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2026年04月号(通巻591号)

ブックインとっとり地方出版文化功労賞を『中村哲 思索と行動(上巻)』が受賞

文/忘羊社代表・藤村興晴

地方で出版を営む者にとって、同賞は長年、希望の灯火のような存在

 「もしもし。忘羊社ですか? 御社の『中村哲 思索と行動』が地方出版文化功労賞に選ばれました。おめでとうございます」
 〈ブックインとっとり〉の事務局からお電話をいただいたのは、昨年9月のこと。まさに寝耳に水の朗報だった。というのもこの本は2年も前の刊行で、そもそも受賞の対象ではないはずなのだ。
 「え? あ、ありがとうございます! でも2年も前の本がなぜ……?」
 「はい。御社の本は2年前の刊行ですが、実は私たちの賞はこの2年、ストップしていたんです。そのため今回は、2年前に出た本を授賞対象としていまして……」
 続けて事務局の方は、そんな事情で今回は『中村哲 思索と行動(上下巻)』のうち対象年度に出た上巻のみが受賞すること、そして、今回をもって同賞の活動が終了することを話された。

 何ということだ。私たちのように地方で出版を営む者にとって、同賞は長年、希望の灯火のような存在だった。それが今年で終わるなんて……。喜びと寂しさがないまぜになって、返す言葉がなかった。

 複雑な思いが去来した理由はもう一つあった。折しも電話を頂いたのは、私が20年前から福岡の地元書店や出版社の有志とともに運営に携わっている「ブックオカ」という本のお祭りがサントリー地域文化賞を受賞することになり、その受賞記者会見の日だった。奇しくも同じ日に2つの賞を受賞することになったのは光栄だが、〈ブックインとっとり〉はブックオカのはるか以前から続けられてきた、地方発のブックイベントの草分けである。それだけに寂しさがいや増すのだった。

 ともあれ、私はまず、『中村哲 思索と行動』の発行主体であるNGO「ペシャワール会」の事務局に一報を入れた。この本の制作が始まったのは2022年。編集チームのメンバーとは、上下巻の完結にいたるまで3年以上、中村哲医師が折々に綴った膨大なテキストに共に向き合い、編集作業に勤しんできた。その努力が報われたことを、一刻も早く知らせたかったのだ。

受賞作は日本の支援者に向けて「ペシャワール会報」の中で綴った活動報告や便りを集めたもの

書影  本書は、パキスタンとアフガニスタンでの現地活動の折々に、中村哲医師が日本の支援者に向けて「ペシャワール会報」(年4回発行)の中で綴った活動報告や便りを集めたものである。
 そもそもは、2019年末に中村医師が凶弾に倒れたあと、残されたメンバーで現地への支援を継続していくにあたって、中村医師の残した文章をあらためて読み直すことで、活動の指針としていこうという「読書会」的な集まりから生まれた副産物的な企画だった。上下巻に収めたのは1983年のペシャワール会発足準備号から2019年までの37年間に発行した143号分(+臨時号・追悼号なども)。
 今はご存じの方も多いと思うが、中村医師の活動は1984年、パキスタン北西部のペシャワールという街のハンセン病院に赴任したのが皮切りである。途中からは国境を隔てたアフガニスタン東部に活動の場を広げ、2000年に始まった空前の大旱魃(かんばつ)に際しては、飢餓に瀕している人々に対して医療以上に水や食料を得ることが先決であるとの考えから、千本以上の井戸の掘削、はては全長27㎞に及ぶ灌漑用水路の建設、そして農地の再生という、いわば自然を相手とした活動にシフトしていった。いや、シフトというより、それは「命を守る」という中村医師の本来の目的に立ち返っていった結果というべきかもしれない。

めまぐるしく勃発する事態に対峙する中村医師の苦闘が、独特の力強い筆致で描かれていく

 いずれにしても、本書はそうした折々の情勢に向き合いながら、ときに思索し、果敢に行動を続けた中村医師の活動報告集であって、他の著作とは違い、時々刻々と変わる現地の情勢を反映しながら、そのときどきの中村医師の苦悩が、いわば内輪(ペシャワール会の事務局や会員・支援者)向けにリアルに綴られている。時には計画がやむを得ず変更・延期されることになったり、長年苦楽を共にしてきた同志を失ったり、想像を絶する大洪水(これも地球温暖化の影響)によって完成したばかりの用水路が崩壊の危機に瀕したりと、めまぐるしく勃発する事態に対峙する中村医師の苦闘が、独特の力強い筆致で描かれていく。

 ついでに言うと、中村医師の伯父(母の兄)は作家・火野葦平である。葦平の文才を受け継いだ中村医師の文章には、人の心を鷲摑みにする力があった。私が中村医師を知ったのは18歳のときで、処女作である『ペシャワールにて』(石風社)を読んだのがきっかけだった。それ以来、私はNGO「ペシャワール会」の事務局に通い続けており、途中からは「ペシャワール会報」の編集にも携わらせてもらうことになった(今も手伝わせてもらっている)。さらに、中村医師の数々の著作を刊行してきた石風社でアルバイトを始めたことがきっかけとなって、出版という“蛇の道”に足を踏み入れる(踏み外す?)ことになった。中村医師の文章と出会ったことが発端となり、いわば運命を変えられてしまったのである。

「究極の孤独」のようなものを感じ、胸が苦しくなった一枚の写真

 テレビの映像などで見かけた方もいると思うが、中村医師は直接会って話すと訥々として伏し目がち、体も小柄で、どこにあんな活動を続ける情熱が秘められているのか、不思議に思うくらいだった。

 不思議と言えば、こんな逸話もある。活動の初期、資金不足に悩んでいた中村医師はペシャワール会の事務局でその窮状を訴えた。「私にできることがあれば」と申し出たあるメンバーに対して中村医師は、「あんた、保険金かけて死んでくれんね」と言ったらしい。すぐに「ハハハ、冗談ですよ」とフォローしたらしいが、中村医師の目は笑っていなかったそうだ。本気だったのだろうか。

 また中村医師は宮沢賢治を愛したことでも知られ、特に『セロ弾きのゴーシュ』に自らの人生をなぞらえたり、『どんぐりと山猫』の中の「このなかでいちばんばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらいんだ」という一節を愛していた。一方で若い頃は内村鑑三や滝沢克己、フランクル、ヤスパース、晩年は田中正造などの苛烈な生涯を称えてもいた。

