想に寄った言葉を使っているところである。この「陶冶」こそは著者のドイツ観念論理解の要であり、その哲学理念の核心となる言葉である。
◆1080円・A5判・127頁・ほっとブックス新栄・愛知・2017/9刊・ISBN9784903036298

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『伯備線写真集』●片岡大編著

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伯耆国(鳥取県)伯耆大山駅と備中国(岡山県)倉敷駅を結ぶ路線、それがJR西日本伯備線。その写真集が登場です。伯耆大山駅は名峰大山の麓、本書の中でも季節ごとに優美な姿を見せてくれます。列車はそこから南へ、中国山地を越えるべく鳥取では日野川、峠を越えて岡山では高梁川の谷に沿って山中を走ります。深山幽谷に加え冬には雪と厳しい自然も伯備線の景色のひとつです。
それでも現在は山陰と山陽を結ぶメインルート。特急「やくも」・「サンライズ出雲」が日々行き交います。特に「やくも」は懐かしい国鉄スタイルの381 系がいまだ健在。美しい自然の中を走る勇姿は見どころのひとつです。また貨物列車も伯備線では活躍中。年代モノの電気機関車が長大な貨車を率いて山越えに挑むのも伯備線ならではです。巻末には特急や貨物列車の解説もあります。短い編成の普通列車が走る時にはのどかな顔も見せますが、ローカル線とはひと味違う幹線の魅力を堪能できる写真集です。
◆2160円・240mm×252mm判・108頁・今井出版・鳥取・2017/11刊・ISBN978486611110707

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