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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2018年09月号発行分)

『ぐんまの自然と災害』●「ぐんまの自然と災害」編集委員会編

書影

大きな自然災害が繰り返されるこの頃だが、豊かな自然に恵まれた群馬県は、自然災害が少ないとの安全神話が先行しているという。だが、風光明媚な景観は、何万何億年に及ぶ噴火、洪水、地震、地すべりといった大地の営みによって形成されたものだ。それは自然現象だが、人がいれば災害になる。大地の経験を解き明かし、そこに潜む将来の災害の危険性を知ろうと、地質学者、学校教師、地学愛好家で構成する県内地学団体研究会上げて取り組み、ハンドブック風にまとめたもの。
始めに、群馬県の大地の形が作られた経過や災害の全体像を解説。続いて、古墳時代以来の火山、地震、地盤、土砂、台風、気象各災害について、天明の浅間山噴火、4年前の前橋市大雪等それぞれ10件前後の事例を示して解説。最後に天気俚諺、祖先が残した災害記録など防災文化誌を掲げる。自然を正しく学び、経験を伝承することの大切さを教えてくれる、まさに時宜を得た一書である。
◆1,512円・四六判・192頁・上毛新聞社・群馬・2018/6刊・ISBN9784863522121

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『わが日常茶飯 −立ち飲み屋「ヒグラシ文庫」店主の馳走帳』●中原蒼二著

書影

夜の鳥で、知恵の象徴であるミミズクが看板に描かれ、「店はせまい、でも遠くへつながっている」という店主の惹句が記されている「ヒグラシ文庫」。鎌倉と大船に2店を構え、立ち飲み屋でありながら古書を売り、立ち読みも出来る、酒好き本好きにはたまらない店である。もちろん酒だけではなく、料理も絶品。1969年、20歳の頃に新聞に掲載されていた檀一雄の『檀流クッキング』がきっか けで、自分で食うものを自分で作るようになった著者。また同時期に江原恵の『庖丁文化論』とも出会い、この二人から影響を受けた。
演劇・舞踏や都市文化施設計画のプロデュースを手掛ける多才な著者だが、東日本大震災後、家と仕事先だけではなく、もう一つの「場所」が必要と自分で作った店はオープンから7年が経ち「名物」も登場。そんなメニューの裏側を語ったレシピエッセイ集。看板の作者、牧野伊三夫をはじめ6名による推薦文小冊子付。逗子在住の有高唯之による料理などの写真も逸品である。
◆1,599円・B6判・174頁・星羊社・神奈川・2018/6刊・ISBN9784990845988

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『探訪 比企一族 −鎌倉幕府設立の立役者比企一族・真実探しの旅 増補新版』●西村 裕著

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比企一族といえば、鎌倉幕府草創期の有力御家人の一人、比企能員を思い起こす人が多いことだろう。さらに、能員の養母・比企尼が乳母として流人時代の源頼朝を物心両面から支援し続けたことを御存じならば、おそらく一度は「吾妻鏡」の世界に魅せられたことのある人に違いない。
本書は、そんな歴史愛好家たちにとって読み応えのある内容となっている。読後とくに感じたのは、比企氏の女性たちの存在感だ。比企尼と三人の娘、それに孫たち。丹後内侍(長女・島津忠久の母)・二女(河越重頼の妻)・三女(伊東祐清の妻)・若狭局(源頼家の妻)・姫ノ前(北条義時の妻)・郷姫(源義経の妻)・竹の御所(頼家と若狭局の娘)。掲げただけでも、彼女らが歴史の渦に翻弄されたであろうことが想像つくだろう。『吾妻鏡』だけでは窺い知ることの出来ない彼女たちの歴史を、各地に残る伝承や史跡から浮き彫りにしているのが本書の特色。増補新版として九州地方の伝承を新たに追加。
◆1,836円・A5判・338頁・まつやま書房・埼玉・2018/6刊・ISBN9784896231137

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『世界遺産鉄道 −上信電鉄0番線からの旅』●上毛新聞社編

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高崎駅から南西へ吉井・富岡を経て下仁田に至る上信電鉄。本書はそんな上信電鉄の沿線ガイドです。鄙びたローカル線かと思いきや実は沿線は見どころが沢山。一番の目玉は何といっても世界遺産の富岡製糸場、終点の下仁田駅の先にある荒船風穴も世界遺産、まさに世界遺産鉄道の言葉に偽りなし。
しかし沿線には他にも世界に輝く遺産があります。ひとつはユネスコの「世界の記憶」に登録された上野三碑。金井沢碑・山上碑・多胡碑の三つの石碑は奈良時代の息吹を今に伝えます。そしてもうひとつは「世界かんがい施設遺産」長野堰用水と雄川堰。前者は高崎、後者は小幡の街と田畑を潤すと共に、涼やかな水辺の風景を作り出しています。ほかにも上野国一の宮である貫前神社や昔ながらの町並みが残る城下町小幡など、訪れたい場所が盛りだくさん。鉄道ファンには気になる、趣ある木造駅舎も紹介されています。本書で予習を済ませたら次の休みはぜひ高崎駅0番ホームへ!
◆1,080円・A5判・91 頁・上毛新聞社・群馬・2018/6刊・ISBN9784863522084

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『さすらひ人綺譚』●神山奉子著

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収録された三作品の時代設定はどれも江戸後期あたりだろうか。現在の栃木県北部から福島県にかけての地域を舞台としている。冒頭の作品『蛇姫』に、登場人物が次のように言う場面がある。「…里人は田畑を耕して田畑につながれて暮しておる。だが薬師、傀儡師、木地師らは、仕事のある間はその地に留るが、仕事が終わればまたさすらって行く。果てなきさすらいを繰り返して、また天地の間より消えてゆく…」この台詞が本作品集の輪郭を描いている。かと言って化外の民の外部性という図式を衒う意図はなく、「さすらひ」を宿命づけられた少女たちの葛藤や成長に焦点が当てられている。
『蛇姫』の沙良は、山の薬師集団に育てられ、己の血を蛇毒への抵毒血清とした蛇姫として放浪しつつ、見知らぬ母の実像を追っていく。『鬼子母人形館』の梢は、自分が育てられた傀儡師集団の謎と過去を知ろうとして夢か現かもわからぬ世界を突き進む。『芹沢薄明』の千芹を漂泊へと追いやったのは、由緒ある生家の没落が招いた底知れぬ虚無と罪の意識である。
◆1,512円・四六判・405頁・下野新聞社・栃木・2018/6刊・ISBN9784882867074

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