 足掛け3年に及んだ本書の編集会議では、そうした中村医師の思想的な背景にも触れながら、各メンバーが知る生前のさまざまな逸話を披露しあったり、中村医師の読書・音楽遍歴などが話題にのぼったりで、和気あいあいと進んでいった。会議に加わってくれた中村医師の長女・秋子さんも、家族ならではの思い出をたくさん聞かせてくれた。

書影  一方で、活動の年譜や関連地図を作成したり、1万点を超える記録写真の中から文章を補足する写真を選別し、適宜配置したりと、実務的な苦労も多かった。これは主に私の担当だったが、膨大な写真を見直している中に数点、中村医師が一人で写っている写真があって、目を奪われた。それは初期のものだったり、あるいは用水路の建設が始まった晩年ものだったりしたのだが、フレームの中でポツンと佇む中村医師の姿に、私は「究極の孤独」のようなものを感じ、胸が苦しくなった。たしかに現地活動は日本のペシャワール会の仲間や多くの支援者、そして福岡に残してきたご家族によって支えられてきたのだが、ときに非情な選択を迫られる局面もあったはずで、きっと中村医師は孤独に思索し、孤独に決断してきたのだということに思いが至ったのである。
 下版も間近になったころ、何とかこうした写真を装幀の中にあしらえないかと思い、カバーをめくった表紙にそっと配してみるという案を提出してみた。「そんな一人ぼっちの写真を使ったら先生がかわいそうだ」と反対されるのではないかと思ったが、意外にも私の案にみな賛成してくれた。本書を手にしてくれた方は、ぜひカバーをめくってみてほしい。

〈ブックインとっとり〉の活動に、私はあらためて襟を正し、心の中で頭を下げた

書影  最後に、授賞式当日の話を。
 会場では、受賞の第一報からやりとりさせていただいた島根県教販の小谷悦久さんや実行委員長の中川玄洋さん、さらに「ペシャワール会とっとり」の小谷治郎平さんや大阪からの助っ人である「田中文脈研究所」の田中文夫さんらに歓待していただいた。特に田中さんは大雪の中、不案内な私たちを駅まで迎えに来てくださった。

 授賞式では選考委員長の齋藤明彦さんが概略、以下のような選考経過を述べられた。
 「中村医師はすでに同賞を受賞(第21回〈2009年〉『医者、用水路を拓く』石風社刊)しており、本来ならば授賞の対象ではなかったが、図書館関係者を中心に本書の資料・記録的な意義を強く推す声が上がり、異例の授賞となった」

 続く閉幕式では、〈ブックインとっとり〉の活動停止に至る経緯も語られ、その理由の一つとして運営メンバーの高齢化があったという。鳥取という一地域が、全国に広がる地方出版の灯火を守るべく、40年にわたって地道で稀有な活動を続けてこられたことに対して、私はあらためて襟を正し、心の中で頭を下げた。

 そして、その掉尾に本書を選んでいただいたこと、そして閉幕の場に居合わせることができたことに、あらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

(ふじむら おきはる・忘羊社代表)

書影 《参照》第37回ブックインとっとり表彰式・受賞記念講演会の概要が、下記URLに掲載されています。また、地方出版文化功労賞受賞作『中村哲 思索と行動「ペシャワール会報」現地活動報告集成(上)』の選考理由も公表されています。本稿と併せてお読みください。
https://sites.google.com/view/bookintottori/

【ブックインとっとり主催「第34回地方出版文化賞奨励賞」受賞 スーパーエンジニア『海の上の建築革命 ~ 近代の相克が生んだ超技師の未来都市〈軍艦島〉』】
情報誌アクセス2022年03月号(第429号) 忘羊社代表 藤村 興


新刊ダイジェスト

『Ruins of the Future City 軍艦島飛行』●espinas3 著

書影

 かつての海上炭鉱都市、長崎市端島(通称軍艦島)は、令和8年、閉山(昭和49年1月)から52周年、世界文化遺産登録(平成27年7月)から11周年を迎える。世界遺産登録間もないの頃は「廃墟に何の価値があるのか」と揶揄されることもあったが、今や長崎県の「観光」の顔として、誰もが認める存在感を放っている。世界遺産登録前の自由な「廃墟」の顔を知る者には「今さら軍艦島」ではあるのだが、多くの方が「一度訪ねてみたい」と思う魅力(魔力)は「さすが軍艦島」と言える。

 本書は「鳥の眼で見た軍艦島」をテーマに、ドローンによる空撮画像を主とした116点からなる写真集で、著者の軍艦島の撮影歴は四半世紀以上におよぶという。そのうち、ドローン空撮は平成の終わりからなので、比較的新しい画像によって構成されていると言える。自由な廃墟の頃の軍艦島には、例えば朝から夕方まで探索を続けると非日常になじみができて、ある種の退屈さを感じされる側面があった。著者が撮った軍艦島の写真にはリアリティがあり、通しで読むとある種の退屈さが感じられ、とてもなつかしく思った。本書の帯には「朽ちていく建築群と対照的に、鳥たちによって運ばれた種が芽吹き、"緑の島"へと変わりゆく姿」というコピーが記されている。緑の島は昭和30年代後半、端島の住民が目指していたキーワードで、高層アパートの屋上では菜園や小さな田んぼが積極的に作られた。本書掲載の島を真上から撮影した画像を見ると、緑はアパートの屋上ではなく炭鉱施設や神社の周囲などに多く見られた。一般の観光ルートではわからない緑の島という側面を知ることができるのも、本書ならではと言える。軍艦島では令和6年末以来、不定期だが非公開エリアを公式に訪ねることができるツアーが催行されている。ツアーは高額ではあるが、チケットはすぐに完売、収益の一部は老朽化が進む島の建造物整備・保存基金に充てられるという。地域の方も加わるツアーは、観光の方と地域とを結ぶきっかけになるかもしれない。ドローン空撮が一般的なものになったのも令和期のことであり、軍艦島ばかりではなく、全国各所に散在する産業遺産、往時の集落や景観の未来がどうあるべきかを考えさせられた。(HEYANEKO)

