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地方・小出版流通センター発行情報誌「アクセス」より

新刊ダイジェスト(2019年06月号発行分)

『朝鮮通信使と彦根 −記録に残る井伊家のおもてなし』●野田浩子著

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江戸時代、井伊氏が西への備えとして封じられた彦根。彦根城は中山道からは外れますが、城下を通る別の街道も存在しました。その名も朝鮮人街道といいます。名の由来は朝鮮通信使の往還に用いられた街道だったところにあります。なぜ中山道から離れた道が整備され、通信使の往還に使われるようになったのでしょうか。そこにはこの道の持つ性格に加え彦根が譜代の重臣を配置した要所だということにあります。とりわけ二代当主井伊直孝は通信使の供応に心を砕いていました。往路の不足を復路までに補う素早い対応や、沿道の警護や休憩所の設置など指示は非常に事細かです。
幕府の重職を務めるだけに、粗相をすることは許されません。それだけに通信使からの評判も非常に良く、藩士と通信使の交流にも心温まるものがありました。様々な史料がそれらを今に伝えています。また相手への敬意と交流の歴史を語り継ぐことが外交にいかに重要であるかも痛感させられます。
◆1,944円・四六判・174頁・サンライズ出版・滋賀・20190330刊・ISBN9784883251940

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『ポスト地方創生 −大学と地域が組んでどこまでできるか』●平井太郎著

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地域経済の活性化と雇用機会の創出を目的とする国の地方再生事業は2014年から始まったが、弘前大学ではそれに先立ち、青森県からの働きかけを受けて、平内町第一藤沢、弘前市常盤野など県内6地区で集落点検を実施し、その結果を基に住民と共同して地区の未来を拓く活動に取り組んでいる。テーマは土地の事情から、休耕農地での地域での活用・婚活・獅子舞の継承、ものづくり学校を拠点とした加工品生産や活動などが選ばれた。
大学からは、地域計画学、経営学(中小企業論)、社会学、人類学、農村計画学を研究領域とする研究者が複合的に参加している。本書はそれぞれの専門分野から分析、総括し、さらなる方向性を提示したものである。大学は伴走役に徹し、地域と大学が相乗的に高め合う関係の構築を目指している。ポストとは、地方再生の先にある地域の持続可能な未来を展望する「地域共創」の望ましい姿への、あくなき挑戦の意欲を示したものといえよう。
◆1,512円・A5判・204頁・弘前大学出版会・青森・20190311刊・ISBN9784907192693

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『文化人類学と現代民俗学』●桑山敬己、島村恭則、鈴木慎一郎著

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文化人類学というと一般に、未開と言われる社会の風習、儀礼や神話等を研究する西洋で発達した学問であると認識されていると思う。それは民族学という呼び名と区別することなく使われているのではないか。一方、これと発音が同じ民俗学でイメージするのは、日本国内の地方に残る伝承や習俗、民間信仰等を採集するような学問、といったところだろうか。本書は、その二つのミンゾクガクを勉強しようという学生や興味を持つ一般の人向けに、歴史と概要、さらには最新の動向をわかりやすく説明したものである。
第一章では文化人類学を取り上げているが、基本的な定義から説明してくれている。中でも文化相対主義の考え方と倫理性には学ぶことが多いのではないか。第二章では民俗学を取り上げているが、それは日本で独自に進展した学問ではなく、もともとフランスを中心とする啓蒙主義や覇権主義を相対化する形で、ドイツのヘルダーやグリム兄弟によって土台がつくられた歴史がある、という点は押さえておきたい。
◆972円・A5判・99頁・風響社・東京・20190408刊・ISBN9784894894129

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『知っていますか日本のこと −学ぼう話そう日本事情』●JASSO日本語教育センター編

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平成30年5月1日現在、外国人留学生は29万8千980人と前年比12%増で、年々増加傾向にある。その統計を取っているのが平成16年に国の様々な学生支援事業を総合的に実施する中核機関として創設された独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)。主に奨学金事業や留学支援、また外国人留学生の就学支援も行っている。
本書はJASSOが設置する日本語学校が日本事情を学ぶ留学生向けに作った教科書。進学先で日本人学生と授業を受ける際に日本の習慣やルール、文化への理解を深める手助けとなるように構成されている。日本語初級修了レベルの学生から理解できる語彙、文法を使用し、全ての漢字にふりがなが付いている。“日本人の名前”、“野球と日本人”、“マンガ・アニメ”など11 課と7つのコラムがあり、イラストや写真も多用され、親しみやすい内容となっている。日本人が読んでも一般常識を試され、頭の体操になるかも。留学生と日本人の交流にも生かせるテキストである。
◆2,052円・B5判・114頁・穂高書店・東京・20190331 刊・ISBN9784938672386

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『栗東市の左義長からみる地域社会』●笠井賢紀著

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左義長という漢字を見て、ピンとくる人はあまりいないかもしれない。正月飾りを燃やす、全国的に見られる小正月の行事、と言うとなんとなく「どんと焼き」という言葉が思い浮かぶかもしれない。本書は滋賀県栗東市の各区に残るこのどんと焼き(左義長)について各自治会への民俗調査や生活史調査からその過去と現在、可能性について概観するものである。正月飾りはゴミとして出すのはどうも、という神性への感受性が、今でもわずかに地域住民の間に残っているものの、神社、寺での炊き上げという代替手段があり、左義長の神事としての物語性にはこの行事を地域社会で継続させる力はなくなっていると著者はいう。
ただ、この行事は過去において、その主役である子どもたちにとって単純に楽しいものであり、年の離れた先輩たちと共に過ごす非日常的な祝祭の時空をもたらすものだった、という点に着目する。そして通過儀礼的な、地域社会による子どもの社会化機能にこそ左義長継続の可能性があると見ている。
◆1,944円・四六判・200頁・サンライズ出版・滋賀・20190305刊・ISBN9784883251933

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