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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2019年04月号発行分)

『来訪神 仮面・仮装の神々』●保坂達雄・福原敏男・石垣悟著

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日本各地に伝わる来訪神行事のうち10件が、去年11 月、ユネスコ無形文化遺産に登録された。登録されるのを今か今かと待ち続けている関係者の表情がテレビに映しだされていたのは記憶に新しい。ところで、「来訪神」という用語は一般には馴染みがないのではなかろうか。
今回初めて耳にした人もいるに違いない。新年や盆など年一回異界からやってきて幸福をもたらし又は災厄を祓う祖霊や神々を地元の住民が扮する行事。折口信夫が提唱した「まれびと」のことだといえば、腑に落ちる人もいよう。本書は、ユネスコ登録されることを前提に3人の民俗学者がそれぞれの視点から、すなわち、保坂氏が折口の「まれびと」論、福原氏が贈与互酬性、石垣氏が研究史の整理と展望について執筆している。今回の登録で世間に注目されるきっかけとなった半面、後継者不足、生活様式や住民意識の変化による存続の危機も抱えている。如何に後世へと伝承していくかが改めて問われる。
◆3,888円・A5判・273頁・岩田書院・東京・20181201刊・ISBN9784866020624

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『カール・マルクスの哲学』●ミヒャエル・クヴァンテ著/大河内泰樹ほか訳

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マルクス生誕200年を記念して翻訳された、現代ドイツのヘーゲル研究者であり、倫理学者であるクヴァンテによるマルクス論集。マルクスの初期テクストに多く見られる「類的存在」概念については、例えば『ユダヤ人問題によせて』に以下のようなよく知られた一節がある。「現実の個人的人間が抽象的な公民をみずからのうちに取り戻し、人間が個人的人間としてみずからの経験的な生活において、みずからの個人的労働において、みずからの個人的関係性において類的存在となったときにはじめて…ようやく人間的解放は成し遂げられるのである」。著者は、マルクスはこの「類的存在」概念を生涯手放すことがなかった、と言っている。
後期の経済学批判においも、この初期の「類的存在」の形而上学が前提とされている、と。かく言う著者も、本書のマルクス理解においてこの「類的存在」概念を決して手放そうとしない。『資本論』等後期のテクストを考察する際にもヘーゲルとマルクスの間を自在に往き来しつつ常にこの「類的存在」に立ち戻るのである。
◆3,780円・A5判・179頁・リベルタス出版・東京・20190129刊・ISBN9784905208099

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『ニッポン47都道府県正直観光案内』●宮田珠己著

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日本全国津津浦々へまだ見ぬ景色を求めて旅を続ける宮田珠己。そんな彼が大胆にも日本全国の本当に見るべき観光地を一冊の本にまとめてしまいました。選んだ基準はとにかく見るに値するすごいものであること。グルメも温泉も関係ない。そんなものは今どき少し出かければいくらでも巡り合うことが出来ますからね。
そういう意味では「真にダサいのは、実は東京都だった」ということになったりします。そのためか東京都の章の半分以上は伊豆諸島の紹介に。観光資源に恵まれていないかに見える愛知県は、いわゆる「B級スポット」的な場所が数多く存在し、観光地としてのポテンシャルはかなり高い。そして観光地界のラスボスともいえる京都府をどんな角度から取り上げるかという点も見どころです。47都道府県には未だ私たちの知らない面白いものが何と沢山あることか。宮田流に再編成された日本観光案内を読むうちに、今すぐにでも出かけたくなってしまうこと必定です。
◆1,782円・四六判・293頁・本の雑誌社・東京・20190130刊・ISBN9784860114237

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『くらしの中のトイレの歴史』●塩浦信太郎著

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ある日、女の子がトイレに座っていると、小さなトイレの神様が現れて、トイレの歴史を語り始めた。大昔は野原や川がトイレであり、場所も決まっておらず、あちこちで“ポットン”。初めて小屋のトイレが出来たのは今から1400年ほど前で、平安時代になると持ち運び可能なトイレが生まれた。江戸時代にはウンチやオシッコが肥料として売れ、武田信玄はトイレ好きで有名で、なんと六畳間のトイレで読書したり、戦略を練っていた。
そんなエピソードをはじめ、昔の人はどうやってお尻を拭いていたか、飛行機や電車、宇宙ステーションのトイレはどうなっているかなど、素朴な疑問にも答えてくれる。“ウンチは健康の目印だからよく見てね!”とメッセージを残してトイレの中に消えていった神様に女の子は大興奮! 今でこそ日本のトイレは臭いもなく快適だが、歴史を知ればいかに大事な場所かがわかる。世界を旅するイラストレーターの著者が楽しく教えてくれるためになる絵本。
◆1,620円・B5判・31 頁・ポトス出版・東京・20190117刊・ISBN9784901979436

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『図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集』●みんなのデータサイトマップ集編集チーム著

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東京電力福島第一原発事故による放射能汚染の実態を測定データによって可視化し、後世に記録を遺すことを目的にネットワーク型団体として設立された「みんなのデータサイト」が、2014年10月から2017年9月にかけて、延べ4千人の市民の協力のもとに、3400ヶ所以上で採取・測定した東日本土壌ベクトル測定プロジェクトの結果である。政府等の測定は、地点決定方法といって限られた地域で行われ、農地土壌は表層部分が捉えられない15pの深さで採取される。
プロジェクトは、実際に市民が知りたいと願っている子どのもの遊び場や身近な生活の場を選び、チェルノブイリと同じ深さの5pで採取、空間線量もできる限り測定した。そのデータを県別にマップに落として汚染状況を分析し、分かりやすく解説している。併せて農産物や魚介、野生鳥獣肉の汚染度も解析する。こうした継続的で正確なデータの公開なくして、真の解決には近づけないことを痛感させられる。
◆2,500円・A4判・199頁・みんなのデータサイト出版・福島・2018111 3刊・ISBN9784991042706

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