◆3000円・B5判・92頁・忘羊社・福岡・202603刊・ISBN9784907902414

【私の軍艦島記 -端島で生まれ育ち閉山まで働いた記録】●加地英夫 著

【軍艦島 群青はるか -松尾順造「時の港」写真集3】●松尾順造 著

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『香港の日本人 -十九世紀見聞録』●陳湛頤 著

書影

 原著は香港返還2年前の1995年に、香港教育図書公司から出版された『日本人與香港-十九世紀見聞録』である。著者は香港大学日本研究学系の研究者で、日本近代文学に親しんできた。19世紀の香港は、日本と西欧を結ぶ航路の要衝で、必ず寄港し、上陸した。鴎外や漱石もその印象を記している。著者の関心は、漂流民、遣欧米使節、留学生にまで広がり、膨大な漂流記、旅行記、日記などを博捜し、日本側の視点からみた香港開港前後の社会史としてまとめられた。史料の多くが、香港大学と香港中文大学図書館で得られたということに驚かされる。訳者の丁寧な注も付され、違和感なく読むことができる。

 香港と日本との関係は江戸時代に始まる。大阪・江戸間の樽廻船や沿海漁業の遭難で、運よく外国の商船や捕鯨船に救助されても、直接には帰国できず、香港から長崎を経由しなければならなかった。浜田彦蔵が遭難とその後の米国往復で3度も立ち寄ったことや、船便を待って長期滞在を余儀なくされ、そのまま居ついて商売を営み、地元女性や通商で来ていた外国人女性と家庭を持つ者もあったことなど興味深い事実が明かされる。だが、漂流民から得られた情報は、ほとんどが断片的であり、史料も分散しているという。それに比べ、徳川幕府と明治政府が欧米に派遣した使節団の記録は克明で、史料性が高い。文学者や政治家たちの旅行記も同様である。彼らは若きエリート、インテリ層であり、西欧の政治、経済、軍事、文化摂取の意気に燃えていた。香港は英国の橋頭保になったことで、都市インフラと軍事施設が整備され、商業地区と高級住宅街は美しく立ち並び、文化の拠点たる英華書院には多くの寄港者が訪れた。香港が日本人の西洋受容のとば口になっていたことが分かる。一方、徳富蘇峰が在留日本人200名中、日本公娼70名余、「情けなき次第ならずや」と嘆じたとの指摘も、心にしっかり留め置きたい。(飯澤文夫)

◆1700円・A5判・189頁・弦書房・福岡・202601刊・ISBN9784863293250

【マカオの日本人】●マヌエル・テイシェイラ 著/千島英一 訳

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『くらしが変えるお金の意味 アフリカと日本の地方にみる人びとの営み』●杉山祐子 著

書影

 お金がないと暮らしていけないというのを日々実感しつつも、お金ありきの暮らしになってはいけないとも感じることはあります。だからと言ってお金がなくては…となってしまうのですが。そうした中で本書に収録された論文では、お金を介在させた関係であっても必ずしもお金の論理が全てではないという事例をアフリカと日本から紹介してくれます。

 例えばガーナにおける商品作物であるシアナッツの収穫についての論文では、自分に収穫の権利がない場所でも、正当な権利を持つ者を出し抜いて収穫に行くという報告がされています。こう聞くと無秩序な収穫物の奪い合いが行われているようにも思えますが、そういうわけではありません。朝一番に他人の場所で収穫してしまうことは「盗み」、昼間以降は「残り物」という認識がされていたり、たとえ「盗み」であっても収穫物の「分け合い」という考え方に転化させてしまうとも言われています。落ちているシアナッツの「盗み」行為については貨幣経済の理屈とは一線を画した読み替えが行われるのが興味深いですね。またカメルーンの定期市の論文ではアジールとしての面が強調されており、誰でも自由に参入でき様々なひとの居場所となっていることが報告されています。一方で本書では日本の定期市についての論文もあるのですが、参入障壁の低さやそれぞれに得意客が付いている、あるいは売り手がまた買い手にもなるという点でカメルーンのそれとよく似ている点があったりもします。その他にも様々な事例が紹介されていますが、本書を読むと、貨幣経済と伝統的あるいは地域的な決め事をうまく両立させることによって、必ずしもお金第一ではない自律的な暮らしを営むことができるということが伝わってきます。それは私たちがお金第一の生活から抜け出すひとつの道筋も示してくれます。(副隊長)

◆2500円・A5判・341頁・弘前大学出版会・青森・202603刊・ISBN9784910425207

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『永遠の絵本を語る』●ロバート・マックロスキー 著

書影

 巣を作る場所を探して空を飛ぶ鴨のマラード夫婦。やっとのことで川の水辺の茂みの中に良い場所を見つける。近くの交番のマイケルはいつもピーナツをくれる優しいおまわりさん。やがて8羽の子鴨が生まれ、母となったマラード奥さんに泳ぎ方やもぐり方、一列に並んで歩くことを教わった子鴨たちはお母さんのあとについて川を泳ぎ、岸に上がり、大通りに向かって歩き始めるが、車がひっきりなしに行き交い、道路を渡れない。そこでマイケルがやって来て、交通整理をしてくれた。さらにマイケルは仲間のおまわりさんに頼んで他の通りでも鴨たちが進めるように手配。無事に公園に着いた鴨たちを池に浮かぶ小さな島でマラードさんが待っていてくれた。こんなストーリーの絵本『かもさんおとおり』でアメリカの児童図書協会がアメリカで前年に出版された最も優れた絵本に与えるコールデコット賞を1942年に受賞したロバート・マックロスキー。ボストン在住時、通勤途中で出会った鴨の親子に着想を得て作られた代表作でロングセラーの絵本となった。日本で最初に翻訳出版されたのは1950(昭和25)年。

 本書では受賞時のスピーチを冒頭に掲載、続いて『かもさんおとおり』のいくつかの場面と文章が英文で載っているが、鴨を描くための努力も語られる。絵はセピア色だが、技術的な功績として従来のリトグラフのやり方ではなく、直接亜鉛版に描く方法を考え出したため、絵本と同じサイズで描き、直しもきかないという厳しいものだったが、マックロスキーは芸術的創作性に加え、印刷のための技術的処理の知識も持っていたと評される。児童書の名編集者メイ・マーシー女史との出会いも重要とされる。家族で移住したメイン州のベノプスコット島にアトリエを構え、1948年にはメインを舞台にした『サリーのこけももつみ』を発表。冬の間のジャムを作るためにこけもも(ブルーベリー)を摘みに山へ行くサリーとお母さんだが、はぐれてしまい、一方で冬眠のためにこけももを食べに来ていたクマの親子も、子グマが迷子になり、二組の親子が入れ替わるというスリリングな展開で、こちらの絵も一部掲載。カラーで紹介されるのは嵐に見舞われるなど災難に遭いつつも、島で過ごすひと夏を描き、1958年に再度のコールデコット賞に輝いた『すばらしいとき』と、引退した老漁師が仲良しのかもめと舟で沖へ出かけ、出会ったくじらたちと触れ合う粋なほら話『沖釣り漁師のバート・ダウじいさん』。自然描写とユーモアが際立っている。1995年に盟友マーク・シーモントと来日した時のレポートやメイン州のアトリエ訪問記もあり、マックロスキーがいかに魅力的な絵本作家だったかがわかる。懐かしい絵と共に、子ども自身の情感をリアルに描き、父親としての深い愛情を見せるマックロスキーの作品は世代や時代を超えてこれからも読み継がれていく。(Y)

◆2700円・四六判・110頁・ブック・グローブ社・埼玉・202602刊・ISBN9784938624347

【とっておきの絵本】●高木すえ子

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『フライフィッシングを愉しみ尽くす』●錦織則政 著

書影

 フライフィッシング(毛バリによる疑似餌釣り)は、中世の英国で貴族の教養として体系化された。大衆化したのは19世紀に米国へ渡ってからのことだ。明治期に日本に入った当初は特権階級の遊びだったものが、敗戦後にGHQ将校のレクリエーションで持ち込まれ、1980年代のアウトドア・ムーブメントで若者を中心に華開いた。古今東西、釣りを嗜む者はなにかと語りたがる。とくにフライフィッシングは自然のものならぬ擬似餌を用いて、言葉を持たぬ魚との対話を試みる遊びだ。水中では魚はああも思っていよう、こうも感じていようと、丘の上の釣り人は想像を逞しくする。であるからか、古くからフライフィッシング関連には多くの書物が残されている。有名なものはチャールズ・コットンの『釣魚大全第二部』(1676年)で、定期的に日本語新訳版が出版されるほどだ。書きたい人が多く、読みたい人も多いのがフライフィッシングの世界観といえる。

 本書は主に20世紀に英米で出版され、日本語版が出ていないフライフィッシングの名著17冊から抜粋・和訳して、おいしいところの「エッセンスをまとめた抄録集」(序文)である。すべての章が機知と寓意に富み、知的であることに、フライフィッシングの歴史的な立ち位置が映し出されている。水中と丘の上を結ぶ解釈は、絶対に我々人間は事実を知ることができないものだ。おのずと釣り人同士の議論は白熱するわけで、100年以上前の〝浮く毛バリと沈む毛バリ、どっちが釣れるか〟の論争は真剣そのもので興味深い(38頁)。魚にとっては預かり知らぬことであろう。おそろしいことには、21世紀の釣り人の間で今なお同じ議論は続いている。1980年代は海外のフライフィッシング書籍を和訳出版する版元が国内に多くあり、釣り具のメーカーも出版を行っていた。商売のためだけではない情熱があったのだろう。それらの書籍は大判の上製本で、読者は本場への憧れと同時に、新しい文化を伝える立派な本を個人で所有する喜びを愉しんだ。その点で本書のデザインは上質だが造本は寂しい。不況の折、こんな超ウルトラマイナーな本を企画出版してくれただけありがたい。本書の目次(3頁)は訳者による恣意的な章題が並んでいるもので、原典の書名と著者名、出版年が記載されていない。これは翻訳アンソロジーではルール違反だ。シリーズ次作では改善が期待される。(堀内正徳 「フライの雑誌」編集発行人・フライの雑誌社)

◆1700円・A5判・72頁・シーアンドエフデザイン・東京・202602刊・ISBN9784909415028

【Classic Rods and Reels】●吉田哲人 著

【釣りは漁るのみにあらず─フライフィッシングからみた文化発展論】
文・釣魚史家 錦織則政/情報誌アクセス2018年7月号

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ジャンル別新刊案内(2026年02月期)

【雑誌】

◆Radiation Environment and Medicine Vol.15 No.1 2026 REM編集委員会編 280mm×210mm 46頁 1100円 弘前大学出版会 [青森] 978-4-503-23490-2 26/02
◆S-style 2026年3月 vol.735 プレスアート編 280mm×210mm 128頁 600円 プレスアート [宮城] 978-4-503-23483-4 26/03
◆GREEN REPORT 554 2026年2月号 廣瀬 仁編 A4 191頁 2800円 地域環境ネット [埼玉] 978-4-909864-86-4 26/02
◆かまくら春秋 No.670 2026年2月号 伊藤 玄二郎編 B6 107頁 382円 かまくら春秋社 [神奈川] 978-4-7740-0939-1 26/02
◆Re:ZON vol.1 Re:ZON編集部編 A4 76頁 1500円 FBOOKS出版 [東京] 978-4-9914284-3-2 26/02
◆Be!162号 今成 知美編 A5 109頁 950円 アスク・ヒューマン・ケア [東京] 978-4-909116-57-4 26/03
◆子どもと読書 476号 2026年3・4月号 親子読書地域文庫全国連絡会編 A5 44頁 509円 親子読書地域文庫全国連絡会 [東京] 978-4-907376-79-6 26/02
◆明日を拓く 第144号 No.227 明日を拓く編集委員会編 A5 88頁 1000円 解放書店 [東京] 978-4-503-23482-7 26/02
◆月間終活 2026年2月号 vol.305 吉住 哲編 A4 82頁 1500円 鎌倉新書 [東京] 978-4-503-23478-0 26/02
◆毛鉤釣手帖 第4号 黒石 真宏編 A4 160頁 2500円 黒石商店 [東京] 978-4-9911383-5-5 26/02
◆月刊住職 No.328 2026年3月号 矢澤 澄道編 A5 175頁 1800円 興山舎 [東京] 978-4-910408-72-9 26/03
◆子どもの文化 No.651 2026年3月号 片岡 輝編 A5 52頁 500円 子どもの文化研究所 [東京] 978-4-503-23488-9 26/03
◆セセデ vol.780 2026年3月号 朝鮮青年社編 A4 47頁 545円 朝鮮青年社 [東京] 978-4-503-23489-6 26/03
◆東京かわら版 No.633 2026年3月号 佐藤 友美編 203mm×110mm 174頁 727円 東京かわら版 [東京] 978-4-910085-70-8 26/02
◆俳句四季 No.583 2026年3月号 にしい 洋子編 B5 160頁 1000円 東京四季出版 [東京] 978-4-503-23485-8 26/02
◆みんなの図書館 No.587 2026年3月号 図書館問題研究会編 A5 88頁 845円 図書館問題研究会 [東京] 978-4-503-23481-0 26/02
◆おりがみ No.608 2026年5月号 日本折紙協会編 A4 51頁 800円 日本折紙協会 [東京] 978-4-86540-166-0 26/03
◆海運 No.1181 2026年2月号 日本海運集会所編 A4 64頁 1400円 日本海運集会所 [東京] 978-4-503-23472-8 26/02
◆Fuji Airways Guide No.742 2026年3月号 フジ・インコーポレーテッド編 B5 49頁 364円 フジ・インコーポレーテッド [東京] 978-4-503-23484-1 26/02
◆防衛技術ジャーナル 540 2026年3月号 防衛技術協会編 B5 64頁 1000円 防衛技術協会 [東京] 978-4-911276-23-5 26/03
◆本の雑誌 No.513 2026年3月号 浜本 茂編 A5 136頁 800円 本の雑誌社 [東京] 978-4-86011-575-3 26/03
◆グリーン情報 Vol.520 2026年 3月号 山川 正浩編 A4 88頁 2100円 グリーン情報 [愛知] 978-4-503-23487-2 26/03
◆Sai Vol.94 Sai編集委員会編 B5 76頁 764円 在日コリアン・マイノリティー人権研究センター [大阪] 978-4-503-23479-7 26/02
◆総合詩誌 PO No.200 尾崎 まこと編 A5 168頁 1000円 竹林館 [大阪] 978-4-86000-556-6 26/02
◆タウンみやざき 2026年2月号 466号 東条 隆子編 B5 87頁 400円 鉱脈社 [宮崎] 978-4-503-23476-6 26/02
◆牧水研究 第29号 牧水研究会編 A5 194頁 2400円 鉱脈社 [宮崎] 978-4-503-23477-3 25/12
◆オキナワグラフ No.768 2026年2月号 石田 奈月編 A4 64頁 660円 琉球新報社 [沖縄] 978-4-503-23480-3 26/02

【総記・事典・辞書・出版】

今月は該当する書誌データがありません。

【哲学・宗教】

◆認知症と性とウェルビーイング ダヌータ・リピンスカ著 寺田 真理子訳 四六 270頁 2600円 全国コミュニティライフサポートセンター [宮城] 978-4-907946-66-1 26/02

【歴史・地理・民俗】

◆松浦武四郎の日高地方探査記 上 -安政五(1858)年 日高・門別~二風谷~新冠 加藤 公夫編 四六 276頁 1700円 北海道出版企画センター [北海道] 978-4-8328-2601-4 26/02
◆松浦武四郎の日高地方探査記 下 -安政五(1858)年 十勝・猿留(目黒) ~幌泉~様似~浦河 加藤 公夫編 四六 249頁 1700円 北海道出版企画センター [北海道] 978-4-8328-2602-1 26/02
◆樺太からの引揚者と戦後北海道 木村 由美著 A5 246頁 8000円 北海道大学出版会 [北海道] 978-4-8329-6909-4 26/02
◆イヴァン雷帝とクールプスキー公の往復書簡 栗生沢 猛夫訳 A5 254頁 2800円 成文社 [神奈川] 978-4-86520-078-2 26/02
◆オハイオ・インディアナ・ケンタッキー便利帳VOL.20 吉田 仁編 B5 273頁 3600円 Y’sPUBLISHING [アメリカ] 978-4-8123-0145-6 26/01
◆中世前期の在地社会と東アジア交易 -九州西北地域の考古学 柴田 亮著 B5 239頁 9000円 高志書院 [東京] 978-4-86215-266-4 26/02
◆古代蝦夷の墓 -北東北・北海道 八木 光則編 A5 298頁 6000円 高志書院 [東京] 978-4-86215-267-1 26/02
◆泉州の昭和 〈写真アルバム〉 樹林舎編 A4 263頁 11000円 樹林舎 [愛知] 978-4-911023-22-8 26/02
◆アヘンの近世 -オランダ東インド会社と海域アジア 大久保 翔平著 A5 478頁 7200円 名古屋大学出版会 [愛知] 978-4-8158-1223-2 26/02
◆アメリカはなぜイスラエルを支援するのか -揺れ動くまなざしの歴史 佐藤 雅哉著 A5 338頁 5400円 名古屋大学出版会 [愛知] 978-4-8158-1226-3 26/03
◆奈良の太平洋戦争 〈京阪奈新書〉 久門 たつお著 新書 206頁 1000円 京阪奈情報教育出版 [奈良] 978-4-87806-763-1 26/01
◆光海軍工廠の戦争日記 -岩脇テルと同時代の証言 堀 雅昭編著 橋本 紀夫監修 B5 148頁 1700円 UBE出版 [山口] 978-4-910845-10-4 26/03
◆中世四国史の研究 野中 寛文著 A5 457頁 7000円 美巧社 [香川] 978-4-86387-214-1 26/02
◆<終戦>を問い直す -日ソ戦争と8・15神話 麻田 雅文著 佐藤 卓己著 四六 156頁 2000円 石風社 [福岡] 978-4-88344-340-6 26/02
◆くまもと昭和100年 1926-2025 熊日出版編著 B5 159頁 2000円 熊本日日新聞社 [熊本] 978-4-87755-677-8 26/01
◆氷虹 冨田 巌著 A5 129頁 1819円 トライ [熊本] 978-4-910933-17-7 26/02
◆混乱から復興へ -宮崎県都農町 口蹄疫災害から15年 〈みやざき文庫162〉 宮崎大学地域資源創生部地域経営学講座(都)編 佐伯 浩之著 四六 201頁 1800円 鉱脈社 [宮崎] 978-4-86061-936-7 26/02
◆琉球献上馬と倭寇・牧 長濱 幸男著 A5 236頁 2700円 榕樹書林 [沖縄] 978-4-89805-261-7 26/01

【社会・教育】

◆くらしが変えるお金の意味 アフリカと日本の地方にみる人びとの営み 杉山 祐子編著 A5 341頁 2500円 弘前大学出版会 [青森] 978-4-910425-20-7 26/03
◆教師の流儀 2 -「教師であり続ける」が難しい時代を生きる 川上 康則著 四六 216頁 2000円 エンパワメント研究所 [東京] 978-4-907576-33-2 26/03
◆どでかい教師になろう 〈教育の原点〉 小谷 彰吾著 四六 451頁 2600円 学芸みらい社 [東京] 978-4-86757-107-1 26/03
◆教育が臆病になるとき、子どもは社会の残酷さに丸腰で放り出される -生き延びるための授業「リベラルアーツ国語」 〈ヒューマンフィールドワークス〉 兵藤 友彦著 四六 383頁 3000円 学芸みらい社 [東京] 978-4-86757-108-8 26/03
◆新・多摩学のすすめⅡ <郊外>のアクター 尾崎 寛直編 李 海訓編 A5 422頁 3000円 けやき出版 [東京] 978-4-87751-657-4 26/02
◆出るとこマスター!衛生管理者試験 令和8年版 公論出版編 A5 463頁 2400円 公論出版 [東京] 978-4-86275-357-1 26/02
◆図書館運動と紙芝居を生きる 〈あしたへ伝えたいこと〉 千竃 八重子著 四六 191頁 1800円 子どもの文化研究所 [東京] 978-4-906074-09-9 26/01
◆トラウマの国のアリス -解離性障害と性暴力被害 八幡 真弓著 四六 201頁 2300円 生活思想社 [東京] 978-4-916112-35-4 26/03
◆「日経企業イメージ調査」について 日本広告研究所編 A4 121頁 10000円 日経広告研究所 [東京] 978-4-904890-75-2 26/02
◆戦後の国語学者の国語教育論 吉田 雅昭著 A5 249頁 6800円 ひつじ書房 [東京] 978-4-8234-1321-6 26/02
◆令和7年版 消防白書 総務省消防庁編 A4 76頁 1800円 第一企画 [長野] 978-4-902676-45-7 26/02
◆原発のない町へ 柴原 洋一著 四六 253頁 1600円 月兎舎 [三重] 978-4-907208-32-5 26/03
◆長生きは神さんの贈り物やろか 桑原 洋子著 B6 49頁 800円 三学出版 [滋賀] 978-4-908877-68-1 26/01
◆図解でわかる行政経営改革論 横山 幸司編著 今泉 康明著 A5 376頁 2000円 サンライズ出版 [滋賀] 978-4-88325-867-3 26/02
◆気候危機と石炭火力Q&A 気候ネットワーク編著 A5 85頁 1500円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1423-6 26/02
◆ソ連共産党とは何だったのか 聽濤 弘著 四六 239頁 2200円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1420-5 26/02
◆米国一極支配の終焉と日本の選択 孫崎 亨著 四六 254頁 2100円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1422-9 26/02
◆13歳から考える畜産 関根 佳恵著 A5 159頁 1800円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1407-6 26/03
◆バウンダリー 境界線の支援メソッド 山崎 康一郎著 B5 194頁 2600円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1421-2 26/02
◆国際関係への分析視角 井上 裕司著 A5 223頁 3500円 文理閣 [京都] 978-4-89259-979-8 26/01
◆居場所のチカラによる地域のつながりづくり 〈OMUPブックレットNo.74〉 東根 ちよ編 社会福祉法人堺市社会福祉協議会著 A5 45頁 800円 大阪公立大学出版会 [大阪] 978-4-911646-03-8 26/01
◆先生が灯してくれた火 -第1回広島大学インドネシア人の日本語作文コンクール受賞作品集 広島大学日本語作文コンクール事務局編 A5 113頁 2000円 広島大学出版会 [広島] 978-4-903068-82-4 26/01
◆島づくり、まちづくり -南の島の行政マンたちの挑戦 東 美佐夫著 B5 187頁 2500円 南方新社 [鹿児島] 978-4-86124-546-6 26/01

【自然科学】

◆しまえながなるほどずかん 山本 光一著 148mm×200mm 127頁 1800円 北海道新聞社 [北海道] 978-4-86721-186-1 26/02
◆「共生」を考える -希少種による農作物被害の現場から 〈鹿児島大学島嶼研ブックレット27〉 河合 渓編著 鈴木 真理子編著 A5 65頁 700円 北斗書房 [千葉] 978-4-89290-078-5 26/01
◆NEW ERA 子どもの食生活 -保育実践にいかす栄養・食育 上田 玲子編著 赤石 元子著 A4 275頁 2400円 ななみ書房 [神奈川] 978-4-910973-34-0 26/02
◆揺らぎの中の遺伝情報 -ソフトマターとしてのクロマチンと生命 藤城 新著 佐々木 理生著 A5 290頁 5400円 名古屋大学出版会 [愛知] 978-4-8158-1222-5 26/02
◆大地の営みを学ぶ 日帰り地質巡検ガイド 兵庫県阪神地方編 伊藤 康人著 A4 57頁 1500円 大阪公立大学共同出版会 [大阪] 978-4-911646-02-1 26/01
◆風に立つ科学者でありたい 杉山 政則著 四六 157頁 1800円 溪水社 [広島] 978-4-86327-684-0 26/01
◆奄美「緑」の脱植民地闘争 神山 かおり著 四六 290頁 2600円 南方新社 [鹿児島] 978-4-86124-537-4 26/02
◆九州の植物 -見分け方ハンドブック 片平 髙男著 A5 337頁 2500円 南方新社 [鹿児島] 978-4-86124-554-1 26/01
◆世界一サンゴと人にやさしい村 黒部 ゆみ著 27mm×19mm 29頁 1400円 ボーダーインク [沖縄] 978-4-89982-497-8 26/01

【工業・技術・産業・コンピューター】

◆増補版 留萌線の記憶 番匠 克久著 B5 112頁 1600円 北海道新聞社 [北海道] 978-4-86721-184-7 26/03
◆新装版 海峡の鉄路 青函連絡船 原田 伸一著 B5 229頁 2400円 北海道新聞社 [北海道] 978-4-86721-172-4 26/03
◆消防設備士 第1類(甲種・乙種)令和8年 上巻 公論出版編 A5 471頁 3100円 公論出版 [東京] 978-4-86275-349-6 26/02
◆消防設備士 第1類(甲種・乙種)令和8年 下巻 公論出版編 A5 311頁 2400円 公論出版 [東京] 978-4-86275-350-2 26/02
◆沖縄観光と地域住民の態度 宮城 博文著 A5 177頁 2700円 文理閣 [京都] 978-4-89259-986-6 26/03
◆「讃岐うどん」の継承と発展 -香川県伝統の食文化 諏訪 輝生著 B5 160頁 2000円 美巧社 [香川] 978-4-86387-217-2 26/02

【芸術・コミック】

◆郷土を描く 埼玉子どもの絵 第44集 埼玉県校外教育協会編 埼玉県教育委員会編 A4 70頁 1800円 埼玉新聞社 [埼玉] 978-4-87889-570-8 26/01
◆チェンジ!メディカルフード 三浦 宏章編 B5 170頁 2000円 食品産業新聞社 [東京] 978-4-87990-028-9 25/12
◆未完成 KOTO著 さけとも写真 A5 30頁 2000円 ポエムピース [東京] 978-4-908827-96-9 26/02
◆Remains 勝又 公仁彦著 304mm×230mm 136頁 5500円 赤々舎 [京都] 978-4-86541-217-8 25/12
◆Becoming Taiwanese 曹 良賓著 257mm×173mm 168頁 5500円 赤々舎 [京都] 978-4-86541-214-7 25/12
◆閾 -Threshold 若山 忠毅著 228mm×300mm 136頁 5000円 赤々舎 [京都] 978-4-86541-218-5 26/01
◆Ruins of the Future City 軍艦島飛行 espinas3著 B5 92頁 3000円 忘羊社 [福岡] 978-4-907902-41-4 26/03

【文学・語学】

◆福島県南相馬市小高区東町1-10 柳 美里著 四六 232頁 1636円 福島民報社 [福島] 978-4-904834-76-3 26/03
◆永遠の絵本を語る ロバート・マックロスキー著 伊藤 元雄編 四六 110頁 2700円 ブック・グローブ社 [埼玉] 978-4-938624-34-7 26/02
◆花と文学 森 千春著 四六 207頁 2000円 かまくら春秋社 [神奈川] 978-4-7740-0937-7 26/02
◆WEP俳句通信 150号 大崎 紀夫編 A5 187頁 955円 ウエップ [東京] 978-4-86608-190-8 26/02
◆ウエップ俳句年鑑 2026年版 大崎 紀夫編 A5 366頁 3000円 ウエップ [東京] 978-4-86608-189-2 26/01
◆現代語訳 学問のすすめ 下 11~17編 〈しみじみ朗読文庫 朗読CD〉 福沢 諭吉著 190mm×135mm 2頁 2100円 響林社 [東京] 978-4-86574-387-6 26/02
◆小泉八雲 神国の首都 松江 -朗読CD 〈しみじみ朗読文庫〉 小泉 八雲著 田部 隆次訳 四六 1頁 1800円 響林社 [東京] 978-4-86574-386-9 26/02
◆佐藤春夫 現代語訳「徒然草 全」 -/しみじみ朗読文庫 佐藤 春夫訳 四六 4頁 2200円 響林社 [東京] 978-4-86574-389-0 26/02
◆うみになる 野原にじうお著 A5 143頁 1200円 四季の森社 [東京] 978-4-905036-45-6 26/02
◆これより先には入れません 谷川 俊太郎著 木下 龍也著 122mm×186mm 163頁 1600円 ナナロク社 [東京] 978-4-86732-036-5 26/02
◆清未科学小説の想像力 段 書暁著 A5 406頁 9000円 ひつじ書房 [東京] 978-4-8234-1323-0 26/02
◆戦後日本語教育はどう実践されてきたか 川上 尚江著 A5 249頁 6800円 ひつじ書房 [東京] 978-4-8234-1324-7 26/02
◆知っていますか日本のこと -学ぼう話そう日本事情 JASSO日本語教育センター著 B5 118頁 2000円 穂高書店 [東京] 978-4-938672-41-6 26/02
◆断酒酒場 中島 春矢著 四六 239頁 2000円 本の雑誌社 [東京] 978-4-86011-613-2 26/02
◆世界はシンクロシステム 真砂 秀朗著 四六 49頁 2500円 TAO LAB [静岡] 978-4-903916-06-4 26/02
◆量子の森 -夢(入試制度廃止)が時空を遊ぶ 横山 多枝子著 四六 237頁 1800円 せせらぎ出版 [大阪] 978-4-88416-326-6 26/01
◆瓦松庵逸稿 中野 武志著 四六 333頁 2300円 竹林館 [大阪] 978-4-86000-553-5 26/02
◆窓の向こうの空の向こう おおしま 伸著 四六 198頁 1400円 竹林館 [大阪] 978-4-86000-550-4 26/02
◆地球のゆくえ 原 圭治著 A5 141頁 2000円 竹林館 [大阪] 978-4-86000-554-2 26/03
◆聞く、書く。 第14号 -バトンを受け継ぐ 聞き書き人の会編 A5 86頁 500円 吉備人出版 [岡山] 978-4-86069-785-3 26/01
◆再び出逢いたい人と想われる人生の法則 妙紀著 四六 90頁 1400円 リーブル出版 [高知] 978-4-86338-472-9 26/02
◆ドアノブだったら屈んで拾う 佐藤 理江著 四六 141頁 2100円 書肆侃侃房 [福岡] 978-4-86385-718-6 26/01
◆九州文学 第八期 第590号 2026年春号 九州文学同人会編 A5 248頁 1000円 花書院 [福岡] 978-4-911429-21-1 26/03
◆深層の時間 新装版 -その人らしい最期をささえる 渡邉 理恵著 A5 69頁 1200円 木星舎 [福岡] 978-4-909317-51-3 26/02
◆天から網が降って来る 澤 良二著 四六 109頁 1000円 鉱脈社 [宮崎] 978-4-86061-937-4 26/02
◆お喜代さまの幕末 田代 義博著 四六 253頁 1800円 鉱脈社 [宮崎] 978-4-86061-938-1 26/02
◆ある預言者の憂鬱 -聖霊から遣わされた珠玉のメッセージ 永田 憲一著 四六 191頁 1500円 ラグーナ出版 [鹿児島] 978-4-910372-51-8 25/11
◆シナプスの笑い vol.58 ラグーナ出版編 A5 121頁 727円 ラグーナ出版 [鹿児島] 978-4-910372-53-2 26/02
◆新沖縄文学97 沖縄タイムス社編 A5 183頁 1800円 沖縄タイムス社 [沖縄] 978-4-87127-327-5 26/02

【生活・趣味・実用】

◆”おから”からSDGsを考える -日本の”北と南”がつながった次世代SDGsレシピ 山森 栄美 北海道文教大学編著 渡部 俊弘 北海道文教大学監修 210mm×210mm 81頁 1600円 中西出版 [北海道] 978-4-89115-457-8 26/01
◆Kappo vol.140 2026年3月号 プレスアート編 298mm×230mm 95頁 800円 プレスアート [宮城] 978-4-503-23473-5 26/03
◆ラーメン戦国時代 プレスアート編 B5 144頁 1200円 プレスアート [宮城] 978-4-503-23486-5 26/02
◆フライフィッシングを愉しみ尽くす 錦織 則政訳 A5 72頁 1700円 シーアンドエフデザイン [東京] 978-4-909415-02-8 26/02
◆スポーツと身体文化の社会学 下竹亮志著 A5 222頁 2200円 創文企画 [東京] 978-4-86413-212-1 26/03
◆世界一わかりやすいい数独 ニコリ編 A5 96頁 800円 ニコリ [東京] 978-4-89072-998-2 26/03
◆たっぷり推理パズル ニコリ編 A5 128頁 1300円 ニコリ [東京] 978-4-89072-700-1 26/03
◆パズル×謎 -謎解きクラブからの挑戦状 ニコリ編 A5 128頁 1300円 ニコリ [東京] 978-4-89072-699-8 26/03
◆パラノイア共犯ブック -パーフェクトエディション・サプリメントブック WJ マクガフィン著 キース ギャレット著 B5 120頁 3000円 ニューゲームズオーダー [東京] 978-4-908124-81-5 26/01
◆薬の話 -その効能と副作用 大鐘 稔彦著 四六 147頁 1200円 アートヴィレッジ [兵庫] 978-4-909569-02-8 26/02
◆ゴールデンコーチ 近所の子を金メダリストに育てた指導術 伊田 武志著 四六 287頁 1800円 今井出版 [鳥取] 978-4-86611-470-5 26/01
◆ユネスコ遺産ガイド 韓国編 総合版 〈世界遺産シリーズ〉 古田 陽久著 A5 208頁 2727円 シンクタンクせとうち総合研究機構 [広島] 978-4-86200-293-8 26/02

【絵本・児童書・学習参考書】

◆スケッチブック・シアターかくれんぼだいすき 浦中 こういち著 A4 26頁 2300円 かもがわ出版 [京都] 978-4-7803-1412-0 26/03
◆里山の仲間たち 山本 泰著 220mm×276mm 101頁 2500円 吉備人出版 [岡山] 978-4-86069-784-6 26/01
◆さきさんのちりとんぼ 伊藤 真理子著 A5 31頁 900円 ラグーナ出版 [鹿児島] 978-4-910372-55-6 26/02


売行良好書 期間:2026/02/15~2026/03/14

[出荷センター扱い]

(1)『思ひ出の記』1600円・ハーベスト出版 (2)『これより先には入れません』1600円・ナナロク社 (3)『かつてこの町に巨大遊郭があった』1900円・忘羊社 (4)『中村哲対談集 人・水・命』1700円・石風社 (5)『地方女子たちの選択』1800円・桂書房 (6)『百人一首バトル』2100円・書肆侃侃房 (7)『それがやさしさじゃ困る』1800円・赤々舎 (8)『菜食主義者』2200円・クオン (9)『トラウマの国のアリス』2300円・生活思想社 (10)『たぷの里』1200円・ナナロク社 (11)『現代ストリップ入門』2300円・書肆侃侃房 (12)『となりの谷川俊太郎』1454円・ポエムピース (13)『調査されるという迷惑 増補版』1500円・みずのわ出版 (14)『本をすすめる』1900円・本の雑誌社 (15)『金子堅太郎』2300円・弦書房

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[ジュンク堂書店池袋店 地方出版社の本─センター扱い図書]

(1)『百人一首バトル』2100円・書肆侃侃房 (2)『思ひ出の記』1600円・ハーベスト出版 (3)『地方女子たちの選択』1800円・桂書房 (4)『現代ストリップ入門』2300円・書肆侃侃房 (5)『考古の旅人』1800円・西日本新聞社 (6)『マンションポエム東京論』2700円・本の雑誌社 (7)『香港の日本人』1700円・弦書房 (8)『下野街道の暮らし』2000円・随想舎 (9)『ショッピンインアオモリ』1800円・東奥日報社 (10)『眼述記』1750円・忘羊社 (11)『さんぺいの沖縄そばの歩きかた』1800円・ボーダーインク (12)『沖縄の身近な植物図鑑』4500円・ボーダーインク (13)『復興 熊本城 Vol.9 宇土櫓編 令和7年度上半期まで』1100円・熊本日日新聞社 (14)『キカイのデザイン』2000円・考古堂書店 (15)『八ヶ岳の食卓』1500円・西海出版 (16)『島根県立古代出雲歴史博物館 展示ガイド』1000円・ハーベスト出版 (17)『考える人 鶴見俊輔』780円・弦書房 (18)『明治国家と柳田国男』2400円・弦書房 (19)『木次線写真集2』2700円・今井出版 (20)『かつてこの町に巨大遊郭があった』1900円・忘羊社

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トピックス

書影 ▼NHK朝ドラ「ばけばけ」も最終週に入りましたが、原作とされた、小泉セツ著【思ひ出の記】(ISBN 978-4-86456-533-2 本体価格1,600円)は増刷を繰り返しており、滞りがちとなりながらも順次出荷を続けております。NNK「あさイチ」で、主題歌の「笑ったり転んだり」をうたっているハンバートハンバートがインタビューで本書のことを取り上げた折りには、ちょうど朝日新聞夕刊で脚本のふじきみつ彦さんのインタビュー記事が掲載されたタイミングと重なり、注文が殺到することになりました。本書にはセツの「思ひ出の記」ばかりではなく、「オヂイ様のはなし」や「幼少の頃の思い出」さらには曾孫にあたる民俗学者 小泉凡氏の解説も収録されており、朝ドラが終わったあとも長く愛されることでしょう。


▼2022年5月に建て替えのため一時閉店した三省堂書店神保町本店が、この3月19日「三省堂書店神田神保町本店」と、「神田神保町」の名を冠してリニューアルオープンしました。この店舗名変更には、自分たちだけが戻ってきてがんばる、というのではなく、神田神保町の1丁目一番地に店を構える書店として街の人たちと共に、街ぐるみで全体を活性化していくという思いが込められているとのことです。新店舗は地上13階建てで書籍売り場は1~3階、売り場面積は約600坪で旧店舗の約7割となり、蔵書数は140万冊といわれた旧店舗から約50万冊に絞られたとのことですが、リアル書店として「偶然性」を演出することに注力した、とされています。旧本店とは当方は直接取引をしていましたが、今度の新店舗では大手取次経由でのやりとりとなります。

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3月22日夕、三省堂書店神田神保町本店入り口。店内は多くの人でにぎわっていた。


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